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邇邇芸命の結婚

2017年08月17日 | 古事記・日本書紀や歴代天皇陛下、神社等
邇邇芸命が笠沙の峰を尋ねたとき美しい娘に出会った。
名を尋ねると「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」と答えた。
邇邇芸命がすぐさま求婚すると、「父・大山津見神(おおやまつみのかみ)がお返事するでしょう」と答えた。結婚の申し入れを聞いた大山津見神は大喜びし、佐久夜毘売の姉・石長比売も一緒に差し出した。
しかし、石長比売は醜い顔をしていたので送り返し、邇邇芸命は佐久夜毘売とだけ契りを結んだ。
これを深く恥じた大山津見神は、邇邇芸命に「石長比売と一緒なら、あなた様の命は岩のように揺るぎないものになったでしょう。しかし、佐久夜毘売とだけなら、命は花のように儚くなるでしょう」とつたえた。
このため天皇は永遠の生命を失ってしまったのである。
一方、佐久夜毘売から妊娠を告げられた邇邇芸命は、「私の子ではあるまい」と疑った。
佐久夜毘売は、「炎の中で生みます。神の子であれば無事でしょう」といい、燃える産屋の中で火照命(海幸彦)・火須勢理命・火遠理命(山幸彦)の三柱の男児を生んだ。

大山津見神
山を司る神。『古事記』では、伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた。
櫛名田比売のの父神・足名椎命や、木花之佐久夜毘売・石長比売姉妹の親として記される。