房総閑話

廉価版コンデジでどれだけ撮れる?

オオシオカラトンボ

2015-08-31 22:29:58 | 写真
オオシオカラトンボ、トンボ科シオカラトンボ属
シオカラトンボより大きくて色が濃いです。






左が雄(♂)、右が雌(♀)です。



接写撮影をするためにカメラを近づけたので警戒していますね。

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(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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サンショウ(山椒)発見 ~ 大百池公園(千葉市緑区)

2015-08-29 08:33:46 | 千葉
大百池(おおどいけ)公園は大百池(千葉市中央区)と城ノ台遺跡のある高台雑木林(千葉市緑区)のある公園で、泉谷公園と同じおゆみ野大規模開発で一度壊した雑木林を造り直した大型自然公園です。
大百池はあまりにも日当たりが良すぎて池には日中日陰になる部分がないので限られた湿生植物しか生育出来ませんが、しかし京成千原線を挟んだ高台雑木林には多くの草木が生育しています。
そんな雑木林の小道の脇のシダ植物の合間にサンショウを見つけました。

サンショウ(山椒)ミカン科サンショウ属。
雌株、雄株があって実の生るのは雌株だけなので、サンショウはひと株では実はなりません。



クサギやヤブミョウガも生育していましたので雑木林の形成が出来上がっているのではないのでしょうか。雑草として除草してしまうのか中低木の木を育てるのか、公園をどのような形態にするか行政の腕の見せ所ですね。計画もなしに公園管理業者に場当たりの除草しかさせないかもしれませんね。
しかし、ものすごく蚊が多いです。十分な対策が必要です。



よくアゲハの幼虫に食べられずに残っていましたね。公園内にサンショウがあったことはすごくうれしいです。



サンショウは繊細な木で、張ったクモの巣を取り払っただけで枯れてしまった話しも聞きます。プランタから地植えに植え替えるのは出来なくはないそうですが、地植えの植え替えは不可能と言われています。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)

じつは、マイ山椒の木があるのですが、その話しは後日お楽しみに。

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カラスビシャク(烏柄杓) ~ 泉谷公園(千葉市緑区)

2015-08-26 22:46:45 | 千葉
カラスビシャク(烏柄杓)。サトイモ科ハンゲ属。薬用植物。生薬名は半夏(はんげ)。生薬だけど、針状結晶のシュウ酸カルシウムが草全部にあるため生で食べると激痛が襲うので食べられません。
球茎が生薬なのでお百姓さんは畑に生えたカラスビシャクを除草した後に集めておき、生薬の仲買業者が来ると売って小遣いにしていたそうで、ある地方では「へそくり」と呼ばれているそうです。

マムシグサのテンナンショウ属にものすごく似ていますね。



泉谷公園は大規模開発で一度自然を壊して造り替えた大型自然公園なので、外来生物法に指定されるような生態系被害防止外来種とか特定外来生物では困りますが、多くの種類の生物がいる公園になって欲しいですね。



袋のような部分を仏炎苞といい、その中に花序(花の集まり)があります。
一番底部が雌花部、中ほどに雄花部、その上がびよ~んと伸びた付属体になります。



仏炎苞が少し割れて雌花部が見えています。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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キツネノマゴ(狐の孫)

2015-08-24 07:29:43 | 写真
散歩の途中、本当に小さいな花を見かけました。
家に帰って調べてみると『空き地や野原に自生、道端や耕地の周りでよく見かける雑草』とありました。
初めて見るのによく見かける?
次の日の散歩では注意しながら見てみると、たくさん咲いていました。
いままで気が付かずにごめんなさい。

キツネノマゴ(狐の孫)。キツネノマゴ科キツネノマゴ属。生薬植物であり魚毒植物でもあります。「魚毒」はちょっと難しいけど、広義で「ある生物に対しては毒になる」、と解釈していただければいいのではないのでしょうか。

キツネノマゴより小さいキツネノヒマゴもあるそうです。



ここまでピントを合わせてくれる。廉価版コンデジ侮れないです。

50%表示。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)

