ガラスの御伽噺 リョウ 香 の パロ

ガラスの仮面、シティ-ハンタ-(RK専門)のパロ 小説
・・・時代考証はゼロ

原作等とは一切関係ございません

YOU CAN‘T HURRY LOVE ~8~ 彼女の憂鬱

2017-06-13 20:31:43 | シティーハンター

香がキッチンで普段より多めの晩御飯作りに取り掛かろうと、冷蔵庫から食材を取り出していると、来客をつげるチャイムが聞こえて来た。

はっきりいって、冴羽アパートは基本出入りは来客の勝手な意思により自由化されており、律儀に呼び出しのチャイムを使うものはまずいない。

そもそも、友人・知人だけでなく、時々命知らずの敵も乱入してくるので少なくても危険な人物ではないと推測する。ただ、かつて海原神という巨大の悪の組織の頭領が慇懃無礼に来訪した事もあったので、油断は禁物だ。

『あ、香さん、わたしが出ますよ。』

来訪者に心当たりのある十条は玄関に向かおうと腰をあげた所だった。

『ダメです!いつだれがくるか分からないのに!』

香は慌ててキッチンから出てくると、十条を止めた。十条は来訪者が分かっているので苦笑するが、香が必死で自分を守ろうとしているのが少し嬉しく、玄関を開ける役目は譲る事にした。

玄関に向かう香の後を、十条はついていく。玄関先にいるのは、GPUを届けに来た幼馴染のはずだ。

“どちら様ですか?”

香りは玄関のドアに近づき気配を探りながらドアを開く。頑丈なドアロックチェーンは当然施錠したままだ。しかし、そこにいる女性の姿に思いっきり拍子抜けした。

“岬ともうします。十条隆さんに、届け物を・・・。”

一度ドア閉め、チェーンロックを解除して招き入れた女性は香より頭一つ小さい小柄な女性だった。年は、多分20歳そこそこ。肩にかけたバックのほかに、小さな紙袋を持っている。かしこまって緊張しているが、六階までエスカレーターの無い冴羽アパートを一気に上って来たので少し息が上がっていた。

小柄で細見だが、バストは大きい。ちょっと香は、にやける相棒の顔が思い出されイヤな予感に襲われた。

『十条さん、この方は?』

リビングに通し、コーヒーを出しながら香は尋ねる。“岬”と呼ばれている女性は、清楚な服装でいまだ少し緊張しながらチョコンとソファに座っている。よく見ると、愛らしいルックスで少女のような幼さを残している。この女性に獠が手を出そうもんなら犯罪だと、香の警戒度は上がっていく。奴が帰宅したら即、ハンマーとコンペイトウの出番になるかもしれない。

『彼女は、岸本岬といいます。副工場長の孫ですが、家が近所で。幼馴染ですが、つい妹みたいに小間使いしてしまって。』

十条は頭を掻きながら笑顔で香に説明した。高額なGPUという精密部品が作業に必要だが持ち込みを忘れ、届けてもらったという。実は、十条は今一つ狙われている自覚が足りない。一般人の感覚だから当然なのだが、香はまずいことになったと思う。依頼人をこのアパートに匿っているのだ。いつ敵が来襲してくるか分からないのに、無関係の女性を危険にさらす訳にはいかない。

香は、彼女を愛車のフィアットパンダで送り届ける事にした。

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