ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」

2017年06月18日 | 書籍関連

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ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の「晩年」を巡り、取り引きに訪れた老獪道具商の男・吉原喜市(よしはら きいち)。彼は或る1冊の古書を残していく。

 

奇妙なに導かれ、対峙する事になった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員・五浦大輔(ごうら だいすけ)と美しき女店主・篠川栞子(しのかわ しおりこ)は、彼女の祖父・久我山尚大(くがやま しょうだい)によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌まって行くのだった・・・。

 

人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。其の物語に、幕引きの時が訪れる。

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三上延氏の小説ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」。「書籍作家に関する膨大知識量を元に、1冊の本に秘められた謎や秘密を、其の本を見ただけで解き明かしてしまう栞子。そして、シャーロック・ホームズの様な彼女を、ジョン・H・ワトスン如き相棒として支え続ける大輔。」を主役とした此のシリーズは、本に対する深い愛情に溢れており、本好きの人間ならば引き込まれてしまう内容だと思う。

 

斯く言う自分も、此のシリーズに魅了され、「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」(総合評価:星4つ)、「ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」(総合評価:星4つ)、「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」(総合評価:星3つ)、「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」(総合評価:星4つ)、「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」(総合評価:星3.5個)、そして「ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~」(総合評価:星4つ)と読了して来た。今回手に取った「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」は、シリーズの第7弾で、取り敢えず完結編に当たる

 

本の一部では在るけれど、専門用語の説明が無い所が在る。ずっとシリーズを読んで来た人間ならば理解出来るが、そうじゃ無い人間も居るのだから、此の点は配慮が必要だったのではないか。

 

・・・と不満点を書いたものの、全体を通して言えば「本当に面白い作品だった。」と言える。古書業界の内情、特に売買に関する記述は非常に興味深かったし、シェークスピア作品に関する諸々の事実には、目から鱗が落ちる感が。

 

ストーリー展開の上手さ然る事乍ら、登場人物達が皆キャラ立ちしているので、ぐいぐいと作品の世界に引き込まれてしまう。初登場した“悪キャラ”の吉原喜市も、実に味わい深い人物で、今回が完結編というのは残念な話。

 

とは言え、三上氏自身が触れている様に、「今回の作品は取り敢えずの完結編では在るけれど、今後、番外編やスピンオフという形で、ビブリア作品は続いて行く。」との事で、ファンとしてはホッとした。

 

総合評価は、星4.5個とする。

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