ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「夜明けまで眠らない」

2017年05月18日 | 書籍関連

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タクシー運転手の久我晋(くが すすむ)は、血の匂いのする男性客を乗せた。嘗てアフリカの小傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。客は車内に携帯電話を残して、姿を消した。其の携帯を奪おうとする極道の手が迫り、久我はを切ったの激しい戦いの中に、再び呑まれて行く。

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大沢在昌氏の小説夜明けまで眠らない」は、「元傭兵で現在はタクシー運転手をしている久我が、元同僚の出現により、血腥い事件へと巻き込まれて行く。」というストーリー。

 

此の作品、範疇で言えば“ハードボイルド”に入るだろう。以前にも書いたけれど、自分はハードボイルドが苦手で、其の理由は「必要以上に男臭さを強調したり、『君の瞳に乾杯。』的な気取った文章が、どうにも好きじゃない。」というのが在る。でも、大沢氏が著すハードボイルドには抵抗が無い。主人公が“超人”でも無ければ、過度に男臭さをアピールするタイプでも無く、文章も気取りが無いからだと思う。

 

傭兵として戦地で戦っている際には、を殺す事は“仕事”で在り、“原則的に”殺人罪等で裁かれる事は無いだろう。でも、日本で人を殺せば元傭兵で在っても、“原則的に”罪に問われる。普通の人間にとっては当たり前の事だが、元傭兵の久我は其の違いを理解はしつつ、100%は受け容れられていない様だ。「人を殺してはいけない。でも、我が身や大事な人を守るには、人を殺さなければいけない。」という悩ましさに、彼はどう立ち向かって行くのか。

 

残酷な描写も在り、万人受けする内容では無いだろう。でも、登場人物達がキャラ立ちしているし、文章力も在るので、好きな人ならグイグイと、“大沢ワールド”に引き込まれて行く事だろう。

 

総合評価は、星3.5個とする。

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