シャボン玉の詩

残り少ない道のりになりましたが、
気持ちをこめて!
ありのままを!

青い飛沫(22)

2017-05-14 09:17:18 | Weblog
「あれっ、あれは誰だ、女房殿ではないか。君も来ていたの」
「あなた、寝ぼけたこと言わないで、さっきからずっと一緒よ」
「そうか、それは気が付かなんだ。君が一緒なら言う事なしだ」

「あなた!あの向うを見てごらん、あの真白に光っている方向よ」
「うわっ、あれは何だ、すげえなあ、あんなの初めて見た。あれって太陽の光かな」
「そうみたいね。でもあれは沈まないと思う。だって此処は遮るものがないもの」
「そうか、いや、それにしても凄い。無限に続く真っ青な空の中にだ。
 ダイヤのように光り輝く太陽のようなもの。
 本当は白い光の塊であったんだ。
 
 知らなかった。
 そんな中を我々は悠々と飛んでいるのだよ。
 こんな事ってあり得る話なのかな、本当かな。
 何だか幸せを一人占めしているみたいだよ。大丈夫かね、本当に」

「それよりもあなた、一寸高度を下げて下の方を見てみましょうよ」
「ひやあ凄い。おっ、おっ、たまげたぞこれは」
一面緑の産毛が敷かれたような大草原。そして花園。湖。そして海。山。
そこはあらゆる自然が裸で、むき出しで、まるで天女が棲むかのような幻の世界であった。
何という景観。
その圧倒的な美の圧力に内臓が潰れそうになる。
何と言う事だ。
僕らは一体何処へ来たというのだ。
治は、自分の体がわなわなと震えてくるのを止めようがなかった。
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