銀幕大帝α

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ロックンローラ

2009年08月23日 20時34分31秒 | 洋画アクション
ROCKNROLLA/08年/英/114分/劇場公開
監督:ガイ・リッチー
出演:ジェラルド・バトラー、トム・ウィルキンソン、タンディ・ニュートン、マーク・ストロング、イドリス・エルバ、トム・ハーディ、トビー・ケベル

<ストーリー>
ロンドンの不動産取引から生まれた大金を巡り、ギャングや小悪党、ロシアの投資家が対立。そこにドラッグ中毒のロック・スターが参戦する。
<感想>
マドンナと離婚して吹っ切れたのか、昔のガイ・リッチースタイルが戻ってきたかのようなスタイリッシュな映像に溢れた快作にはなっている。
でもそれが難ではあるのだが・・・。

さて、群像劇でありながらも、個々の位置を有耶無耶にせずしっかり纏める辺りは流石。

けどね、飛び抜けて面白いと思える作品ではないんだよなぁ。

ユーモアある登場人物たち、犯罪映画でありながらも明るく仕上がったストーリー、テンションが上がるテンポ良い進行。

これだけ良い点が揃っているのにも関わらず、面白いと感じないのは、事の顛末を全て画面外で処理してしまっているから。

ロシアの変態刺客2人組にしろ、女性会計士にしろ、ロシアンマフィアにしろ、ロンドンを牛耳る大物ボスにしろ、皆が皆、中途半端に処理されてしまっている。

ガイ・リッチーらしい演出なんだろうけど、もうこのやり方は古いんだよね。

観客は変態刺客がどうやって殺されるのか、大物ボスはどうやって処分されていくのか、その部分を直視したい訳で、一番知りたい、観たい場面を削られるとかなり萎えちゃいます。

流れに流れていく絵画の行方や、一同が会する終盤辺りは、ガイ・リッチー真骨頂で楽しめるだけに、何とも勿体ない出来。

何となく時代から取り残されている感がするリッチー演出。
そろそろ定番の古いスタイルに新しいものを取り入れてみたりと、監督自身が何かしらアクションを起こさないと!!
前作『リボルバー』よりかは幾分楽しめるけど、これからですよ、これから!
好きな監督の一人だけに、今後の行方に注目しましょうや。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
09/08/23DVD鑑賞
ガイ・リッチー 犯罪アクション・コメディ ジェラルド・バトラー ジョエル・シルヴァー PG-12 DVD新作
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6 コメント

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こんにちは☆^^ (メル)
2009-08-24 08:51:11
ヒロ之さん、こんにちは~♪^^

ほんと、いろいろ考えられて、良いところもたくさんあったんだけど、仰る通り、監督の頭の中ではちゃんと処理されてたんだろうけど、それぞれの顛末がわからない・・という人が多かったですよねぇ。
ちょっと眠くなったりもしてたもんだから(^_^;)会計士のあの女性、あの後出てきた?どうなった?って主人に聞いちゃいました(^^ゞ
いや、出てこなかった・・との返事。
あ、じゃ、やっぱりあそこで彼女の出番は終わってたのね・・と(^_^;)

こういう感じの映画では、彼の場合「ロック・ストック・・・」があるので、どうしてもすっごく期待しちゃうのもいけないのかもしれませんが、これも、やっぱりあれには遠いな・・と思ってしまった(^^ゞ
でも、「リボルバー」よりは良かったですよね^^

でも、
>これからですよ、これから!
ですね~!!!(*^^)v
楽しみです♪
マーク・ストロング♪ (Puff)
2009-08-24 09:51:41
そーなのよねぇ、、
スタイリッシュな映像は健在だし、あともう一歩というところかな。
次回に期待ッ!!ですね。
しっかし、「スウェプト・アウェイ」(観てませんけど。笑)で撃沈し、
その後、「リボルバー」→「ロックンローラ」と着実に本来の姿を取り戻しつつあるのがとっても嬉しいです~

ところで!
アーチー(マーク・ストロング)
一歩下がって控えめで渋い演技が好印象でした。
後から気付いたのですけど、この方、「リボルバー」で沈着冷静な殺し屋を演じた方なんですね。
バトラーさん、観終わってみると、何だか脇役ぽくなってましたよねぇ~・・・
>メルさんへ (ヒロ之)
2009-08-25 00:54:06
こんばんは~。

監督の中では物語は成立しているんでしょうけど、それをあえて見せないってのは面白味に欠けます。
昔のスタイルならこの手法も通せたでしょうけど、刺激を求める観客が増えた中、ちょっと通用しなくなってきてますよね。

『ロック・ストック』も『スナッチ』もリッチーが波に乗っている時の撮った作品なので、演出に面白味がありましたね。
けど、最近の彼には何処か迷いがあるようにも見れます。

次回作は『シャーロック・ホームズ』。
ちょっと期待はしていますよ。
>Puffちんへ (ヒロ之)
2009-08-25 01:00:50
リッチー持ち味のユーモア溢れるキャクターとスタイリッシュさが戻ってきたようで嬉しかったのですが、イマイチ乗れませんでした

『スウェプト・アウェイ』はマドンナ出演のイチャイチャ映画なんで、これから一生観る事はないでしょう。
なんであんな映画撮っちゃったんだろう??

マーク・ストロングは『リボルバー』でも一際光ってましたよね。
渋い殺し屋って感じで私も好きです。

そうそう、私も思いました。
ジェラルド・バトラーって一応主役なのに、最後は薬中シンガーにその座奪われているやん!って
でも、彼が鏡の前で半裸で歌う姿は格好良かったな~
Unknown (茶栗鼠)
2009-08-28 11:52:44
こんばんわ。
ガイ・リッチーの良さはでてましたねぇ。テンポもよくて。
でも、古いんですか。顛末をしっかり描いてほしかったし、アーチーがなんだか微妙な役回りに徹していた感じが微妙でした(ーー;)

まぁ、前回よりかわかりやすかったですけど(笑)
>茶栗鼠さんへ (ヒロ之)
2009-08-30 16:57:01
こんちわ~。

リッチースタイルが戻ってきてましたよね。
でも、その手法ももう古いんですよね~。

記事にも書いてますけど、リッチーらしさは残しつつも新たなものを取りれて欲しい気もします。
まだまだこの監督は伸びますよ!

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