ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「危険なビーナス」

2017年03月15日 | 書籍関連

*********************************

弟・矢神明人(やがみ あきと)が失踪した。彼の妻・楓(かえで)は、明るく強かで、魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探る資産家で在る弟の家族に近付く。兄で在る手島伯朗(てしま はくろう)は、楓に頼まれ協力するが、時が経てば経つ程、彼女に惹かれて行く。

*********************************

 

東野圭吾氏の小説危険なビーナス」は、失踪した弟(実母が、再婚相手との間に産んだ子。伯郎にとっては異父弟。)を探す過程で、“自分の過去”と直面しなければならなくなった兄の姿を描いている。

 

13年前の記事「賞に縁遠い男“東野圭吾”」でも触れた様に、自分は東野氏が文壇デビューした頃からの大ファン。敬愛する手塚治虫氏の作品は、「ハッピー・エンドで終らず、読後に何とも言えない物悲しさ不条理感が漂う物が多い。」だけれど、其れに内容がずっと心に刻み込まれる。「魔球」や「手紙」等、東野作品にもそういう感じの物が多く、ずっと読み続けている。

 

「危険なビーナス」というタイトルから想像していた展開は、見事に裏切られた。真犯人を含め、意外な設定には驚かされる。でも、全体的に言えば、自分が好きな東野作品では無い。意外性は在るのだけれど、設定が余りにも御都合主義で、登場人物のキャラクターに深みが感じられないから。

 

「ハッピー・エンドで終らず、読後に何とも言えない物悲しさや不条理感が漂うタイプの作品。」では無いし、だからと言って「天下一大五郎シリーズ」等の様なコミカルさを重視した作品でも無い。「中途半端にコミカルな、何方付かずの作品。」という感じで、東野作品としては駄作部類に入るだろう。

 

総合評価は、星2つとする。

『小説』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「一夜漬け」や「授業中の居... | トップ | 無傷でアメリカへ! »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。