デジタル一眼と比べると画質・解像感とも余裕がない感じは否めませんね。

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「犬に有害な植物図鑑」=クロノコのおやつさん提供

2015-08-22 08:22:23 | 家族や家のこと
植物名を調べている最中に面白いホームページを見つけたので紹介します。
それは、クロノコのおやつさんの「犬の有毒植物図鑑です。
食べてしまうと危険な植物を写真入りで症状など詳細に載せています。
人がよく食べる野菜の中にもわんちゃんには危険なものもあったりとたいへんためになります。

「あっ!何か落ちてる」


「パク」

(Canon IXY DIGITAL 510IS)

わんちゃんがたまにしてしまいますね。

整備されている公園では危険な草はあまり見かけないが木の実には危険なものが多いので注意した方がいいと書いてあります。
また整備されてる公園の草は除草剤を散布してあるかもしれないので草自身より草についた除草剤の方が危ないとも書かれています。


 ↑クリックするとクロノコのおやつさんの「犬の有毒植物図鑑にはいれます。


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ヤブミョウガ(藪茗荷) ~ 鹿島川上流(千葉市若葉区)

2015-08-20 08:14:17 | 写真
雑木林の入り口に白い花らしきもの発見。

ヤブミョウガ(藪茗荷)。ツユクサ科ヤブミョウガ属の生粋の在来種です。学名Pollia japonica、Polliaはヤブミョウガのことです。
ミョウガではありません。つゆ草の仲間です。食用とされているので食べられます。なんかやっと食べられる植物にめぐり合ってうれしいです。ちなみに私事ですがミョウガは一番苦手な食べ物でいまだに食べられません。



外へ外へとつぼみをつけて咲きます。花序(花がついているかたまり)は円錐形になります。



花は両性花と雄花があります。花柱が長く突き出て目立っている花が両性花で、花柱が短い花が雄花です。
花の大きさは両方とも8mmくらい。小さい花です。花は2重のような構造になっていて、外側3枚の丸い花びらはガクで花びらではなく、その3枚のあいだあいだにある内側のへら状の3枚が花びらです。両性花も雄花も同じ構造です。
花弁(花びら)は透き通ったようにキラキラ光ってきれいです。

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ヤブミョウガは1日花です。
午後には雄しべが雄しべを巻き込むようにしながら花びら3枚が閉じて、続いてガク3枚が閉じてまあるくなります。
花柱が飛び出した丸くなっているのはつぼみではなく咲き終わった花です。咲いている花のつけね下側のつぼみが次に咲きます。
午後の3時なのにもう花びらが閉じようとしていました。

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(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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ハナガサギクはオオハンゴンソウの八重咲き種=特定外来生物指定種 ~ 都川上流(千葉市緑区)

2015-08-13 06:40:19 | 写真
ハナガサギク(花笠菊)はオオハンゴンソウ(大反魂草)の八重咲き種で、ヤエザキハンゴンソウ(八重咲反魂草)と言います。
なんとも可愛い花です。
こんなにたくさん咲いていました。栽培しているのかもしれません。



キク科オオハンゴンソウ属。北米原産。明治中期に観賞用として導入、1955年に野外で確認。



オオハンゴンソウは外来生物法で特定外来生物に指定されている植物13種(2015年3月1日現在)のうちのひとつです。学名がRudbeckia laciniataまで同じ植物はオオハンゴンソウの特定外来生物の指定種になります。ハナガサギクの学名はRudbeckia laciniata var. hortensisです。
こんなに可愛いのにあの凶暴なアライグマ、キョン、カミツキガメ、アルゼンチンアリ、セアカゴケグモと同じ扱い方をします。
許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されています。罰則は個人で3年以下の懲役または300万円以下の罰金。法人では1億円以下の罰金です。
うっかりの場合は個人で1年以下の懲役または100万円以下の罰金。法人では5000万円以下の罰金です。


ハナガサギクとオオハンゴンソウの関係を詳しく解説、外来生物法の罰則について訂正しました。よかったら見てください。
『ハナガサギク=特定外来生物指定種 ~ 学名から解説』
↑クリック





