炭やきは地球を救う

脱サラして10年。炭やき・木こり・木挽きを生業としています。

木炭ボイラー

2008-12-20 | 環境問題 地球を救う真面目な話

森林窯が順調なので、木炭ボイラーの見学に行ってきた。黒部までの日帰り出張だ。

黒部のムライ㈱さんの工場である。精力的に事業を展開されている社長の人柄に惚れ、筑波の産業総研や姫路のエマルジョン燃料関係でご一緒させてもらった。

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これがその木炭ボイラー

カナギ炭でなく、流木炭の方が向いているような燃焼形態だった。写真の装置は随分大掛かりで、大型のハウス向けだそうで、この半分のサイズのボイラーもある。

木炭ボイラーのメリットは、何と言っても燃料経費の削減。燃料代がおおよそ3分の2で済むようになる。

しかし、私が惹かれる一番のポイントは、石油依存の燃料を使わないということ。炭は100%木質バイオマス燃料だ。もちろん、動力が無いと動かないので、電気は使う。

最近、ペレットやおが屑を燃やすボイラーもあるのだが、木炭ボイラーは炭を燃やす事によって、煙や匂いがほとんど無いという点が素晴らしい。

もう一点。煙や匂いが少ない排気の中には、炭酸ガスが多く含まれる。これをハウスの中へ入れる事。ハウスの中に栽培されているのは植物だ。植物は炭酸ガスを吸収して、光合成を行い、デンプンを作り、酸素を排出する。炭酸同化作用が促進されるという訳である。

排気まで無駄なく使える。燃料にする炭は、間伐材の炭でいい。2日で1立方mの炭を消費するが、有り余る間伐材を炭化すれば充分に供給できるし、たくさん作れば、安く出せる。

私にとって、夢のような機械なのだ。これぞ、環境負荷の最も少ない木質バイオマス燃料の使われ方だと思う。

お近くで、環境問題に関心が高く、ハウス暖房について検討している方がおられたら、是非紹介して下さい。私が説明に伺います。


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