
どんぐり×なるちょデュオのライブ(3/29)でたくさん葛藤した後・・・・。
先日は、今年3回目の出前演奏ボランティアだった。
今回の依頼主は、八尾市在住のご婦人Nさん。センターつどい(八尾市市民活動支援ネットワークセンター)に貼ってある僕のチラシを見て連絡をくれたそうだ。会場と対象は、八尾市の隣の東大阪市にある介護老人保健施設「プレジャーライフ」のお年寄り達。
親切にも車で迎えに来ていただき、会場に到着してビックリ!僕を待っていたのは画像のとおりのシロモノ・・・・ものすごい横断幕!
「ギター演奏会 Naru-cho様 ようこそプレジャーライフへ」
大きな模造紙に手書き、手づくりである。思わず唖然としてしまった。さらに、この横断幕は入所しているお年寄りの皆さんも参加して作られたことを施設スタッフから聞き、感激の嵐・・・・。出前演奏活動を初めて3年弱。通算で20回弱の依頼をこなしてきたが、このような形での歓迎を受けたのは初めてだ。
さっそく演奏の準備に取り掛かる。Nさんとの打ち合わせにより、使用ギターはエレキとガットの両方を用意した。お年寄りにとって、ガット(ナイロン)弦のやさしい音色と、チョーキングやヴィブラート等を多用するエレキの豊かな歌い回しのどちらがウケるかが未知数だったからだ。
スタッフの方々によりイスが並べられ、各自の部屋からお年寄り(希望者)が集まり、演奏を開始。画像を見てもらえればわかるが、ドえらい人数である。

うまくいけば、これだけの数の人々にゲンキをあげられる。それに、これだけたくさんの聴衆がいてくれると、弾く方は閑散とした雰囲気がなくてやりやすい。それに、何よりも楽しい。
とはいえ、つまらない演奏をして「部屋に戻りたい」と思わせてしまっては意味が無い。特に、お年寄りの場合は演奏を聞くための体力の程度に個人差がある。また、認知症等の有無やその度合いも同じくだ。
さらに、アンプから出る音を聞いてもらうわけだから、音量に細心の注意を払わねばならない。アンプから出る電気音は、自然音には無い圧力と刺激を持つ。幼児、お年寄り、障がい者等、デリケートな感覚・感性を持つ方々には、大きな電気音は強い不快感を与える場合が有り得るのだ。僕はスタッフの皆さんに、音量が不適切な場合はアイコンタクトと手信号で知らせてもらうようにした。また、シンドそうな方がいないかどうか気を配ってもらうようにお願いしておいた。結果、この点については問題なく演奏できた。
演奏しながら、皆さん一人ひとりの顔を見つつ、アドリブソロの演奏を変化させていくように心掛けた。身体の不自由さは人それぞれだが、介護施設であるが故に、バリバリに元気なお年寄りは基本的におられない。かなりの方が車イスに乗っている。心の動きを表情や声に出せない方もいる。そんな方々の心に届くように、音を紡ぐように弾いていった。
具体的には・・・・。16分連符は少なめ、ゆったりフレーズ多め。アウトフレーズは封印。コード分散フレーズは、テンション音を控えめにして、ガイド音を中心に。なるべくペンタトニックフレーズを使うようにも心掛けた。さらに、リズミックなフレーズを多用。また、エレキを弾く際には、チョーキング、ヴィブラート、チョッピング等、「一音で聞かせる」奏法を多用した。結果、モダンジャズらしいソロではなくなった。しかし、この日の僕にとっては「モダンジャズらしいか否か」など、どうでもよかった。目の前のお年寄りたちの心にポジティブな「波」を起こせるかどうかが唯一にして最重要のポイントだった。
一曲ごとにMCを入れ、曲やギターにまつわるエピソード、ボランティア演奏への思い等を語っていった。僕の一言ひとことを噛み締めるように聞いている方もいる。
そして、こんなMCをした・・・・。
「僕は八尾がダイスキだから盛り上げたくて、こんな活動をしています。八尾がダイスキな理由のひとつに、お年寄りがとても元気だということがあります。ここ東大阪は八尾のお隣りですから、そういうところも似てると思います。皆さんお年寄りは、国や地域の宝なんです。だから、どうぞ幸せに、楽しく長生きなさってくださいね。」と・・・・。
