つれづれ・旅日記

一陣の風が誘(いざな)う 良い旅を(ボン・ヴォヤージュ)と囁きながら
天衣無縫 写真でつづる さすらいの記憶

『 恵山散策 』

2016-10-20 00:44:17 | 旅行

水無海浜温泉に行った時 白く荒々しい山が何気なく目に入った  たぶん恵山だろうと思った


何と 神々しい  山ではないか  『 こら登らなあかんなぁ~ 』 と いつものように挑戦することに 




取り付いて暫くすると  ツツジの紅葉真っ盛りの登山道が迎えてくれた 

下から見えなかった斜面一帯に  秋色が広がっていた 


 
ふと 振り返ると   広大な太平洋を背に  

昨日遊んだ 水無海浜温泉と  下駄さんが泣いていた駐車場が見えた




あまりの紅葉の見事さに  登山道を大回りして   

近くの山の稜線を巡ってから恵山頂上を目指すことにした  



殆ど人の入っていない尾根道を辿ると  いつの間にか獣道になり  

最後は広大な紅葉原を挟んで 恵山を望む高台に着いた

そこからは道も途絶え  恵山を見ながらの藪こぎとなった



少々時間を取られたが  いよいよ恵山登山口に着いた

 そこからは 草木も生えない熔岩礫の並ぶ  不毛の山肌が続いていた




取り付いてからは  写真の被写体に困らないほどの凄い光景が展開されていた




この場所は目が痛くなるほどの強い硫黄臭のする 水蒸気が勢いよく吹き出していて  
行き帰りともタオルで顔を覆いながら  足早に通り抜けた
 


奇岩の続く景色は 風来坊を飽きさせなかったよ  



頂上に  地元の漁民の 大漁や漁の安全祈願のための  神社があって 
避難小屋ともなるように 風よけの石積みの中に造られていた

神社の前面は大きく海に開けていて  その先が海に落ち込む断崖絶壁となる 

断崖までの斜面は 裏側の荒々しい様子からは想像も出来ないほどの   
種類豊かな  高山植物のお花畑が広がっていた


  
海からの冷たい風に晒された高山植物群は  まるで天空のお花畑だ
 
恵山は  地獄と天国が  背中合わせにあるような山だなあと思ったで~

思いがけず魅力的な山に巡り逢えて  感慨一塩  の風来坊だった

ア  アカンがな  高血圧の風来坊には塩は禁物やで


                                           


椴法華村と恵山町は 切り立った断崖一つで阻まれ  道が閉ざされている

 恵山の町に来て汗を流しに入った   無料の混浴露天風呂 『 浜の湯 』で 



出会った地元の長老に 

  「 椴法華村まで道が通るといいですね 」と話しかけたら   何と

 「 あんたらのような 観光客が通り抜けてくるようになると 浜に干している昆布に埃はかかるし 
     交通事故は増えるしで 地元には何一つとして良いことはないわ 」 と言われてしもうた

『 悪かったなあ  あんたらのような観光客で 』  と 聞こえないように呟いていた ブツ ブツ

まだまだ 修行が足らん風来坊でした  ハイ ハイ

エ~ン エ~ン




                               












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