地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

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インドでの国際地形学会議

2016-05-12 | つれづれ

来年の11月にインド・デリーで、国際地形学会(iAG)による国際地形学会議(ICG)が開催されます。4年に1回開かれる地形学の祭典です。通常は7~9月に開かれますが、インドでは夏は暑すぎるということで11月になったようです。

数日前にウェブサイトが公開されました。僕は2005年(スペイン)、2013年(フランス)に引き続き、リモートセンシングとGISとのセッションのコンビーナになったようです。実はかなり前に仮の案が来た際には、地形に対する人為の影響のようなセッションの担当になっていましたが、変わったようです。事前に細かい相談がないのは少々異例ですが、個人的には問題ありません。共同のコンビーナはオランダの Cees Van Westen で、斜面崩壊等へのGISの応用の権威の一人です。彼とは数回会って話をしているので、こちらも問題ありません。

また、8人の招待講演者の1人になりました。以前、IAGのブラジルでの地域会議で招待講演を担当したことがありますが、本会議では初めてです。内容はこれから検討しますが、僕の一つのスタイルである、ジョークのスライドも交えて笑いをたくさんとれるものにしたいと考えています。

日本人研究者にとっては夏よりも動きにくい時期になりますが、日本人の参加者も多いと良いと思っています。

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平和をシリアに

2015-08-19 | つれづれ

地理学や地球科学の研究のため、二ヶ月に一度程度のペースで海外出張をしている。一番印象に残っている国は8回訪れたシリアである。

シリアへの最初の訪問は大学院生だった1990年。考古学者と一緒にアラブ人やクルド人が住む地域に約2ヶ月滞在した。多くの知識を得たが、クルド人から聞いた弾圧の話が印象に残った。イラクのフセイン大統領が毒ガスで多数の同胞を殺害し、これを「クルドのヒロシマ・ナガサキ」と呼んでいると聞いた。奇しくもシリア滞在中にイラク軍がクウェートに侵攻し、隣国シリアでも緊張が高まった。

次の6回の訪問は1990年代の中頃に2回、2000年代の前半に4回だった。この二つの時期の間には変化があった。1990年代には僕が日本人だとわかるとシリア人は大歓迎してくれた。しかしその後、日本人と聞いても冷めた対応をとるようになった。理由は2001年の同時多発テロ以降の日本政府の対応。日本人は、「白人ではなく、第二次大戦では米国に原爆まで落とされたが、その後立ち直り、欧米に勝るとも劣らない国を築いた」といった理由で英雄視されていた。そこには「いつか我々も日本のようになれるのでは」という希望も重なっていた。しかし日本がイラクやアフガニスタンの問題で欧米と歩調を共にした。これはシリアなどのアラブ人を失望させた。

最後の訪問は2011年3月の初頭で、シリアで内乱が始まる約半月前だった。久しぶりにシリアに行けて嬉しかった。現時時間で3月11日の早朝に帰国の途についたが、その途中で東日本大震災が発生。経由地のローマで足止めとなり、予定よりも遅れて帰国した。日本は大混乱だったが、間もなくシリアの情勢も急変し、今日まで内乱が続いている。

以前は、「シリアと聞くと怖そうな印象だが実際は平和な国だ」と語っていた。アラブ人、クルド人の他にキリスト教徒も1割くらいおり、問題なく共存していた。その国が悲しい状況になった。ベトナム戦争の時、ジョン・レノンが作曲した「平和を我らに」という曲が世界中で歌われたが、僕は「平和をシリアに」と心の中で言い続けている。

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年間93万回以上!

2015-05-17 | 論文や雑誌

編集を担当している Geomorphology のウェブページを見たら、冒頭に次のような記述が入っていました。

2014年における論文全文のダウンロードの回数が93万以上

これにはびっくりしました。世界中の人がこれだけ読んでいると思うと、やはり質の高い編集をしないといけないと思いました。なかなか大変なのですが。

なお、その下には年間の投稿数は800以上で、40ヶ国以上から来ており、受理された数は400以上と記されています。

これで採択率が約50%であることがわかります。実際には投稿前に研究の内容をある程度検討する特集号では採択率が高くなるため、一般の投稿論文の採択率は50%よりも少し低くなっています。

地形学に関する良い原稿がありましたら、ぜひ Geomorphology に投稿して下さい。よろしくお願いします。

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クローズアップ現代に出演しました

2015-02-08 | つれづれ

木曜日に、NHKのクローズアップ現代「”地図力”が社会を変える!」に出演しました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3612.html

僕はマスコミに出るタイプの研究者ではなく、かつ生放送だったので、実は裏では落ち着かなかったのですが、見た方からいただいた大半の意見が「落ち着いていたね」でした。

しかし何人かは「最初は緊張していましたね」とコメントされました。図星です。

国谷キャスターは想像通り、大変知的で、かつ優しい方でした。番組の制作者の方々にも大変お世話になりました。特に下記のページに出ている久泉さん。ハンサムなだけではなく、お人柄も素晴らしい方です。

http://www.ride-w.co.jp/sp/staffs.html

地図や地理の面白さと大切さが伝わったことを願っています。

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論文校閲業者の宣伝コメント

2014-12-10 | 論文や雑誌

前回の投稿「英語がダメなことによる論文のリジェクト」に次のようなコメントが来た。

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英文校正・翻訳サービス XX と申します。

(URL)

よろしければご参照ください。

ご好評の「英語論文執筆のヒント」も無料で発行させていただいております。

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要は宣伝。しかしこれは僕に宛てたものなのだろうか?

いずれにせよ、こういうところに書き込みする業者というのは、仕事が信用できない印象を与え、宣伝としては逆効果だと思う。

よって業者のためを考えて、コメントを削除いたしました。

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