Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

人事総括 去りゆく選手たちに感謝を~2017~

2017-01-17 23:46:30 | トリニータ
新シーズンもスタートしたということで、恒例の退団選手へ感謝の言葉を綴りたいと思う。昨季の背番号順で、出場機会のなかった選手は除いてます。


パウリーニョ。結局今季は一度もプレーする姿を見ないままに退団となってしまった。ずっと試合に絡めていなかったからもうダメなんだろうなと思いながらも、一方で一昨年の最終節の一撃が脳裏に焼き付いてるもんだから、どこかで出てくるんじゃないかと気にはなってた。京都時代の06年に大銀ドームで決めた一撃ももの凄かったけど、何とかもう一度チームに貢献する形で活躍してる姿を見たかった。あれだけ試合に出られなかったにも関わらず、いつもニコニコしてて、チームのムード作りには大きく貢献してたんだろうなと思う。年齢的にもまだ十分に現役は続けられると思うから、ブラジルに戻ってもまたどこかでプレーし続けてほしい。



千明。千明で一番印象的だったのはやっぱりアウェイ琉球戦。後半頭から千明が入ってきてチームが活性化してきたことによる希望と、愚行中の愚行による絶望の2つをわずか15分程度のうちに味合わせてくれる選手なんてサッカー界広しと言えど、千明くらいなもんじゃない。その後も見る度に良くなっていって、個人的にはボランチは千明中心に回していってもいいんじゃないかくらいに思ってた。ただ八反田の加入や姫野の台頭で夏以降はほとんど出番がなくなってしまった。このカテゴリーならまだ十分に主力としてやっていくだけの力はあると思うから、相模原でも活躍してほしいと願う。さんぺーのメンタルケア本当にありがとう。



キリノ。今季の夏の補強の目玉と思われたキリノの加入。夢の島で初めて見た時にさすがJ1でやってきただけあって重厚感があると思ったけど、結局はその重さが解消されて、素軽くなることはなかった。一生懸命にやってるのは本当によく伝わってくる選手だったけど、チームにフィットしていたかと言われるとそうではなかった。ラストチャンスと思われたアウェイ長野戦で不完全燃焼に終わって、あそこでキリノの大分でのキャリアは終わったなと思ったけど、やっぱりその通りになった。まあキリノもプロだし、助っ人としてこれじゃダメだということは良く分かってただろうし、改めて外国人の補強の難しさを感じた選手だった。



山之内。わずか1試合だけの出場だったけど、その1試合をこの目で見られたのは今になって思えば良かった。昨季のCBのポジションについてはもともと鈴木、ダニエルの壁が高かった上に福森の台頭まであったからちょっと難しかった。個人的には「CB30歳からがピーク説」をずっと昔から主張してきてるので、まだまだこれからだよ。サイズもあるし、これからどんどん経験積めばいいCBになれる。むしろどんどん移籍した方がいいと思う。アウェイのガンバU23戦の前の日に道頓堀で清本と大津と一緒にグリコのポーズで記念写真撮ってる恥ずかしい姿を見てしまったのも、今となってはいい思い出。



ダニエル。14年シーズンの活躍は本当にトリニータの歴代外国人選手の中でもトップ5に入るくらいの活躍だったと言っても過言ではなかったと思うんだけど、そこからチームの下降線に同調するように調子を落としていき、結局最後まで上がってくることがなかったそんな印象。頼もしいという言葉がこんなにもピッタリとくる選手はいなかったと思うし、個人的にも大好きな選手の一人だった。ピッチ上で他の選手を鼓舞したり、PKを外した選手に真っ先に声をかけに行ったり、精神面でも本当に優れた選手だった。鈴木がダニエルから学んだことも多いだろうし、これで選手としてはお別れだけど、間違いなくダニエルが大分に残してくれたものはあると思う。ダニエル本当にありがとう。



ドンウク。開幕直前に急遽入団になったわけだけど、最初から最後まで途中投入の選手として期待が持てるという思いに変化はなかった。最終的には2ゴールだけだったけど、その2ゴールがホーム秋田戦とアウェイ東京U23戦といずれも決勝ゴールで勝負強かったという印象。韓国に戻って選手を続けてほしいと思うけど、今まで大分から巣立っていった韓国人選手も含めて近況が知りたいなと思うことがよくある。特にジョンヒョンの近況とか知りたい。



