ステップ19です。キットの組み立てガイドではこのステップ19でラストとなり完成しますが、私の制作においてはまだガルパン仕様への追加工作が幾つかあります。車輪や履帯はまだつけていませんし、車体の上下パーツを接着しませんので、塗装段階まで色々と段取りを決めておかなければなりませんでした。
ガルパン仕様への追加工作の一つは、車体の下に見える細い張り出しです。公式設定資料図に黄色矢印で示した部分で、前部フェンダーからずっと繋がって背面の左右に回っています。これを再現する必要があります。
車体を裏返しますと、ちょうど上部車体パーツの底辺が白く見えています。この部分は車体下部パーツと接しないので、ここに細いプラ板を貼り付ければ、細い張り出し部分を再現出来ます。
0.5ミリのプラ板を3ミリ程度の幅に細長く切って、上部車体パーツの底辺に接着しました。劇中では前部フェンダーに繋がっていますから、前部フェンダーから繋いで貼り付けるべきですが、上下車体を接着せずに取り外し可能とするため、その境目でいったん切ることになりました。
上から見るとこんな感じです。実際の車輌には見られない部分であるので、アカデミーのキットでもタミヤのキットでもこれは再現されていません。
背面の左右にも、同じように3ミリ程度の幅に細長く切った0.5ミリプラ板をつけました。本来は側面から繋がっているのですが、ここで上下の車体を取り外しするので、どうしても分ける必要がありました。
続いて、前部フェンダーの左右の外側にも、同じように3ミリ程度の幅に細長く切った0.5ミリプラ板をつけ、合わせ目をパテで塗って消しました。
斜めから見ると、前部フェンダーが広くなったように感じられます。
上下の車体を合わせた時に、張り出し部分が前から後ろまで一本に繋がるようにしました。
側面から背面への繋がりも、なんとか再現出来たように思います。接着しないと上下の車体パーツは僅かにずれたりするのですが、この追加工作の細長いプラ板が、左右から下部車体パーツを挟み込むようになっていて、ずれが出にくくなりました。
続いてはステップ19の工程にもある工具パーツB42の取り付けですが、劇中では工具を付けておらず、留め具のみがついている状態です。公式設定資料図の黄色円内のような形状になっています。
この留め具の形を、劇中のワンシーンにて再確認してみました。下から挟み込む形の留め具ですが、それらしきパーツはキットにもジャンクにも見当たりませんでした。そこでそれらしくプラ板で作ることにしました。
プラ板で適当に形だけ作って取り付けた留め具です。
ガルパン仕様への追加工作は、あともう一ヶ所あります。公式設定資料図の黄色円内にみえる、細いヒレ状の部分です。キットのパーツにもそれは再現されていたのですが、短いうえに形状が異なるので、フェンダーの改造や細長い部分の追加を重ねる過程にていったん削り取っていました。それを、改めて再現することになりました。
劇中のワンシーンでも、この細いヒレ状の部分が確認出来ます。両端が斜めにカットされているのが分かります。
先の工程で前部フェンダーの外側に取り付けた細長いプラ板の端に、くっつけて形を整えました。
改めて上下の車体パーツを組み合わせ、追加工作部分の出来映えをチェックしました。こんなものかな、という感じです。その後、前の先端を斜めにカットし、ガルパン仕様への最後の追加工作を終えました。 (続く)