2月20日(金)
07:10 血圧113-73、脈拍46、体温36.1℃、体重66.9kgs
まだ少し頭痛は残っているが、外の空気に当たっていないからだろう。今日は病院内を出来るだけ歩こう。
12:00 午前中病院内をウロウロ。お陰で頭痛も薄れてきた。血圧120-91、脈拍58、体温36.4℃
12:15 昼食。
14:00 剃毛。
看護師さんが2人で来た。冗談じゃない、自分でやりますと申告。
ベッドの脇に素っ裸で立って、バリカンで全身の毛を剃る。大事な箇所にバリカンを強く当てすぎた様で、バリカンの跡が付いて少し出血してしまった。立ったままなので脚の後ろ側が剃りづらく、ここだけ看護師さんにお願いした。
14:40 ICUの看護師の内藤さんより手術後ICU内での説明があった。
若い人程胸の筋肉があるので、傷跡の痛みは強いとのこと。私は若いから痛いってこと?それとも年寄りだから大丈夫よってこと?どっちの意味で言っているの?
人工呼吸器は目が醒めてから抜くそうです。無意識に人工呼吸器を外す人がいるので手足はベッドに縛られているとのことです。
ICU内で沢山の管に繋がれているままの写真を撮っておいて欲しいとお願いしたら、OKとのことでデジカメを預ける。
16:30 剃毛後15:20から風呂場のシャワーを使って身体を綺麗に洗わなければならなかったのですが、電話であっちこっちに連絡を取っている間にそのことをすっかり忘れていた。病室に戻ったところで看護師さんに「シャワーは済んだの?」と聞かれ、大慌てで風呂場へ。いやはや。
16:45 病室に戻ると、麻酔医の先生が来て麻酔についての説明。
17:10 奥山医師より検査結果と手術方法などの説明。
家内も同席で約1時間の説明を聞く。とても詳しく説明していただき安心感が湧く。
人間は人それぞれ性格や顔、体形が違う様に、人の臓器や血管も100人が100人とも同じなんていうことはないそうです。
多くの人は左上大静脈は心臓の上で上大静脈に繋がっているのですが、私の場合は左大静脈が心臓の右心房に直接繋がっているそうです(「左上大静脈残存」というのだそうです)。なので、人工心肺を取り付ける際に、通常は大静脈は1箇所の遮断で済むのですが、私の場合は2箇所の遮断が必要とのこと。ただ、手術前の検査でこのことが判っていれば何の心配もいらないとのこと。事前のMRI検査などがとても大切なんだというのが良く判りました。
手術の手順の説明があり、次の通り
1.開胸(胸骨正中切開)
2.人工心肺装着
3.心停止
4.欠損孔閉鎖/三尖弁形成術心拍再開
5.人工心肺離脱
6.止血
7.閉胸
手術をする上での問題点は合併症があげられます。主なものは次の通り。
1.心不全(強心剤や機械的補助が必要)
2.不整脈(心房細動 2~3割程度の確率で出る。)
3.出血(再開胸止血術あるいは輸血の可能性もある)
4.各臓器
・脳血栓、脳出血の可能性
・腎(一時透析が必要)
・肝(薬剤による肝障害)
・肺(人工呼吸器によるもの)
・感染症(肺炎、創部など)
等々の説明を時間をかけて判りやすく説明してくださいました。
手術全般でのリスクとして、手術死亡率は1~3%でまず問題ない、安心するようにとのこと。
先生からの説明を受けた上で、私自身の手術へ向けた理解・認識としては、