八反田。心の底から本当にいい選手だったと思う。今年もいてほしいと強く願う一方で、風間さん繋がりだという話を聞いてこりゃダメだと諦めも早々についた。正直に言って、変わった名字だということもあって名前を知っていたけど、プレーについては全く知らなかった。そしてJ1やJ2にはこんなにもいい選手が埋もれているんだということを改めて思い知らされたし、お金のないクラブとしてはスカウティングのネットワークやコネや眼力が本当に重要だなと思った。片野坂さんの目指したサッカーの質の向上は八反田なくしてあり得なかったと思うし、ミスなく出しては動く出しては動くを繰り返して穴を見つけていく流れは見ていて本当に楽しかった。本当に残念だけど、今季は対戦相手だから、ヒメが容赦なく削りに行くからね。覚悟しとけよ。



山口真司。小瀬で初めて先発をした時にいい選手だと思った。その時は負けたこともあって、あまりいい評価を聞かなかったけど、アグレッシブな姿勢はいい方向に出るはずだと確信してた。ただ高い評価をしてた自分でもリーグ戦に戻ったら出場機会はなくなっちゃうんだろうなと思ったけど、まさかまさかの最終盤でのレギュラー奪取。最終節での先制点のアシストと見える形での貢献もしてくれた。驚きの部分もありながら、やっぱりいい選手だったなという思い。「使って、経験積ませて、返す」この借りた者としての基本行動が、大分はビジネスパートナーとして信頼出来るという神戸の評価に繋がったと思う。それが今季の前田凌佑のレンタルに繋がったんじゃないかと勝手に思ってる。これで前田が活躍してくれたら、それはある程度までは山口真司のおかげでもある。山口がんばれ、神戸でレギュラー奪えよ。



最後に高松大樹。高松に関してはもう特別だから。何が特別なのかと聞かれるとよく分からないんだけど、意外と寂しいという思いがわいてこないことに自分自身が少し驚いている。自分がこのクラブを応援するようになったのが、大体2002年くらいからだから、ほぼ高松の選手人生と同じ。最初から決してうまいというタイプの選手ではなかったけど、アテネの頃を境に技術面がどんどん向上していくのが見ていて楽しかった。その後は高松自身にそういう強い思いがあったかどうかは別にして、このクラブの全てを背負わされるような存在になり、サポーターとしても高松がいることが当たり前のように感じてしまっていた。そしてそれはプレー面での頼りがいももちろんのこと。高松といえばこのゴールっていうのは実はあんまり明確になくって、それってやっぱり高松が長くこのクラブで活躍し続けたことの裏返しでもあるのかなとも思ってる。何となくだけど、05年のホーム浦和戦のヘディングゴールとか、06年のビッグスワンでのテクニカルな左足のゴールとか、12年の敷島での体ごと押し込んだゴールとかが印象的に思い浮かんでくる。ゴールのタイプもバラバラだし、何でこれらのゴールが印象的に浮かんでくるのかは自分でもよく分からないんだけど。プレーとは全く関係ないんだけど、2009年の味スタでのナイトゲームの後に、自分は実家に帰ろうとしていて大森の駅前の路上で高松にバッタリと会った時は本当にビックリした。多分試合終了から2〜3時間しか経ってなかったと思うけど、調布から大森って30〜40kmは離れてるのにこんなところで出くわすなんて運命以外の何物でもないと当時は思った。あの頃はチーム状態(クラブ状態も)最悪の時だったし、その日も負けたし、あまりにも突然だったから声をかけるどころじゃなかったけど。昔からこのクラブで初めて引退試合が出来るとすれば、高松か周作と思ってたし、このキレイな引き際なら出来ると思ってたんだけど、何となくやらなそうな雰囲気だね。まあ、それも高松らしい気もする。高松は決して指導者向きだとは思わないし、しゃべりも上手ではなさそうだから、噂されてる次のステージも面白いんじゃないかなとは感じてる。いずれにしても「ありがとう」という一言では済ませられないくらいの感謝を高松には感じてる。でもやっぱり、こんなにも長い間一緒に戦ってくれて「ありがとう」という言葉しか思い浮かばないな。高松の今後の人生に幸あれ。
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