幻界ブログ

 アニメのレビューとか、淡々と書く。気が向いたら書く。メモ帳のような気分で使っています。

年末だ

2009年03月01日 00時39分08秒 | Weblog
 自主ゼミのアレとかいろいろ書いてないものはあるが、終番のレビューを書こう。このエントリに載ってるのは全部終番レビューだから話数は書かない。


  ○あかね色に染まる坂

 ノベルゲーム原作の中でも直球の学園モノは久しぶりだ。どうせ面白くないだろうと思っていただけに、なかなか満足できた。
 あれだけ終盤の湊VS優姫ガチバトル展開を予感させておきながら、最後はぶっちぎってごまかしたような気がする。親父の話とか宇宙人とか投げっぱなしだが、まあそんなもんかなって感じ。OPが歌詞と連動していることに気づくまで時間がかかった。
 坂はあかね色に染まらなかったが、あかね色に染まった。流血がなかったのが残念と言ってるだけだが。しかしまあ、坂である必要は特になかった気がする。CLANNADと同時期に放映してしまったのが失敗ではあるのかもしれないな。坂に必然性が見出せなかったので、坂があかね色に染まったところでへーってだけだ。
 現状、今期の終番では最終回が優秀なほうだと思う。準一が悩んでるところも描いていたし、それでいて脇役にもちゃんと活躍の場を与える配分は絶妙だった。優姫を捨てて湊に走ったと思わせておいて結局ラブラブなのは湊と優姫、っていうオチも素晴らしい。もうこいつらが結婚すればいいのになあ。
 無駄に俺が盛り上がったのはなぜだろう。平野と釘宮、というやかましい声優の双星がタイマン張ってたのに、両方ともうまいぐあいに抑えてて、あたかも互いに牽制し合っているかのような雰囲気が生まれていたんじゃないかと思い返してみた。
 けっこう面白かった。


  ○喰霊―零―

 黄泉と神楽が回想でイチャイチャしていて、だが冒頭のシーンに繋がることは分かっている、というのが良かった。ほんとに幸せそうにしてやがるだけに、ふへへこいつら、と思えるもの。最後キリちゃんと長官が生きててがっかりしたが、お姉ちゃん云々と言い出したところで、なるほどこれは黄泉と神楽のありえた結末を示しているのかと納得した。その角度で来るとは思ってなかったぜ。
 黄泉も神楽も互いのこと好きすぎて泣けてくる。ただ、一番快感を覚えたのは、黄泉がとり憑かれてどんどんぶっ殺していくところだ。全部ひっくり返して破滅していくような話は好きだ。好きなだけだ。
 ただ、どうにも物足りなかったのは脇役のキャラがあまり掘り下げられないままだったことだろうか。サブキャラを少し減らすことはできたと思うし、そうしたらそれぞれを掘り下げる余裕もあったと思うんだが。
 いいアニメだった。


  ○ef2期

 総じて1期のほうが面白かったと思う。1期と同系の演出があって慣れてしまったせいかもしれない。
 1期と2期と含めても、ストーリーは単純で、解体してしまえば「人が死んじゃう話」と「記憶喪失の話」と「男女の恋のもつれの話」しかなくて、スイーツかバカ野郎と思って切る人はたくさんいるんだろうなあと思う。
 が、やっぱ演出に見るベキ点がある。のに、ちょっとストーリーに寄せてしまった感は否めないかなあ、2期は。良くなかった。
 一番のブレイクスルーは「裸婦画を裸婦が描く」という結論に至る。
 何かもっといろいろ考えながら見ていたはずだが思いつかん。思いついたら書き足すかもしれない。いいアニメだった。


 多分あと魍魎羽衣伯爵ロザバンかんなぎかみちゅ5の2あたりが残ってるか。追記していく形をとろう。誰も気付かないだろうが、今更ながら追記する。


  ○魍魎のハコ

 京極夏彦は読んだことないので原作の出来とかは知らないが、ストーリーがよくできている、という意味では今期一番だったんだろうなあ。きちんと理解するためには2回3回と見直す必要はあるだろうが、1回見ただけでも大まかな話は理解できたので、脚本家は頑張っていたんだろうと思う。
 キャラデザが腐向けと騒がれていたようだが、そうかなあ。むしろ、ラノベとかに寄ってないか。いや、俺のラノベ観はキノに多大な影響を受けていて全く参考にならないが。
 今期最高傑作と見なして問題ないと思う。終盤のテンションの上げ方も好感触だったし、キャラの殺しどころも間違ってないと思う。