1株あたり1600粒の種子(たね)があります。
クローン再生します。地下茎で繁殖するのでワルナスビ同様、土壌に根を残さないよう刈り取り焼却処分します。
さらに悪いことには、埋土種子(土壌シードバック)で自分の発芽環境ではない場合は種子状態で休眠して、適する発芽環境になるまで待ちます。大賀ハスと同じです。
つまり、爆発的な繁殖力によって植物の生態系を破壊して、環境に適さなくなると種子状態で眠ってしまうのです。
発芽条件は気温25℃で75%だそうです。だいだい5月の連休明けくらいからだそうです。

2015年6月22日の時点では千葉市内ではオオハンゴンソウは確認されていないことになっています。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)

この花がハナガサギクではなくて間違っていたらコメントください。間違っていた方が良いにこしたことはありません。
また、身近に特定外来生物の植物種が生育しているかもしれないと言うことの認識を持てればと思います。

ハナガサギクとオオハンゴンソウの関係を詳しく解説、外来生物法の罰則について訂正しました。よかったら見てください。
『ハナガサギク=特定外来生物指定種 ~ 学名から解説』


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ワルナスビ(悪茄子) ~ 都川上流(千葉市緑区)

2015-08-11 08:51:53 | 写真
ワルナスビ(悪茄子)。ナス科
昭和初期に日本に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物です。
植物分類学の大家、牧野富太郎さんが千葉県成田の百里塚の牧場で発見し命名されまました。

都川上流の河川土手にはたくさん咲いてます。



見た目は可愛い。



花は野菜の茄子とそっくりですが、実はトマトに似ていますがものすごく有毒なので食べられません。実だけではなく草全部が有毒です。食べさせられた家畜が死んだという話しもあります。



家畜は自分では食べません。それは草全体、茎にも葉の裏にも棘があるからです。
見た目以上に危険です。
注意しないで入っていくと怪我します。



外国では「ソドムのりんご」「悪魔のトマト」と呼ばれています。
外来生物法の要注意外来生物から生態系被害防止外来種に変更の際にリストから外れましたが、人的にも生態環境にも悪影響を及ぼすことには変わりないので注意が必要です。
除草しても残った根から発芽するので除草は困難で、トラクターでかき混ぜたら一面ワルナスビだらけになると言うことです。
悪いことばかりしかしないので『ワルナスビ』。ズバリのすごい命名ですね。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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ボタンクサギ(牡丹臭木) ~ 鹿島川上流(千葉市若葉区)

2015-08-09 09:09:51 | 写真
中国南部原産。シソ科(クマツヅラ科)クサギ属。
この季節、雑木林を遠目で見ると花を咲かせている木を見かけます。白い花やピンクの花です。クサギです。
雑木林の境界を生活環境にしています。ここから先はちょっと手入れをしてない雑木林だよって教えてくれています。



葉などを揉んだり手折ったりすると強烈な臭いがするそうなので・・・
葉はとにかく大きい。









おまけ。
鹿島川(千葉市緑区・八街市から千葉市若葉区、四街道市、佐倉市を下って印旛沼へ注ぐ)上流の千葉市若葉区野呂地区の水田。
田んぼの向こう側の雑木林との境に鹿島川が流れています。


(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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正徳三年建立青面金剛像庚申塔 ~ 八剣神社(千葉市中央区)

2015-08-06 10:54:38 | 千葉
八剣神社は千葉市中央区南生実町あります。
鳥居を通り階段を上り正面に拝殿があり、左手に神楽殿、右手に庚申塔があります。

庚申講とは、庚申の日に眠りについたときに人の中にいる三尸(さんし)虫が体から抜け出し、天帝に庚申の日までに行った悪行を知らせに行きそれを知った天帝が怒ってその人の寿命を縮めるそうです。その三尸虫を天帝に知らせに行かせないために青面金剛(しょうめんこんごう)の力で封じ込めてもらうことを祈る講です。
庚申とは十干十二支の中にある日なので60日ごとに訪れます。60日ごとに寄り合って寝ずの祈願をしたわけです。
18回、3年で満願成就となり、成就のお礼に石仏を作ったのが庚申塔です。満願成就の記念碑でもあるわけです。(満願成就しないと庚申塔は造れません。)

