離島の思い出

2017年4月から二ヶ月の、素晴らしい島暮らしの日記。
今は更新しておりません。

つる姫の島ぐらし~25日目・イノシシより怖いもの~

2017-04-28 | 日記

曇り空の朝。仕事は終わらないが、気分転換に88ヶ所を廻ろうと思いつく。
気分転換ばっかりしておりますが(笑)

この日は、スーパーのある方まで回って、ついでにビールを買ってこようと(爆)
てくてく歩き始めたのは9時過ぎ。薄曇りなのでちょうどいい。

これは何の花かご存じでしょうか。



白いのと黄色いのがありましたが、2メーター位の木です。とってもいい香りがしていました。

これは、海沿いの道に咲いてた小さな花。




葉っぱが綺麗。
出たばかりの葉が赤いのは、まだ葉が弱くて、お日様の光を受け過ぎないためだそう。
光合成をしないためでしょうか。



簡単だと思っていた巡礼も、スマホの情報がおかしくてちょっと迷う。
でも、行く先々に親切なおじいちゃんおばあちゃんがいて、助かりました。

途中何やら市がでてましたが、買いたいものはなかったです。



スーパーの近くに来たので、重くない程度に買い物をしてお店を出たら、シルバーカーに乗っているおじいちゃんがいました。
おじいちゃんは帰る所だったので、バックするんだろうと思って、私はその前を通り過ぎようとして、おじいちゃんと目が合いました。
その途端、おじいちゃんが前進してきた(大汗)
私はシルバーカーと、車止め?みたいなパイプの間に挟まった(激汗)
まあ大した衝撃ではなかったんですが、前を通ろうとした私が悪かったと思い、すいませんと謝りました。
おじいちゃん、顔には出なかったけどめっちゃパニクって、たと思う。
アクセル(たぶん手で握ると動く)を放すタイミングちょっと遅かったし(轟汗)
私は車を手で押さえた感じ。
車は私の太ももより少し低いくらいの高さで、痛くもかゆくも全くダメージはなかったんだけど、ちょうど来たおばあちゃんが現場を目撃して、
苦笑いしてた。
あんれまあ、全く年寄りはダメだねえって感じの笑いで、ちょっと感じ悪かった。

車だったら、店と車に挟まれて大けがしたか、死んでたな、と思った。

目があったとたん突進してくるとは、イノシシだよ。
ってか、島に来てから高齢者の運転する車が多くて、本当に緊張するんです。
何が起こるかわからないから、おじいちゃんやおばあちゃんが乗った車が停まっていると、前や後ろは走って通ります。

さて、こんな事がありましたが、44番にお参りして、この日の最後は45番岩屋寺。
四国巡礼の岩屋寺は、忘れもしない場所。
長い上りの坂と階段。上り始めた時に心臓がばくって。
無理かと思ったけど、絶対にリタイアしたくない。。誰にも気づかれないようにゆっくり上った。
奇しくもそこのご本尊は私の守護本尊の不動明王さまだった。
岩の下に立つお寺。
88ヶ所で一番覚えているお寺の風景です。

そいうえば、ここではなかったが、どこかの不動明王さまにご真言を唱えていた時のこと。
のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
巡礼の皆さんと、ご真言を唱えていて、上手く言えなくて、みんなの笑いが止まらなくなったことを思い出す。
不謹慎ではあるが、あの時は本当にいい年をしたみんなが、顔を真っ赤にして笑ってしまった。
懐かしい。
その時に、シアトルから来られていたSさんが「笑っちゃダメよ」とおっしゃって、なおさら笑いが止まらなくなったことも。
Sさんはその時の事おぼえてらっしゃるかなあ?

あの時はしんどかったが、この日は道端にある岩屋寺に手を合わせて巡礼は終わり。
46は先日回ってしまったし、すでに3個スルーしているので、残りは一日で回れるような気もする。
バスじゃなくてかめちゃんでどこかまで行ってから廻れば、バスの時間を気にすることもないかなあとは思うが、かめちゃん置いた場所に戻るのも面倒だよね。
行けない場所があっても、基本全部徒歩で回るという事だけはこだわりたいから。

島に来た頃一時間かけてスーパーまで歩いた道を久々に歩くと、山も花もみんな春に衣替えをしてた。


黄色い眼の顔が五段重ね…に見えませんか?
怪傑ゾロリ、をなんとなく思い出した。



山の一部が薄紫にみえるのだが、あれは藤の花だろうか。



桜の実のところに毛虫君が



うわっ、と思うんだけど、なんだかかわいい。



松?の若い芽?
とても綺麗。



アートの好きな方の作品だろうか、畑にカラフルな創作物が。



見事な藤棚のあるお宅。



これ、どんな花が開くんだろう。ねぎぼうず?


ぱっかーんと割れて桃太郎が出て来そうでもある。

これはなにかなあ。



春爛漫な長いお散歩は思いのほか17000歩ほどだったが、この道はやはり厳しい。
かめちゃんいなくて、食べる物がなかったときは必死だったんだけど。
道ってのは、先がわからないから前に進めるのかもな、って思った。
あそこに坂があるってわかってると、行く前から憂鬱になる。

深いなあ。



もうすぐ家という時に、向かって来た車が停まった。
先日のご住職さんだった。
ちょっとお話して、去って行かれる。
週末はまた、東京に行かれるのだろう。

歩いていたら、今度は後ろからクラクションが。
トマトハウスの奥さんだった。
しばし、車の中と外で世間話。

島で声をかけてくれる人がいるって、なんか嬉しい。
島に来てから、歩いている時に会う人にはみんなに挨拶する。
みんな笑顔で返してくださる。
子どもたちもはにかみながら挨拶してくれる。
一人だけ若い女性が無視したけど、多分あの方は島の人ではないだろう。
挨拶しても何も減らない。

帰宅してお昼ご飯を食べて仕事してたら、ドアをたたく音。
役場の担当の方が、もう一件のトライアルハウスに入ったという若い夫婦を連れて挨拶に来られた。
若い!2人足しても私の年に追いつかないだろう。
7月いっぱい住むそうだ。
いいなあ。


ご挨拶にきびだんごをいただく。

岡山の人だろうな。
若いのに気が利く。
私は旅をしながら来た事もあるが、そんな事は全く思いつかなかったし。

そんな一日。
仕事も終わった。

またも夕陽に誘われて











ふんとうどりょくのかいもなく、きょうもなみだの~
きょうもなみだのひがおちる ひが~~おちいるううう~~。

寅次郎より

いいなあ寅さんは。


それにしてもほんと、イノシシより何より、やっぱし一番怖いのはヒト、かなあって思った、高齢者に近い私なのでした。
後期高齢者のおじいちゃん、責められないなって思ったよ。
一人暮らしか、買い物は自分でしなくちゃいけないだ。
歩くのも不自由だし、もう車は無理なんだろう。
もし私が死にでもしたら、おじいちゃんは
「85歳の男のシルバーカー暴走。
たまたま島に来ていた60歳の女性を死なす」
なんてニュースで言われちゃうんだろう。
「つい女性にみとれてアクセルを握ってしまった、と言っている」とか。

冗談ですが、ご自身も事故に気を付けてほしいと思います。

皆様も、自分を過信しないで運転とか行動には気をつけましょうね。


今日は、なごうなってしもうた。
よきにはからえ。。

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