玄語

玄音の弟玄です。日々感じている事、考えている事を語っていきます。そんな弟玄が語る”玄語”です。よろしく。

大人になる

2014-06-16 10:31:31 | Weblog



「人は自分の見たいものしか見ようとしない」

誰の言葉だったか、妙に納得したので覚えてしまったセンテンスです。
別の本では同じ内容で、霊的な世界においても自分の見たいものを見ている人が殆どなので、見られている現実が真実かどうかは分からないので気をつけろと言います。自身の今のレベル、質でしか見れないという現実。質以上のものを分かるにはただただ虚心坦懐、在りのままを受け容れる力をつけること。ある宗教家は人を観るに及んで、禊ぎを執り行い、心身共にきれいにし、さらにある透視の試験をして全問正解する時以外は霊視はしないといいます。一問でも間違う場合は自己の我が反映していると捉えて、人を観るということに対する厳密さを一貫して貫いていたそうです。当然、この方の観る力が凄まじかったことは言うまでもありません。

最近、テレビでSNSの詐欺や出会い系の被害についての特集を見ました。誰もが自分が引っかかるわけがない、騙されるわけがないとして行動し、それで引っかかってしまっています。SNSはパソコンかスマホでやるので極めて個人的な事になります。これらのトラブルに巻き込まれる際の人の心理としてはまさに「自分が見たいものしか見ようとしない」ことに尽きます。全て自分の期待値が加味されてしまい、冷静な時なら見向きもしないことでも、何だか良さそうに見えてしまうのです。出会い系は特に少しの画像と言葉だけで判断の材料が極めて乏しいのに、優しそうな言葉に対しては全て肯定的に捉えてしまい、自分で勝手に安心してしまうのです。

「自分で見たいものしか見ようとしない」もしくは「自分で見たいものしか見えない」
こういう状態の人に全く違う観点でモノを言っても通じないかもしれない。もしくは当人とっては心地良くない言葉を現してしまうかもしれない。反発や不信を買うかもしれない。でも自分はあえてこういう表現をしてくれる人にこそ本当の優しさを感じます。今の時代、誰もが自尊心が高く、人にあえて何かを言う関係性がどんどん失われています。そのことを受け容れる度量も下がっています。大変難しい時代になってきていると感じますが、だからこそ大きく生きていきたい、この大きさは受け容れる度量はもちろん、自分が見えなくともさらに大きな世界が存在し、分かる人がいるという現実を受け容れることでもあります。

大きく生きる。
大きく生きる人を大人という。
教育や学習は全て大人になるためのプロセス。
この基本が今、だいぶ忘れられている気がします。
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時間

2014-06-11 17:14:37 | Weblog



流行の技術。確かに便利である。何もかもか効率よく、そして何より楽しい。
今日も使ってみよう。明日も使ってみよう。そうだ、友達にも知らせなくっちゃ。親にも便利だよ、これくらい使えなくっちゃ。
やればやるほど楽しい。そしてとにかく便利だ。もしかしたらこれこそ自分を現せる技術、道具かも。最高じゃないか。
華々しくデビューした技術、道具。今も人気真っ盛り。瞬く間に広がっていく。その勢いは衰えを知らず、、。

魚は自分が水中にいることを知らず。
陸にいるものだからこそわかる、生きる環境。
じょじょに温度を上げられたカエルは気付いたら茹でガエル。それは命を失っているということ。

ある技術の悪影響は徐々に浸透していっていることを使っている本人はわからない。
それがないと何も出来ない。それを常に使いたい衝動がやむことはなく。
その習慣がまわりに合わせる、まわりに反応ばかりする状態をつくる。
やめるにやめられない。使わないと不安になる。
そうやって時間は失われていき、自分が何だかわからなくなる。

存在と時間。
自己の主体形成は存在との関わり、時間の在り方が大きなポイントになる。
効率の良さ、楽しさがかえって時間を失わせていることがある。
最近のある風潮に対して、便利さに対して、効率の良さに対して否定するものではない。
しかし、これから時間の在り方を大いに気にする必要がある。
何か取り返しのつかない不安にさいなまれているならば、時間の在り方を問い直してみよう。
自分が何だかわからなくなっているのならば、時間の在り方を問い直してみよう。
時間の在り方こそが存在を取り戻す鍵となるはず。
それは自己を取り戻すのと同意以上の事。
20世紀最大の哲学者と言われたハイデガーが唯一記した主著が『存在と時間』。
人間とは何かという問いへの1つの答えがこの題に端的に現される。

時間。
問い直す時。
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あいまいさ

2014-06-09 12:20:46 | Weblog


終戦と敗戦。
日本は戦争に負けた。
その事を敗戦というのであって、終戦ではない。
また福島第一原発事故は何も解決しておらず、被害は現在進行形なのに収束宣言が出されている。
事実と全く違う。
この言葉のあいまいさによって煙にまかれる事がどれだけ行われ、今も行われているのか。