心房中隔欠損症自体が先天性のもので、その結果心肥大から三尖弁の閉鎖不全へと繋がった訳ですが、また症状がでてからは3-4ヶ月と短期間です。なので、この手術は事故などでの怪我と同様、単なる外科の手術で何の心配もいらないということ、です。それが正しいのかどうかは別として、色々心配したところでどうにもなりません。だから、術後はしっかりと食べて、さっさと退院しよう。私の目標はまたフルマラソンを走ることで、病院にいることではないぞ。 と強く思った次第です。
最後に下記書類にサインした。
・心臓弁手術内容説明用紙ならびに手術依頼書
・血漿分画製剤同意書(人血清アルブミン・フィブリノゲン・ハプトグロビンの使用についての同意書)
・輸血同意書
・身体内植え込み機器のトラッキング制度に関する登録についての意志決定書(三尖弁輪リングのPL法に基づくトレースを可能にするための登録をするかしないかの書類)
最後の書類については判りづらいので簡単に説明します。
手術後に万一三尖弁輪リングの製造工程や材料、その他の理由で不具合が発見された場合、トラッキング制度に登録しておけば不具合の発生した製品のロット番号、製造番号などで問題のある製品は誰が使用しているのかが判ることになっています。私はこの制度に登録いたしました。
19:50 血圧143-72、脈拍56、体温36.3℃
20:10 3階北側隅の窓から隣の南林間テニススクールのコートを見ることができます。私の長男がこのスクールに通っています。丁度今練習をしているところで、窓から息子のプレーを見ています。まさか、こんなところから息子のプレーを見ることになるなんて思いもよらないことでした。
3階の廊下窓から、これは昼間撮影したものです。
21:30 今日は眠剤が出されており、就寝。
0:00までは熟睡したが、以後は1時間おきに目が醒める。やはり、明日の手術のことで、緊張しているのか、眠りが浅い。
07:10 血圧113-73、脈拍46、体温36.1℃、体重66.9kgs
まだ少し頭痛は残っているが、外の空気に当たっていないからだろう。今日は病院内を出来るだけ歩こう。
12:00 午前中病院内をウロウロ。お陰で頭痛も薄れてきた。血圧120-91、脈拍58、体温36.4℃
12:15 昼食。
14:00 剃毛。
看護師さんが2人で来た。冗談じゃない、自分でやりますと申告。
ベッドの脇に素っ裸で立って、バリカンで全身の毛を剃る。大事な箇所にバリカンを強く当てすぎた様で、バリカンの跡が付いて少し出血してしまった。立ったままなので脚の後ろ側が剃りづらく、ここだけ看護師さんにお願いした。
14:40 ICUの看護師の内藤さんより手術後ICU内での説明があった。
若い人程胸の筋肉があるので、傷跡の痛みは強いとのこと。私は若いから痛いってこと?それとも年寄りだから大丈夫よってこと?どっちの意味で言っているの?
人工呼吸器は目が醒めてから抜くそうです。無意識に人工呼吸器を外す人がいるので手足はベッドに縛られているとのことです。
ICU内で沢山の管に繋がれているままの写真を撮っておいて欲しいとお願いしたら、OKとのことでデジカメを預ける。
16:30 剃毛後15:20から風呂場のシャワーを使って身体を綺麗に洗わなければならなかったのですが、電話であっちこっちに連絡を取っている間にそのことをすっかり忘れていた。病室に戻ったところで看護師さんに「シャワーは済んだの?」と聞かれ、大慌てで風呂場へ。いやはや。
16:45 病室に戻ると、麻酔医の先生が来て麻酔についての説明。
17:10 奥山医師より検査結果と手術方法などの説明。
家内も同席で約1時間の説明を聞く。とても詳しく説明していただき安心感が湧く。
