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サイバー攻撃で米国大統領選挙妨害(Cyber-Meddling)はあったか 

2017-01-01 | 米国・EU動向
トランプ次期大統領は、日を追って親ロシアの姿勢を明確化し、プーチン大統領への親愛の情までさらに露わにしている。昨日の大晦日に800人を集める大規模な私的なパーティを開催したが、その開始直前に記者団を前にしてホワイトハウスやCIAのロシア諜報機関のサイバー攻撃に関する発表に真っ向から挑戦する自説を展開して見せた。CNNの報道を引用するとその要旨は次のようになる。

West Palm Beach, Florida (CNN)President-elect Donald Trump reiterated his doubts Saturday that Russia was behind cyber-meddling in the US election, saying such a crime would be difficult to prove.

Cyber-meddlingとは、ハッカー攻撃による選挙干渉ないしは、選挙妨害のことを指す新語である。プーチンが「親友」であるトランプを応援して、クリントン落選のネタ探しのため民主党本部にハッカー攻撃を仕掛けたとすれば、米国の将来の国家安全保障の根幹を揺るがす大問題となる。

ロシア諜報機関は、ビジネスマンとしてのトランプの過去のロシアでの行動記録をすべて集積しているであろうから、これもこれからロシア側がどのように切り札として使うか、また第三者やマスコミの調査によっていろいろな事実が明らかになってくれば、どのようなことになるのか予断を許さない。


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