小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

人もあるのか!?固有種・外来種!?

2017年01月30日 | 母島 暮らし 子供
■小笠原に住んでいると「固有種」「在来種」「外来種」などとよく耳にします。
主に自然を舞台としたフィールドで語られることが多い言葉です。

固有種はそこの限られていエリアにしかいない種の生物たちのこと。
在来種は人の手を借りず、自力か風、波、鳥に付着などして渡ってきた生き物たち。
外来種は主に人の手や暮らしの影響で渡ってきた外来の生き物たちのことを指します。

一般的に多くの生物多様性の中で生き残って進化してきた外来種は強い傾向があり、
逆に限られた生態系の中で進化してきた固有種は外来の勢いに負けやすい傾向があります。
そこで、限られた固有種・在来種が絶滅の危機に瀕する場合があり、
それの保全に向けた取り組みが小笠原では各所で行われています。

僕はその中でフィールドで自然の中で仕事をする事が多いのですが、
そんな時、ふと子供たちのことに思いを馳せることがよくあります♪



■島で育つ子供たち。
僕自身は娘二人を授かりましたが、
母島はとても小さな狭い社会ですので、
島で知らない子供は存在しません。

どの子も愛おしく、
成長を見守り、
時には助け、叱り、笑い、泣いたりしながら、
いっぱいいっぱい、癒しと学びを頂いています。

そんな島の愛おしい子供たちは、
高校のない母島では
中学を卒業すると母島を出ていくのです。

そんな時、
島の子供は固有種にも似た気持ちを抱くときがあります。



■日常のいろんな場面で子供たちと接するのですが、
子供は本当に素直で、可愛くて、
ずるくて、正直で、
そして一生懸命です。

そんな中、内地から時々親の転勤や移住などで転校してくる子供がいます。
そんな内地から来た子と接すると、
「強いなぁ」
と思うことがよくあります。

子供たちはいろんな場所で人と関わります。

主張する場面、
人と意見がぶつかる場面、
物を取り合う場面、
話し合いをする場面、などで
やっぱり大人数の中で生きてきた子はそれなりの強さがあります。

島の子はそんな時、
どこかのんびりしていて、
どこか優しすぎて、
どこか緊張感が低くて、
大丈夫かな?って思う時があります。


サッカー前にクジラの観察をする次女☆


■島の天然記念物のアカガシラカラスバトを見ていると同じように思う時があります(笑)。
外敵に襲われる心配がない環境で育っているので(在来の外敵はノスリのみ)、
地上に巣を作るし、
ネコがいても、仲間が食われていても平気で地面の上で採餌しているのを見たことがあります。
人の足元にも平気で寄ってきます。

それって、島の子供によく似ています☆

島で育った子供はあまりに素直すぎて、
知らない人でも挨拶するし、
人を疑わないし、
大勢の中で自分を強く持って生き残るのが苦手に思えます。

全然悪いことではないのだけれど、
これから外の社会に出て行って生きていくのは確実なので、
親としては、
地域の大人としては時々心配になるのです。

中学を卒業して一生懸命、
内地の競争社会に飛び込んでいく可愛い島っこ達…
慣れない環境で色々大変なおもいをすることも多いと思うけど、
小さな時期にこの優しい人々と
素晴らしい自然に囲まれて育った時間は、
宝物と誇っていいと思います!

母島の子供たちは
小さい子をちゃんと面倒見れるし、
進んで発言できるし、
とても健やかだ!!

島から温かく見守っているぞ~!!
頑張れ島っこたち!!

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