人間は人それぞれ性格や顔、体形が違う様に、人の臓器や血管も100人が100人とも同じなんていうことはないそうです。
多くの人は左上大静脈は心臓の上で上大静脈に繋がっているのですが、私の場合は左大静脈が心臓の右心房に直接繋がっているそうです(「左上大静脈残存」というのだそうです)。なので、人工心肺を取り付ける際に、通常は大静脈は1箇所の遮断で済むのですが、私の場合は2箇所の遮断が必要とのこと。ただ、手術前の検査でこのことが判っていれば何の心配もいらないとのこと。事前のMRI検査などがとても大切なんだというのが良く判りました。
手術の手順の説明があり、次の通り
1.開胸(胸骨正中切開)
2.人工心肺装着
3.心停止
4.欠損孔閉鎖/三尖弁形成術心拍再開
5.人工心肺離脱
6.止血
7.閉胸
手術をする上での問題点は合併症があげられます。主なものは次の通り。
1.心不全(強心剤や機械的補助が必要)
2.不整脈(心房細動 2~3割程度の確率で出る。)
3.出血(再開胸止血術あるいは輸血の可能性もある)
4.各臓器
・脳血栓、脳出血の可能性
・腎(一時透析が必要)
・肝(薬剤による肝障害)
・肺(人工呼吸器によるもの)
・感染症(肺炎、創部など)
等々の説明を時間をかけて判りやすく説明してくださいました。
手術全般でのリスクとして、手術死亡率は1~3%でまず問題ない、安心するようにとのこと。
先生からの説明を受けた上で、私自身の手術へ向けた理解・認識としては、
心房中隔欠損症自体が先天性のもので、その結果心肥大から三尖弁の閉鎖不全へと繋がった訳ですが、また症状がでてからは3-4ヶ月と短期間です。なので、この手術は事故などでの怪我と同様、単なる外科の手術で何の心配もいらないということ、です。それが正しいのかどうかは別として、色々心配したところでどうにもなりません。だから、術後はしっかりと食べて、さっさと退院しよう。私の目標はまたフルマラソンを走ることで、病院にいることではないぞ。 と強く思った次第です。
最後に下記書類にサインした。
・心臓弁手術内容説明用紙ならびに手術依頼書
・血漿分画製剤同意書(人血清アルブミン・フィブリノゲン・ハプトグロビンの使用についての同意書)
・輸血同意書
・身体内植え込み機器のトラッキング制度に関する登録についての意志決定書(三尖弁輪リングのPL法に基づくトレースを可能にするための登録をするかしないかの書類)
最後の書類については判りづらいので簡単に説明します。
手術後に万一三尖弁輪リングの製造工程や材料、その他の理由で不具合が発見された場合、トラッキング制度に登録しておけば不具合の発生した製品のロット番号、製造番号などで問題のある製品は誰が使用しているのかが判ることになっています。私はこの制度に登録いたしました。
19:50 血圧143-72、脈拍56、体温36.3℃
20:10 3階北側隅の窓から隣の南林間テニススクールのコートを見ることができます。私の長男がこのスクールに通っています。丁度今練習をしているところで、窓から息子のプレーを見ています。まさか、こんなところから息子のプレーを見ることになるなんて思いもよらないことでした。
3階の廊下窓から、これは昼間撮影したものです。
21:30 今日は眠剤が出されており、就寝。
0:00までは熟睡したが、以後は1時間おきに目が醒める。やはり、明日の手術のことで、緊張しているのか、眠りが浅い。
外科手術の死亡率は0.1-0.3%ではないでしょうか?
