感染症診療・感染制御の日々

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家畜と抗菌薬

2012-02-09 | 抗菌薬・関連薬剤
Food Animals and Antimicrobials: Impacts on Human Health
Clinical microbiology reviews

近年薬剤耐性が問題となっており、ウイルスや感冒に対する抗菌薬使用、不適切な使用が由来となっている。又家畜に対する抗菌薬使用による薬剤耐性が米国でも議論となっている。欧州における非治療目的の 抗菌薬使用の禁止に続く長年の経験からこの議論については結論がみえるが、コストベネフィットの問題や科学的考察が欠けている。

ANTIMICROBIAL USE IN ANIMALS: EFFECTS ON ANTIBIOTIC RESISTANCE EMERGENCE
1950年中盤よりAntimicrobial growth promotants (AGPs)が普及し、その有用性から広まっていった。一方で、それに伴う耐性菌の増加が懸念されるようになり1975年の研究でlow-dose in-feed oxytetracyclineの使用によりtetracycline系のみならず他の抗菌薬に関してはもE.coliの耐性株増加が認められた。The chief agricultural NTAsは非治療目的使用がequalから8倍に及ぶと見積もられている。
近年では水産業での抗菌薬使用が問題となっており、1994年から2004年で倍増している。(アジア、中国が大部分)。北米、欧州では使用は禁止されているが、治療目的では行われるため水質は抗菌薬にさらされる。米国においては非治療目的の2%とされているが、他の地域では制限されていない。又統計もとられていない。中国では人間に使う量の10倍のquinoloneが家畜に対して使用されている。(大部分が水産物)。欧米においては人間に対して使用する抗菌薬の家畜に対する使用は禁止されているが、いくつかの抗菌薬については人間に使用されているものと構造的な近似がある。治療における使用においては影響を与えないが、AGPsのような少量持続的使用は耐性菌の増加につながる。AvoparcinはVancomycinに対する耐性を引き起こし、VREの発生誘因となった。 

EFFECTS OF BANNING GROWTH PROMOTANTS IN ANIMAL FEEDS IN EUROPE
欧州の多くの国ではAvoparcinの使用に伴い家畜や人でのVREの発生が認められるようになった。1995年に禁止してから耐性は家畜においてデンマークで75-80%から5-6%へと減少が認められた。他の国でも同様に減少傾向となっている。それに伴い人間におけるVREの保有率も著減を認めた。 
Virginiamycinもerythromycinと構造的類似を認めたが禁止により感受性の改善を認めた。 
近年はAGPsの飼育に対する効果も賛否両論となっている。 

EVIDENCE FOR ANIMAL-TO-HUMAN SPREAD OF ANTIBIOTIC RESISTANCE
米国ではgentamicinはブロイラーに対して米国でも未だ最も頻用されており、飼育地域のpoultry workerとそうでない地域ではE.coliのgentamicin耐性率が32倍(poultry worderでは約半数)事なる。オランダ(MRSAが殆どいないとされている)においてもbeef, veal, lamb, mutton, pork, turkey, fowl, game samplesの12%に認められたと報告されている。

→結論として家畜に対する治療目的外使用は控えるべきと結論づけている。


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