拍手は起きない。両手を持ち上げて打ち鳴らすことなど重労働な方も多いのだ。しかし、微笑んだり、笑顔でうなづいてくださる方々が何人もいた。一般的な尺度でいえば弱々しい笑顔だろう。表情を作る筋肉が衰えているからだ。しかし、それでも笑顔を見せてくれるのである。心の動きは十分過ぎるぐらいに伝わってきた。
何やら僕には理解しにくい声を出している方もいた。演奏後にその方の担当スタッフにお尋ねすると、「このおばあちゃんは、こんな声を出す時はゴキゲンなんですよ。なるちょさんのギターを聞くのが楽しかったんでしょうね。」とうれしそうに話してくれた。跳びはねたくなるほど嬉しく思った。
この世界に存在する「報酬」とは、現金だけではない。この驚きの横断幕・・・・、入所者各人なりの心からの笑顔・反応・・・・、スタッフ諸氏の僕への温かい心遣い・・・・。高額ならぬ「高価値」だ・・・・。これほどの高価値の「ギャラ」をいただけたことが、ミュージシャンとして、とてつもなく誇らしい。
ボランティアの世界では通常は出てこない言葉だが、あえて大きな声でこの方々に言いたい。
「毎度おおきに!!!」
心のエネルギーがたんまり儲かった演奏ボランティアだった。
先日は、今年3回目の出前演奏ボランティアだった。
今回の依頼主は、八尾市在住のご婦人Nさん。センターつどい(八尾市市民活動支援ネットワークセンター)に貼ってある僕のチラシを見て連絡をくれたそうだ。会場と対象は、八尾市の隣の東大阪市にある介護老人保健施設「プレジャーライフ」のお年寄り達。
親切にも車で迎えに来ていただき、会場に到着してビックリ!僕を待っていたのは画像のとおりのシロモノ・・・・ものすごい横断幕!
「ギター演奏会 Naru-cho様 ようこそプレジャーライフへ」
大きな模造紙に手書き、手づくりである。思わず唖然としてしまった。さらに、この横断幕は入所しているお年寄りの皆さんも参加して作られたことを施設スタッフから聞き、感激の嵐・・・・。出前演奏活動を初めて3年弱。通算で20回弱の依頼をこなしてきたが、このような形での歓迎を受けたのは初めてだ。
さっそく演奏の準備に取り掛かる。Nさんとの打ち合わせにより、使用ギターはエレキとガットの両方を用意した。お年寄りにとって、ガット(ナイロン)弦のやさしい音色と、チョーキングやヴィブラート等を多用するエレキの豊かな歌い回しのどちらがウケるかが未知数だったからだ。
スタッフの方々によりイスが並べられ、各自の部屋からお年寄り(希望者)が集まり、演奏を開始。画像を見てもらえればわかるが、ドえらい人数である。

うまくいけば、これだけの数の人々にゲンキをあげられる。それに、これだけたくさんの聴衆がいてくれると、弾く方は閑散とした雰囲気がなくてやりやすい。それに、何よりも楽しい。
とはいえ、つまらない演奏をして「部屋に戻りたい」と思わせてしまっては意味が無い。特に、お年寄りの場合は演奏を聞くための体力の程度に個人差がある。また、認知症等の有無やその度合いも同じくだ。
さらに、アンプから出る音を聞いてもらうわけだから、音量に細心の注意を払わねばならない。アンプから出る電気音は、自然音には無い圧力と刺激を持つ。幼児、お年寄り、障がい者等、デリケートな感覚・感性を持つ方々には、大きな電気音は強い不快感を与える場合が有り得るのだ。僕はスタッフの皆さんに、音量が不適切な場合はアイコンタクトと手信号で知らせてもらうようにした。また、シンドそうな方がいないかどうか気を配ってもらうようにお願いしておいた。結果、この点については問題なく演奏できた。
演奏しながら、皆さん一人ひとりの顔を見つつ、アドリブソロの演奏を変化させていくように心掛けた。身体の不自由さは人それぞれだが、介護施設であるが故に、バリバリに元気なお年寄りは基本的におられない。かなりの方が車イスに乗っている。心の動きを表情や声に出せない方もいる。そんな方々の心に届くように、音を紡ぐように弾いていった。
