妻一人 子一人 と 一匹

2005.9.26 『妻一人 子一人』としてスタート
2010.3.18、2021.8.28、2023.3.26 改変

おわりとはじまり

2017年06月04日 12時03分49秒 | Weblog
昨夜は、とにかく酔っぱらった。

20数年来の付き合いになる友人と、4時間しゃべりっぱなし。

店内が混んでいたので、最初は少し遠慮がちだったのだが、となりにいた4~5人のお客さんが

帰ってからは、「これから我々の時間だ!」と言わんばかりに、会話の音量は倍増し、

一気にヒートアップ。大いに盛り上がった。

さぞ迷惑な客だっただろう。次回は、店をかえることとしましょう(事務連絡)


とりわけ、我々が学校を卒業してからの20年間の話になると、もう止まらなくなった。

独身時代、一年に1,2回は共通の友人と3~4人で集まっては、バカ騒ぎしていた。

しかし私に子供が誕生し、「こういった集まりはこれでさいごに・・・」と区切りをつけたとき、

彼は「これからがはじまりなのに!」とやるせない思いを、いつになるかわからない

”復活の日”に向けて、着々と準備を進めていた。そして、その日は3年半後に本当にやってきた。


しかしそのころになると、彼にはまだ幼い娘さんがいて、私には二人目が生まれた。

子育ての大変さを実感していた彼は、「もうこれでおわりだ」と、ようやく母親なしで

ついて歩けるようになった長男を連れた私に会う日を、さいごの日とするつもりだった。

私も「今度こそこれで・・・」と思ってはいたものの、彼にとって”さいご”になるはずだった日が

思いのほか楽しく、

「ひょっとしてまだイケるかも・・・」と思い始め、その日をきっかけとして、我々の関係は

新たな展開へとつながっていった。


こうして、私の「おわり」が彼の「はじまり」で、彼の「おわり」が私の「はじまり」と

なっていたことが、昨日の深夜、初めて分かった。「おわり」と「はじまり」のタイミングが

もし一緒だったら、彼とはきっと、年賀状だけの付き合いになっていたのではないだろうか。


縁とは不思議なものだ。