また敗戦時、軍人は東京裁判により責任をとらされ極刑に処されたものが多くいたが、官僚で責任をとった者は誰もいないという。国家の責任を考えた時、当時の軍人はある意味当然であるとしても、そこに共に向かっていった官僚がいたはずなのに、誰も責任をとっていないという。この体制、感覚は今となっても全く変わっていない。福島第一原発事故で本当に責任とったものはいたのか。あるポストを辞任してそれで良しとしている官僚感覚。辞任後に別のポストに就く。受け取るお金は変わらない。

こういう感覚にならされると本質的な事からずらされる。大事な事に向かえない状態になる。逃げる感覚ばかりが育つ。大事な事に向かっている様にみせかけて巧妙に逃げることが横行する。だから本質的な事が話せない。語り合えない。事実が被いかぶさっていく。
言葉のあいまいさのはじまり、この敗戦からくる現代への影響は凄まじく根深いものがある。

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STAP細胞論文、撤回へ

2014-06-04 15:33:32 | Weblog
STAP細胞:研究白紙に、主論文撤回 小保方氏が同意
毎日新聞 2014年06月04日 11時41分(最終更新 06月04日 13時41分)

結局この一件は何だったのでしょうか。
撤回に同意したからそれでおしまいという訳にはいかない。
本当にSTAP細胞は存在しないのか。この撤回により特許等もすべて取り下げになるとか。今後、他の国や他の研究者がどのような動きをとるか、よくその動向はチェックしてなくてはならないでしょう。

今回の件で改めて、科学とは何なのか、科学の発見とは何なのか、また科学者、研究者とは何なのかを考えるきっかけになりました。科学者は絶対に間違わないとか、不正がないということは神話に近く、歴史を紐解けば、そこには不正やら勘違いやら恣意的なものまで、泥臭い人間ドラマがたくさんあることを新たに知りました。だからこそ純粋技術となる科学の発見に対してはこれでもかという程のチェックや実験が必要となり、100%はなくともそれに近い客観的な結果が必要になるわけです。今回の一件は発表からしてセンセーショナルで、その後は蜂の巣を叩いたかの様な大騒ぎをマスコミを中心になされ、それに加え、理研という組織と国の関係まで加わり、何を軸にしてモノを見ていいのかぶらされる事ばかり。

今でも自分の関心はSTAP細胞があるのかないのか。ここが一番の要です。もちろん理研の組織論的な事での別の関心はあるけれど、これはキリのないことで、今はおいておきます。

この外からの刺激により細胞が分化したり、変容するという説は一部の人が示していた千島学説の赤血球の細胞分化説によく似た現象です。千島学説とは生物学者の千島喜久男博士が、1963年から提唱した学説で、今ではとんでも科学の一つとされているけれど、細胞に対する観察、捉え方が全く違う事から、その説は今でも有効、有益であるする研究者は多くいるといいます。千島学説の概略は以下の通り。
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千島学説は、生命・医学の革新的8大原理を基礎として成り立っています。

第1原理 赤血球分化説
(赤血球は凡ての細胞の母体である)

第2原理 赤血球と各種細胞や組織との間の可逆的分化説
(栄養状態その他によって血球と各種細胞や組織とは逆戻りの関係がある)

第3原理 バクテリア
(細菌)やウイルスの自然発生説(親バクテリアや親ウイルスなしでも細胞や組織が死滅し、崩壊するときバクテリアやウイルスが自然発生する)

第4原理 細胞新生説
(細胞は細胞構造をもたない有機物をもたない有機物から新たに生ずる)

第5原理 腸造血説
(赤血球は骨髄で造られるのではなく、腸の絨(じゅう)毛(もう)で造られる)

第6原理 遺伝学の盲点
(遺伝と環境は一体である)

第7原理 進化論の盲点
(進化の最重要な要因は共生である)

第8原理 科学研究の方法論としての心身一如の生命弁証法 
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(千島学説研究会のサイトから抜粋)
さらなる詳細はサイトから見てみてください。これらが真実なのかどうかはわかりませんが、違った発想から考えられた学説があることを知るのも大事な事と感じます。

日本には実にユニークな研究をされている科学者が多くいます。そういう人ほど、学会から排除されたり、とんでも科学のレッテルを貼られて、科学界から排除されたり、研究を妨害されたりと、実に様々な目に合っておられます。それでもその研究をやめることなく、自身の説を曲げる事もなく、徹底して探究し続けた先達がいるのです。小保方さんが真の研究者なら、絶対に研究者をやめてはいけないし、研究し続けて、ある時に世間をぎゃふんと言わせるくらいの大どんでん返しをしてもらいたいと個人的には想うのです。
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