ブログご覧いただき、そしてコメント書き込み下さりありがとうございました。
心房中隔欠損症の手術をされるそうですが、カテーテル治療が可能であるならその治療をお勧めします。
負担が少なく術後の回復も早いですから迷うことはないと思います。
私の場合は三尖弁閉鎖不全症の手術も同時に行うことがあって開胸手術となりました。
一度開胸手術をすると万一2度目の開胸手術が必要になった時には患部の癒着とか色々面倒なことが起こる可能性もあるのでなるべく開かない方が良いと思います。
後はどの病院で受けるかということが重要かもしれません。経験豊富な病院、執刀医の先生にやっていただいた方が安心できますよね。
不整脈などが出たらカテーテルアブレーションで治せばいいのかなーなどと考えていました。するなら開胸は一度きりがいいですね。
カテーテルで迷っているのは大動脈がわの「のりしろ」が2、3ミリしかない点です。これはどうやら日本人と東南アジア人の特徴みたいなんですが、血管などとこすれるのではないかと心配しております。データ的には0.2%位の確率みたいですが。
あとはデバイスが去年認可されたばかりのものという点も気になりました。ファギュラフレックスⅡというデバイスです。
どちらの点ももう一度先生にきいてみようかと思っています。
病院は外科手術の方はベテランの先生です。設備が少し古そうですが。
カテーテルの先生もベテランです。心房中隔欠損症の治療は4年で54件位だったと思います。
心房中隔欠損があるとそこからの血液の逆流が起こり、逆流の影響で右心房が拡張してしまうんですよね。そしてその結果三尖弁に隙間が生じて三尖弁からも逆流が起こってしまいます。なので心房中隔欠損症と三尖弁閉鎖不全症はセットになってしまうケースが多いようです。
北のハム太郎さんは軽度で済んで良かったですね。早い段階なら心房中隔欠損が塞がれ、逆流が無くなれば心房も元のサイズに戻ってくれて三尖弁の不具合も解消されるのでしょう。
不整脈でのカテーテルアブレーションですが、アブレーションでは心房中隔に穴を開けてカテーテルを通すことを行います。しかし心房中隔欠損があって、開胸手術をしてそこを塞ぐという行為をした場合、再度そこにまた穴を開けることは出来ないと医師に言われました。私も不整脈がありますが、今となってはアブレーションは受けられません。
北のハム太郎さんはアンプラッツアー閉鎖栓を使うのでしょうからその場合はまた違うのかもしれませんが、医師に確認してください。
医学の進歩はとても速いですよね。新しい方法、器具などが現れてきます。ファギュラフレックスⅡって全く知りませんでした。
http://ameblo.jp/asd-pfo
こちらの先生に聞いてみたところ開心手術後でもカテーテル手術後でも、カテーテルアブレーションは出来るそうです。担当医の先生にもきいてみます。
手術はフィギュアラフレックスⅡの予定で、びびってます。ただ柔らかくてerosion(心浸食)しにくいだろうとのことで魅力的にも感じます。
おはようございます。前回のコメントで名前間違えてしまいました。失礼いたしました。
カテーテルアブレーションが出来るようなら私の選択肢も増えるのでありがたいことです。なので私も改めて出来るのかどうか色々な方に聞いてみようと思います。ありがとうございました。
フィギュアラフレックスⅡがどんなものなのか良く分かっていません、こちらも調べてみたいです。
フィギアラフレックスで検索しても見つからないので説明がなされているサイトをご存知ならお教え下さると嬉しいです。よろしくお願いします。
figulla flex 2興味持って頂いてありがとうございます。
日本ライフライン社
http://www.jll.co.jp/medical/figulla_flex_2.html
You tubeでも見れます。
海外の論文、結論、無料でみれます。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ccd.26497/full
前回コメントのブログの先生から、評判がよいとききました。
担当の先生も、今、主流はFF2であるとのことです。
手術で穴をふさいでも不整脈の発生は抑えられないと、どこかでみた気がするので、僕にとってもカテーテルアブレーションできるかは大事ですよね。
私とげたのうらさんには関係ないかもしれませんが、体の外からの衝撃波でマッサージ効果を与えて心臓の血管を再生できるそうです。すごい治療だなと思いました。心臓の会のお仲間に役立てれれば幸いです。
http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/shockwave/
早速のお返事ありがとうございました。
日本ライフラインのサイト見ました。
日本では去年の1月から導入された新しい閉鎖栓(アンプラッツァー閉鎖栓としては2種類目)ということですね。
後はのり代が2,3mmという現状をどう克服してもらえるかということなのでしょう。開胸手術よりはずっと良いと思います。
カテーテルアブレーションについてはひで先生に一度尋ねてみようと思います。ありがとうございました。