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日々の恐怖 5月6日 紅茶(1)

2017-05-06 21:11:27 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 5月6日 紅茶(1)




 同僚Yが体験した話です。
数年前、大きな台風が来た夜のこと。
同僚Yは出張からの帰途、浸水する道路を必死で走行していた。
 時間は零時近く。
夕方過ぎから警報も出ていたので、その頃は車両もほとんどなく、数十メートルおきに置かれた外灯の明りだけが頼り。
視界は最悪。
 道路はどんどん水かさが増してくる。
Yはそれでも叩きつける雨の中、ワイパーをフル回転させながら必死に車を走らせていたんだけど、ついに前に進めなくなった。
 窓を開けて下を覗き込んでみると、タイヤがほぼ水に浸かっていて、ドアの隙間からはじわじわ雨水が染み出し始めていた。

“ もうこりゃ駄目だ。”

と悟ったYは、自分の入ってる自動車保険に、集中豪雨の際のトラブルみたいな条項があったことを思い出して、応援を呼んでみることにした。
 実際こういうのを呼ぶのは初めてだったから、ちょっと緊張しつつケータイを鳴らすと、深夜にも関わらず向こうはすぐ出た。
 丁寧な対応で、事情を話すと、レスキュー班をすぐ派遣してくれるとのこと。
Yは自分の現在地の詳細を伝え、

「 お願いします。」

と言って電話を切った。










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