朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

琵琶

2011-05-29 | 伝統芸能
日本芸能史(前期第6回、2011-05-23)
講師は、上原まりさん

筑前琵琶の実演と、琵琶の由来のお話がありました。


(引用:上原まり公式ウェブサイト)

上原まりさんは、かつて宝塚の娘役トップスターで「ベルサイユのばら」のマリー・アントワネット役などで活躍し、退団後は筑前琵琶旭会の琵琶奏者となった方。もともと琵琶家元の生まれ。

2ヶ月前に大きな病気になり退院後初めての外での仕事だそうです。でも、とても1947年生まれには見えません。

演奏者はまりさんの体調回復が充分でないため、お仲間の大藪旭晶さんと村山旭勢さん。

最初は法服を着て般若心経を演奏。読経と琵琶の合奏でした。

琵琶は天台声明の伴奏として使用されたとのことです。天台の管長慈鎮和尚は「平家物語」を京都の盲僧如一検校に作曲させた。

琵琶は奈良時代に伝来し、イランを源流とする楽琵琶の系統と、インド系の盲僧琵琶の系統があり、この二つが融合したのが平家琵琶、後者に三味線を加味したのが筑前琵琶。それに、薩摩琵琶(イランとインドの両方を継承)が加わって、「筑前五弦琵琶」となった。イラン(ペルシャ)の伝統から、今の琵琶にも三日月が刻まれています。



お琴と同様、一面、二面と数えます。弦と柱の数は各種の琵琶によって異なります。上原さんのは筑前五弦琵琶です。

後半では、平家物語の一場面の演奏がありました。弾き語りになります。

来年のNHK大河ドラマは「平清盛」となったそうで、上原さんは平家物語そのものなので大変楽しみにしていますと話していました。


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2 コメント

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福岡の筑前琵琶 (Yousuke)
2011-06-03 15:11:51
毎年お誘いいただいている筑前琵琶の
コンサートの主宰の方も宗家と名乗っています。調べてみますと・・
上原まりさんが本当の?家元さんの継承者のようですね。でもその方も能楽堂で演奏会を開くなどかなり活発に活動されています。

勉強になりました。
伝統文化 (geneve)
2011-06-04 10:16:07
家元、本家、宗家など、どこかの煎餅屋みたい。それは別にしても、近い将来、世間一般に人気が出るとも思えません。一部愛好者だけで維持できるのでしょうか。

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