ああ、クリスマスイブだったんだな。
よく晴れてくれた。
ありがたい。
一人で動くことが困難になったおっ母さんをなんとか斎場に連れていく。
雨が降っていたら、さらに大変なことになっていただろう。
高校生の時に、トルストイの『人はなんで生きるか』の英語訳を読まされたっけな。
英語訳のトルストイってのが不思議だが。
「By What」なので、「何によって」の意味だ。
それは「なぜ」という意味も含まれるが、そうではない意味の方が大きくなる。
時々そのタイトルを思い出す。
「なぜ」とうい偏った意味で。
人は、人を愛するために生まれてくるのだよ。
そんなふうに結論を出したのだけれど、やっぱり時々疑問に思う。
人はどうして生きなければならないのだろう。
「浮き世」が「憂き世」にしか感じられなくなったら、つらいだろうな。
それでも人は生きなければならない。
人は、人を愛するために生まれてくるのだよ。
▼幻泉館日録:ただ・愛のためにだけ
▼幻泉館日録:さよならは別れの言葉じゃなくて