べるふぃの一口馬主日記

馬の見方も入れつつ、出資馬がどうなっていくかを書いていきます。

馬の見方2 ~腹の形~

2017-04-19 12:41:04 | 馬の見方

 

~腹の形1-1~

 

馬を見る時は、背腰の線と同時に腹の線にも注目します。

腹は食物を消化、吸収をして老廃物を処理する臓器の入っている広い腔所ですが、腹腔の壁は筋肉や腱膜から出来ていて、背腰の筋肉と協同して胴体の形を保っているので、健康状態の良し悪しによって腹の膨れ方、腹の輪郭の形がかなり大きく変化します。変化しやすい腹の形が、相馬の丁度いい目安として引き合いに出されます。

サラブレッドの腹は胸下の線(胸骨下縁)と境界なしに水平な延長として始まって、緩い曲線を描きながら後方に向かってせり上がり、全体がやや膨張して充実感があるのが良形とされています。

背腰の線と腹の線が見かけの上で並行するように釣り合いが良く取れて、自然に見えるものが緊張、充実した締りのいい腹です。

好ましくない極端な腹の形として垂れ腹、草腹、巻き腹などという状態のものがあるが、それぞれの特徴が目に付くようなものは相馬では大きな減点になります。

サラブレッドでは滅多に遭遇しませんが、草腹は粗餌料(青草)ばかり食べていたために、腹全体が丸く膨れ上がった状態のものです。放牧された馬は青草が主食ですが、運動を十分にしていれば草腹にはならない。

しかし、ろくに運動もしないで、水気の多い粗餌料ばかりたらふく食べているとやがて、草腹の気配が出てきて活動性が鈍ってくる。もちろん、このままでは使い物になりません。(分かりやすく例えると、中年太りのおっちゃんが四つんばいになってるときの腹の状態です)

 

垂れ腹は老齢の牝馬や農馬などでたまに見かけます。同時に凹背になっていれば労働には耐えられません。馬は6歳を過ぎると、馬体が完全に出来上がり、内蔵も完成して腹の下線がやや膨れて丸みを帯びてきて、腹が充実していることを示しますが、食べるだけ食べさせて運動を十分にしないと腹壁の緊張が緩んできて下垂するようになります。

言葉通りに垂れると言う感じではないにしても、休養明けの膨満した腹は腹壁が緊張していないと言う意味で垂れ腹と表現してもいいと思います。

腹帯から後方が丸く膨れている馬が時々パドックで見かけますが、十分に絞れていないことを示す腹の形なので競走成績を期待することは出来ません。

巻き腹は文字通り腹のふくらみに乏しい、巻き上がった腹で、頑固な下痢や栄養障害の結果、できた空虚な腹でもあります。もともと病的な腹の形を表現したものでありますが、調教が進んでくると、栄養補給のために飼料に加えられる穀物の量が次第に増やされていき、馬のほうも好んで穀物を食べ、粗飼料を十分食べなくなります。

調教が強くなってきてこの傾向がますます酷くなると、やがて腹が細くなってきて、腹の下線が胸骨の後方から後肢の付け根に向かって、一直線に切れ上がっているような状態になります。これが腹が巻き上がった状態です。

調教が強くなれば、腹壁が締まってきて腹がやや巻き上がってくるのは当然で、腹がいくらか巻き上がった状態でないと出走に適しているとはいえません。

よく緊張して、充実感を失わない程度の巻き腹は好ましい状態ですが、度が過ぎて斜腹筋の走向がわかるほどに、筋張っている腹や腹の後方部分がへこんで見える極端な、巻き腹は競走に適しません。

極端な巻き腹は能力にも悪い影響が出てきますが、それよりも胃腸に違和感が起こって下痢や便秘を頻発し、栄養が落ちてきて、やがて休養をとって回復を待たなければならないはめになります。

調教の度合いにあわせながら、穀物と同時に粗飼料も十分取るように飼い付けに工夫を加えて、食欲を正常に保つことが重要です。

腹の形は馬の健康状態の判断の重要な着眼点ですが、同時に運動能力を推定するのにも役立ちます。

 

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