げりげ NO 日記

気まま思いつくままに記します。

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「 最近みる夢についての 」

2016年11月26日 | ざれごと

「 最近みる夢についての 」


薄板をなんども踏み抜くばかりの夢みるさ
もちろんこれ「たとえば」ってことよ
夢そのものにいささかの薄板など登場するはずなどありゃせんわい
夢の面構えが「たとえば」そういうことよ
かてて加えて会ったことのないような人物のしげく出入りして 
もしくはすでに記憶の外部のかなたに棲息するお人の
やはりあれこれ無遠慮に見え隠れして 
必要以上に互いに近づかず よって会話は成立にことごとく流産し浮遊して
なにかの強迫かしらんと夢見る夢を少し咀嚼反芻解釈するものの
冷えた朝に嚔(クサメ)し顔を洗い歯をみがき食パンほおばるころにきれいに忘れる夢さ


夢に登場する人物になじみがありゃせんところが
若い頃の夢と多いに違うなぁと妙に感心し それから
エッチな夢のどんちゃん騒ぎに夢の鼻息ふるいたつのもとんと覚束なくなったこの頃に
それなりに淋しくすごーく残念であったりもあり
まぁ そのように逓減する密度 衰微する粘度 冬枯れの夢のごとくに 
結論を見る前に結論を演じてしまっているように思えてさ
昏い波打ち際に無数の顔面の蒼白に漂って生きるがゆえの秘話を静かに耳打ちすることも
街路樹の導管をかけめぐる炎の鼓動が美しい旋律を奏でる花冠を街角に噴き散らすことも
めまいの形に刺さる法線にそって飛び交い無限を羽ばたく鳥の飛翔の怒り彩色することも
夜更け夜明けにいくども目が覚めて今はこれら夢みる持続力体力の怪しくてさ それでも


わたしの眠りのひたすらに薄板のかたちに延びに延び延びて
たわむ伸びやかさ跳ねる元気な愚かさのもはや不足するばかりだっていうのによ
踏め入ればしとどに割れるほかない旅路に夜ごと誘われてさ
憂き世の旅に迷ひ来て  憂き世の旅に迷ひ来て 夢路をいつと定めん (※)
と ここにもダンテさながら危うい道行き夢の水先に結ぼれるのもさりなんと
なんとなく納得するからたかが夢の阿鼻叫喚絵図入れ子構造の袋路地に
あろうことか夢の軋みのてんこもり
夢みる夢の薄板薄氷のごとき夢の早々御神渡りかといささか神妙になり
醒めているのやら醒めながらなお意地汚く夢むさぼっているのやらわからないさ


   ※ 謡曲 「邯鄲」(作者不詳)より



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