英、「EU単一市場から離脱」…移民規制を優先
読売オンライン 2017年01月18日 01時10分
【ロンドン=上地洋実、ブリュッセル=横堀裕也】メイ英首相は17日昼(日本時間17日夜)、英国が欧州連合(EU)から離脱する基本方針を示す演説を行った。
「はっきりさせたい。私の提案は(EU)単一市場のメンバーでいることを意味しない」と述べ、移民規制を優先し、英国がEU加盟国と無関税で貿易できるEU単一市場から完全に離脱する考えを表明した。
演説は、ロンドンの英外務省公館「ランカスター・ハウス」で、各国大使らを招いて行われ、12項目からなる目標を打ち出した。メイ氏は「EUへの部分的な残留を求めない。新しく対等なパートナーシップを追求する」と完全な離脱方針を明言した。
演説を受け、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は「(いいとこ取りを目指す)超現実主義的だった時に比べれば、英国はようやく現実路線に近付いた」とツイートした。
(私見)
英国のメイ首相はEU離脱に演説したようです。主な内容は「移民規制」「貿易関税の導入」の二点です。「移民規制」の方は英国国民を守るもので「貿易関税の導入」は英国の産業の保護です。英国は欧州とは陸続きではないので比較的容易に実行可能ではないかと思います。これは米国次期大統領のトランプ氏が掲げている政策に近いもので英国・米国が行き過ぎたグローバリズムからの脱却を目指しているのだと思います。まぁ、グローバリゼーションのせいで治安が悪くなり、自国の産業が壊れてしまいましたから、世界的にも英国・米国のように見直す時期に来ているのではないでしょうか。