殺人の輪廻

CIRCLE OF ATONEMENT
２０１５年
韓国
１０２分
サスペンス
劇場公開（2016/06/25）



監督：
パク・ウンギョン
イ・ドンハ
脚本：
パク・ウンギョン
イ・ドンハ
出演：
ソン・ドンイル
キム・ユジョン
ソン・ホジュン
ナム・イル



＜ストーリー＞
刑事のサンウォンは、身寄りのなくなった婦女暴行殺人犯の娘を我が子として育てていた。平和な日常が続く中、彼女の通う学校に被害者の婚約者が着任し…。

－感想－

婚約者を殺された青年。
その婚約者を殺した男。
殺人犯となった男の娘。
その娘を養女にした刑事。

憎悪だけで満たされた輪の中に関係する男女が連なって立っている。

悲しい以上に重たい。
被害者となった遺族の老夫婦が山林で行う最期の死のダンス。
せめて最期位は明るく旅立とうという気持ちの現れか。
表向きでは平静を装っているが、子を無惨な姿で失った事への憎しみは決して消えない。
自分達では何も出来ないもどかしさ。
いや、面会で復讐を果たそうとしたがそれが成し遂げられなかった悔しさの方が大きく、生きていく気力を完全に失う。
死刑囚となった男の執行を只黙って見るだけでは耐え難いものがあった。
自分達の手で犯人を殺したい。
けどそれは叶わない。
気持ちが洗われないまま生き続けるのは辛過ぎる。
ならば明るく旅立ち、天国にて子と笑顔で再会したい。
この辺の遺族の心情を監督は丁寧に切り取っていた。

その老夫婦の想いを受け継ぐのが青年。
彼は怒りを制裁に変えろと言わんばかりに刑事を椅子に縛り付け、殺人犯の娘（刑事の養女）に銃を持たせ、引き金を引かせようとする。
何故刑事は殺されなければならないのか。
これには母の死が関係していた。
娘は１０年間、その事については知らぬ顔を貫き通していたのだが、実は当時の様子を鮮明に覚えていたのだ。
母を殺したのは私を育ててくれたこの刑事。
青年に即され今こそ母の無念を晴らす時が来た・・・のか・・・。

殺人犯の娘は、犯罪者の娘となる。
その気持ちに迷いはなかった。
これが自分に定められた運命だと悟ったのだろう。
赦しを与えるのは決して簡単なものではない。
しかし時と場合によってはそれは必要となる。
憎悪が消え、感謝を優先させたラストシーンは限りなく切ない。

今作の可愛い子役図鑑

幼少時のジョンヒョン。
笑顔がとても可愛らしかった。
彼女を養女とした刑事が風呂桶で体を洗うシーンが出てくる。

キャッキャッとはしゃぐ姿も又可愛らしい。
因みにここだけの話、このシーンでは子役ちゃんの裸を映している。
流石にその画像を載せてしまうと児ポ規制に引っ掛かってしまうので止めておく。

今作のキュートな女優図鑑
１０年後のジョンヒョンを演じたキム・ユジョンさん。

幼少期の面影を残したかの様な笑顔が猛烈にチャーミング。

寝顔がまた素晴らしく天使だった。

評価：★★★☆
１６／１１／０９ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2016-11-02
メーカー：アルバトロス