デニッシュ

最近菓子パンでハマっているものがあります、こしあんデニッシュです。
ご存じかとは思いますが、デニッシュとはパンとパイの中間的な、層状にに織り込まれたパンのことです
数年前のことですが、コッペパン、マーガリンとあんこ・マーガリンといちごジャム等々が流行っていました、正確にはもっと昔に流行っていたこれらマーガリン＋αのコッペパンが復活して再びブームを起こしたのでした。
その第２次ブームの頃、私もこのマーガリンとあんこのコッペパンにハマっていました。
このコッペパンの火付け役であったのは山崎パンです、そしてブームに便乗していろいろなメーカーがコッペパンを出してきたのです。
それから何年か経ち、ある日あるお店の店頭にこしあんデニッシュというものが並んでいました、何となく買って食べてみて、コレが結構美味しいんです、メーカーは伊藤製パン、他にもクリームやチョコのデニッシュもあるのですが、個人的趣味でこのこしあんが私にはベストマッチです。
そのうちにこのデニッシュシリーズは他の店でも時々見かける様になりました、そして他のメーカーも参入してきて、それと規格違い・少し小ぶりのデニッシュを袋に数個入れてファミリー仕様で販売するメーカーも。
思いました、菓子パンに関して私には先見の明があると、コレ美味しいな…と思ったものは流行すると。
ははは大袈裟な…、要するに私はものすごく平均的な舌を持っているということです、ですからメーカーがコレ売れるんじゃないか？と仕掛けてきた自信作を素直に美味しいと思ってしまうんです。
料理人はものすごく繊細な舌・繊細な味覚が必要である、なんて思われたり言われたりしますが、私は料理人にはものすごく平均的な味覚が必要だと思います、決して繊細ではなく、ただし鈍感ではいけないのですが。
なぜならば繊細すぎる味付けは多くの場合お客様からは理解してもらえず、評価されないのです。
ごく一部の料亭等ならばそれも良いのでしょうが、９９％の店ではその違いは認識されないと思います。
だから平均的な舌が良いのです。
でも最後にちょっとだけ自慢しておきます。
もう１２年少々前のことですが、ＴＶチャンピオン魚通選手権に出た時、握り寿司の魚を全問正解したのは私だけでした…、その部分は放送されませんでしたが。
そして私が出場した回のチャンピオンＳ氏がウチの店に来店された際に、当時 歴代のチャンピオンから最強のチャンピオン決める大会を行うと言われていて、Ｓ氏からその際にはセコンドに入って欲しい、それはあの時に寿司を食べて全問正解出来たのが私だけであり、あのさかなクンに打ち勝つには最強のブレーンを揃えなければならないからだ、というもの。
私は協力すると約束をしていたのですが、それから１年後にはＴＶチャンピオンの番組が終わってしまい、その大会も私がセコンドに入るということも実現せずに夢で終わってしまいました。
ま、世の中夢のままで終わった方がいいこと、多いんですけどね。

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