具体的には・・・・。16分連符は少なめ、ゆったりフレーズ多め。アウトフレーズは封印。コード分散フレーズは、テンション音を控えめにして、ガイド音を中心に。なるべくペンタトニックフレーズを使うようにも心掛けた。さらに、リズミックなフレーズを多用。また、エレキを弾く際には、チョーキング、ヴィブラート、チョッピング等、「一音で聞かせる」奏法を多用した。結果、モダンジャズらしいソロではなくなった。しかし、この日の僕にとっては「モダンジャズらしいか否か」など、どうでもよかった。目の前のお年寄りたちの心にポジティブな「波」を起こせるかどうかが唯一にして最重要のポイントだった。
一曲ごとにMCを入れ、曲やギターにまつわるエピソード、ボランティア演奏への思い等を語っていった。僕の一言ひとことを噛み締めるように聞いている方もいる。
そして、こんなMCをした・・・・。
「僕は八尾がダイスキだから盛り上げたくて、こんな活動をしています。八尾がダイスキな理由のひとつに、お年寄りがとても元気だということがあります。ここ東大阪は八尾のお隣りですから、そういうところも似てると思います。皆さんお年寄りは、国や地域の宝なんです。だから、どうぞ幸せに、楽しく長生きなさってくださいね。」と・・・・。
拍手は起きない。両手を持ち上げて打ち鳴らすことなど重労働な方も多いのだ。しかし、微笑んだり、笑顔でうなづいてくださる方々が何人もいた。一般的な尺度でいえば弱々しい笑顔だろう。表情を作る筋肉が衰えているからだ。しかし、それでも笑顔を見せてくれるのである。心の動きは十分過ぎるぐらいに伝わってきた。
何やら僕には理解しにくい声を出している方もいた。演奏後にその方の担当スタッフにお尋ねすると、「このおばあちゃんは、こんな声を出す時はゴキゲンなんですよ。なるちょさんのギターを聞くのが楽しかったんでしょうね。」とうれしそうに話してくれた。跳びはねたくなるほど嬉しく思った。
この世界に存在する「報酬」とは、現金だけではない。この驚きの横断幕・・・・、入所者各人なりの心からの笑顔・反応・・・・、スタッフ諸氏の僕への温かい心遣い・・・・。高額ならぬ「高価値」だ・・・・。これほどの高価値の「ギャラ」をいただけたことが、ミュージシャンとして、とてつもなく誇らしい。
ボランティアの世界では通常は出てこない言葉だが、あえて大きな声でこの方々に言いたい。
「毎度おおきに!!!」
心のエネルギーがたんまり儲かった演奏ボランティアだった。











でも、この横断幕と言い、Nさんのお目の高さ、ほんと、言葉では語りつくせない感動がありますね・・・。一番はお聴きになられた皆さんが喜ばれた事でしょうね・・・。私も限りない、感動と勇気をいただきました。
う〜ん、すばらしい・・・。音楽だけに限らないですけど、人の心を動かすものは全てすばらしい・・・、この言葉につきますねえ。なるちょさんはもちろん、スタッフの方々も、そしてほんとにこんなに集まって下さった皆さんもすばらしいひと時を過ごせて、何よりでしたね。
せっかく感動的なコメントをいただいたのに、超遅レスでごめんなさい。
>なるちょさんの演奏される立場も、お聴きの方々のどちらのお気持ちもわかりますねえ・・・。私は涙なしには読めませんでしたよ・・・。
やはり気を使いました。音量や音質が原因で体調を害してしまう可能性もゼロはないし・・・・。
結果がついて来たので良かったのですが、けっこうヒヤヒヤしました。
いい経験をさせてもらいましたし、今後のライブ等でこの経験が活きてくると思います。
>でも、この横断幕と言い、Nさんのお目の高さ、ほんと、言葉では語りつくせない感動がありますね・・・。一番はお聴きになられた皆さんが喜ばれた事でしょうね・・・。私も限りない、感動と勇気をいただきました。
大きな達成感と充実感を持てました。
「悪いニュースは、ほっといても起きる。しかし、楽しいことや感動は自分で作るしかない。自分でゲットするしかない。」・・・・・・これ、僕の持論です。
この活動をすることで、僕自身も大きな感動をいただくことができました。
感謝です!