八剣神社。千葉市中央区南生実町。祭神は日本武尊、大日孁尊命(天照大神)、大己貴命


木の右隣にあります。


青面金剛像の庚申塔。


この青面金剛像は大和金輪院の木造青面金剛をモデルに寛文元年(1661年)に関西から江戸(板橋)に導入されましたものと同じようです。(青面金剛像はタイプがいろいろありそれぞれモデルがあるようです。)
もともとの青面金剛のモデルは金剛夜叉如来と言われています。最古の青面金剛像は関西で寛永七年(1630年)、関東で寛永十七年(1640年)だそうです。

本来、青面金剛の頭上に「日」と「月」なのですが、この青面金剛は両方とも「日」です。

右上手には「金剛杵」、左上手には「玉」、右中手には「矢」、左中手には「弓」、右下手には「宝剣」。

邪鬼を踏みつけています。
左下手には女性の髪の毛を持って吊り下げています。
この女性はショケラと呼ばれていて、異教神シヴァ=大自在天の化身です。
三尸虫の害を庚申信仰により封じることで、健康になり運勢が開ける効用がある。
その三尸虫を退治する図案が、虫退治⇒蛇退治⇒ショケラ=シヴァ退治になったということです。金剛が虫を退治してるのは迫力がないし、蛇だと退治しているのか遊んでいるのかわからない。そこで異教神のシヴァを退治する。と言う図案が考え出されたようです。

見ざる(猿)、聞かざる(猿)、言わざる(猿)の三猿がいます。60日間の見たこと言ったこと聞いたことの悪行を、天帝には告げ口しないでください、か告げ口しないから安心してくださいをあらわしている、と言う事らしいです。


この庚申塔の向かって右側面からこの庚申講に参加した人の名前が書いてあり、左側面右から3列目(左から2列目)に下総国千葉郡南生実村とあり、一番左列に正徳三年癸巳(みずのとみ)十一月十六日と読めます。
正徳三年と干支癸巳が一致しているので建立年月日は間違いないと思われます。
正徳三年は西暦1713年で、この八剣神社の社殿再建が享保元年西暦1716年なので社殿再建より3年古いことになります。また、満願成就まで3年なので1710年からみんなが集まって60日ごとに祈願したことになります。

千葉市内最古の青面金剛像庚申塔は中央区弁天町にある宝永二年(1705年)のものなので千葉市内で2番目に古いことになります。



(Canon IXY DIGITAL 510IS)
興味深いのは氏名住所に藩名がないということは講の参加者は武士以外で、武士以外にも苗字があったということです。
さらに、庚申塔建立と社殿再建を立て続けに行ったことから、生実藩1万石2代目藩主(1692-1732)森川俊胤(若年寄役)の安定政権により領民の財政の安定と文化レベルの向上がうかがい知れます。
その考えとは真反対に、元禄十六年(1703年12月31日)の元禄大地震(佐倉で推定震度5)、宝永元年(1704年6月)の下総洪水、宝永四年(1707年12月16日から12月31日)の富士山宝永大噴火などの天変地異が生活を圧迫して庚申信仰に救いを求めたのかもしれません。

明治に入って庚申信仰が否定され庚申塔を壊すか捨てるかを政府から要求され、村の四辻にあったものを青面金剛の顔を削り八剣神社に移したとも考えられます。

町内のかたに「『暴れん坊将軍』が将軍になる前に建てられ、300年以上も前に町内のどなたかのご先祖様の祈願成就記念碑でもありますから大切に壊さないようにしてあげてください」、とお知らせしました。

他の地区の庚申塔の写真を見ると、供物や花を供えてきれいにしています。庚申塔を建てられたご先祖様の供養と青面金剛による健康と幸せを祈ってのことかもしれません。


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