  ○ケ羽衣オスHEAD

 10年後見返してカオスヘッドのことだと分かるだろうか。
 これもやはり原作がどれくらい作りこまれているのかわからないからなんともいえないが、イマイチ盛り上がりに欠ける、拍子抜けな話だった。平行世界がどうのとか7人の戦士がどうのとか、壮大な風呂敷を広げた割には、最後ごまかされた感じがする。
 拓海の成長という点では、確かに感じ取れなくもないんだけど、うーん、でも、だから? という感想だ。がっかりだったと言ってもいい。
 ういちゃ~ん。


  ○伯爵と妖精

 1クールじゃあなあ。もっとやってほしかった。作画めっちゃ好きだったんだけど、話はようと分からんかった。原作読んだらいいのかしら。普通の萌えアニメと違って、これと分かる強烈なキャラ性で押していくような作品ではないので、じっくりしっかりキャラを描く必要があったのだが、やっぱ尺が足りてないよねーという印象。こういう作品は最低2クールくらいないとしんどいのでは。


  ○ロザバンかみっちゅ!

 霙がかわいかった。パンツばっか見せて下品なアニメだが、そんな野卑さを感じさせない爽快感がこの作品には漂っていた。なんつーか、せこいパンツの使い方をしてるとそれはただの下品なアニメだが、これの場合もはやギャグなんだよなあ。一騎当千との違いはそこだと思う。あっちはエロだ。完全にエロ路線だ。本当に下品なアニメだと思う。大好きだけど。それに比べ、こっちはただのアホなギャグなんだろう。
 パンツのことしか言ってない。不本意だ。


  ○かんなぎ

 MXでかみちゅと抱き合わせなもんだから、無条件でこれも神アニメだと思っていた。そしたら実は神様じゃないなんて! 神アニメと見せかけて神アニメじゃないってことか、騙された!
 序盤けっこう好きだった。てか、俺が姫カットとおでこ好きなだけか。ナギが好きだって書くといろいろ誤解を招きそうだが、ナギが好きだったんだ。ざんげちゃんはどうもパンチが足りないし、てか、ざんげちゃんの話投げっぱなしだよね。mgmgではちゃんとお話をすることに力を入れたみたいなこと言ってたヤマカンだが、ここは完全にスルーしちゃってるよ。いいの? つぐみは目に映らないのでどうしようもないね。
 終盤3話は、真面目な話しようとしたんだろうけど、面白くない。全く新鮮味というものが感じられなかった。ギャグパートではキャラがはっちゃけるのに、シリアスパートではただの人になっちゃうってのはラブコメによくある失敗パターンだよね。結局キャラが死んでるんだよ。


  ○かみちゅ!

 再放送じゃんばっかばっか。
 「神様になっちゃった」理由に一切触れなくていいんだ、と思い知らせてくれたアニメとして印象的だった。普通、特別な設定があったらその説明をしたくなるだろう。なのに、このアニメは経緯を無視する。とにかく、ゆりえちゃんは神様になった。そこからスタートする。小説だったら裁断モノである。そんなのが許されるのもアニメの強みなんだろうか。そういう空気をラノベが逆輸入すると、多分ひどいカオスなことになるんだろうけど。
 なーんか、何がやりたいのかよく分からん話(メッセージ性とかそういうのがない話が多い。かといってギャグとも言い切れない)するし、全体が1本の線で繋がらない(1話から最終話に飛んでも多分話は分かるが、間を見てもそれを補完するものとかあんましない。名前覚えてくれるくらいかな)し、この作品、変である。変なんだが、これだけ安心して眺めてられるのも稀有なことだ。分からんよ。何が起こってるんだ。とりあえずMAKOの力だということで俺は納得することにした。


  ○今日の5の2

 キャラデザに慣れればあとは何とでも。まあ、見なくてもよかったかなーとは思わないでもない。
 男子がすっげーガキでバカで、女子はそういうの冷めた目で見てるんだけどやっぱ本質的にバカ、ってのは微笑ましいんだけど、リアルにはそんなことなかった気がする。5年生くらいになると、女子はかなり怖い人になってくる頃だよ。


 全部書いたんかなあ。今更こんなもの更新しても。とは思うが、まあ、ちょっと時間ができたから。