狐の嫁入りと 狐火(firefox)について考察中

2016-10-04 | 沼田

 


昭和30年頃の群馬県沼田市でのこと、



今では関越道や新幹線も通るようになったこの地、
古くは真田の城下町として
市街は林業で非常に栄えていた



夜は真っ暗、
若き新婚だったわが両親は城址公園へとそぞろ歩き
城址公園の高台から川向こうを臨む


 



すると利根川挟んで向こう岸暗闇のなか
道なき場所を小さなぼんやりとした明かりが
ふらーり ふらーり揺れている。



深夜2時



それは長い提灯の隊列となり移動してゆく



街のひとはそれを狐の嫁入りといい
別段不思議には思っていなかったものの
近づいてはよくないものとして 
それが実際なんなのかは知ろうとはせず
多くは夜動物の目が光るのだということになっていたそうだ、



月の出ていない日



暗がりを提灯の一団が延々ゾロゾロと行く



それは少し離れた対岸からはかなり不気味な光景だったそうです



年に一度の晩あったという、
狐の嫁入りと名付けられたもの、
それがなんなのかはわからない。




これは父から聞いた実話でした。




 


 



 


 


 


#日記 雑論


群馬沼田市