感染症内科への道標

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5歳以下の児童における細菌性肺炎・RSV肺炎の鑑別にCRPは有用か

2017-07-12 | 臓器別感染症:呼吸器系
論文名: Association of C-Reactive Protein With Bacterial and Respiratory Syncytial Virus–Associated Pneumonia Among Children Aged <5 Years in the PERCH Study
著者名: Melissa M. Higdon et, al.
雑誌:Clin Infect Dis. 2017 Jun 15; 64(Suppl 3): S378–S386.

要旨:PERCH studyの一つとして、月齢1-59ヶ月の小児においてCRPが細菌性肺炎とRSV肺炎の鑑別に有用か調査した。Case群としてsevereもしくはvery severe pneumonia、Control群としてsevereもしくはvery severe pneumoniaのないcommunityから無作為に選ばれた患児を対象とした。

本論文から得られる知見:
・HIV陰性のCase 群において、CRP 40 mg/L以上はRSV肺炎556名のうち17%、細菌性肺炎119名のうち77%だった。(P < .001)
一方、Control群 601名(43%が下気道感染)では3%だった。CRPの上昇はウイルス性肺炎と細菌性肺炎で相違を示していた。

・CRP ≥40 mg/L は、RSV肺炎ではCXPの異常所見と関連していたが(異常あり24% vs 異常なし12%, P < .001)、細菌性肺炎では差がなかった (77% vs 75%)
(WHO定義がレントゲンでの肺炎像所見が必須ではない)

・CRP値のROC曲線(Cut-offはYouden indexに基づく)
      細菌性肺炎:Cut-off 37.1mg/L AUC:0.87 感度77%, 特異度82%
         肺炎球菌:Cut-off 88.9mg/L AUC:0.91 感度79%, 特異度95%
   H.influenzae:Cut-off 52.3mg/L AUC:0.91 感度80%, 特異度86%
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