つれづれ・旅日記

一陣の風が誘(いざな)う 良い旅を(ボン・ヴォヤージュ)と囁きながら
天衣無縫 写真でつづる さすらいの記憶

” 間垣の里” 能登にて候

2016-10-19 23:45:50 | 全国 旅日記

 




能登半島最北 禄剛岬の灯台 AM 6:29


  石川さゆり  19半ばで恋を知り………
でお馴染み 「 能登半島 」 に やって来ました












波の華








千枚田の夕暮れ

能登半島の 日本海に面した外浦にある  漁村地区には 

海からの強い風を避けるために  肩を寄せ合うように家が建ち並び 

決められたかのように 黒く艶のある瓦が載せられ  ひっそりと佇んでいる



このような景観も 輪島の市街地に入ると  一変

観光客のために整備された 目抜き通りは 多くの人出で  賑わいを見せている 


そんな喧噪の街を抜け 西に10Km ほど行った所にある風景に  衝撃を受けた

折からの小雨と強風に気持ちまでも  ネガティーブに陥っていた 風来坊の目に

世間から隔絶された 砦ような  小さな漁村が 目に飛び込んできた


AM 6:44













この男性に  「 車を止めるところはないですか 」 と尋ねてみたら

「 そこに止めたらいいよ 」  と言って下さった

そこは 各家に駐車スペースが無い  村民の為に作られた 数少ない空き地であった

暫く立ち話をし  村の暮らしなどを伺った

「 これでも今は住みやすくなったんだよ 」

「 今 立っている道路の所は 渚だったから   波の高い日は 村の奥まで波が押し寄せたんだ 」

「 沖にある堤防は 今ほど高くなくって  風も強かったよ 」

「 今でも  強い風に吹き付けられるから どの家も 囲いをして家を守っているんだよ 」

「 板の囲いは 経済的に大変だから  山から竹を採ってきて 毎年手入れをするんだ 」

「 昔 輪島村まで酒を買いに行くのに   
    
  海岸に面した切り立った崖に  荷車も通れないほどの狭い道を 

   背負子に一升瓶5本 括り付けて買いに行ったよ 」

「 冬が大変で  海岸端は雪が早く溶けるんだけど 
  一カ所  雪だまりが出来るところがあり  そこを通るときは怖かったな 」
 
と厳しい暮らしぶりなどを語られた 

その方の年恰好からして  風来坊と大差ないように 見受けられたので

遠い  昔の話でもないようだ















このお母さんは  この間垣の家の方で 

「 こんな所まで よく来てくれましたね   私の命がまだあったら また、訪ねてきておくれ 」

と しみじみと  言ってくださったんだよ

居心地のいい  この村で一日のんびりさせてもらい 今日はこの地で一泊する事にした



富山湾に面した内浦方面は 比較的  風も弱く波も穏やかで 過ごしやすかった 

テレビ放送のデジタル化も終わり  インターネットも快適に反応した

それに比べ外浦では  風来坊のワンセグテレビは 全く映らない

そこそこの民家が点在する  漁村ですら携帯が使えない所もある

海と山に隔てられた この村では日照時間が短く  日の出さえ 見ることが出来ない

ここの子供達は 生まれながらにして  差別されているようなもの

成人したときに  この地に定住できるのかなあ

少なくとも子供達には インフラ整備による差別感を 与えないで欲しい 

そのような手だてを 今の政治に望むべくも無いのかなぁ~ 

それなのに こんなにも厳しい所での生活を  余儀なくされている人たちが 

通りすがりの旅人に 何故に  こんなに優しく出来るのか  

恵まれた環境にある  都会人には無い優しさは 何故なのだろう

「 能登は優しや土までも  」 と 言われる由縁は 何処から生まれるのか



PM 4:55

そんな大沢村に日が沈み  暖かな明かりが 家々に灯り始める



                    


                        

             ……… 追記 ………

 

                五年後の春 

 

NHK 朝ドラ 「まれ」 の舞台に、大沢村が選ばれる

 

しかも、また訪ねてきてと言ってくださった、お母さんのお宅が

 

田中 裕子演じる、民宿 「桶作」 という設定になっている。

 

風来坊が訪ねた時には、想いもよらなかった。

 

お母さんでさえ、知る由も、なかったであろう。

 

「まれ」に、出てくる、大沢村の風景を見るたびに

 

懐かしさがこみ上げてくる。

 

                    

 

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