General Hematologist の育ち方

初期研修、専攻医研修、総合内科、血液内科のあれこれを三重よりつらつらと。

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ジェネラリストのための内科外来のマニュアル 教科書ラッシュに思うこと

2016-12-20 22:15:24 | オススメ教科書 初期〜一般内科
都会の医学書売り場に行くと、いわゆる総合診療系の本が乱立してますね。

うーむと唸ってしまう、イマイチな本が多くて、買ってる初期研修を医局で見かけると、思わず注意点を伝えたくなってしまうこの日頃。

総合診療は科の性質上、相当な年次になっても、ケーススタディ以外の形態でクオリティを上げるのは無理ではないかと思うのです。

10-20年で数例の体験で、正当な治療を経験しない中で血液疾患を書かれてしまうと、困ってしまうんですね。

代表的なものが 血管内リンパ腫。

鑑別診断の王様みたいな疾患になっていて、言及したい気持ちはわかるのですが、僕らがエビデンスとも思っていない論文を持ってきて、診断を語るのは非常に気持ち悪い。

教科書的な対応から外れるケースが多い疾患を、文献の経験的咀嚼を交えずに語るのは無理がある。

希少疾患に当たり続けている身からすると、UpToDateを読んでも得られない知識を与える本が増えて欲しいと思うのです。


ジェネラリストのための内科外来のマニュアル
は、知識をフルに出してこない抑えの効いたすごく良い本だと思います。ジェネラリストのための〜とはありますが、全ての初期研修のための本。

広く浅く押さえるという マニュアル としてのコンセプトを死守しつつ、教育的な所見などを交えてくるのは、金城先生と岸本先生の上手さだなと感じました。赤本の後に読み通す素材として価値が高いと思います。(シニアになって、外来で重宝させる本ではない。もちろん、ふとした瞬間に助けられる本ではあります)

伝える相手を明確にして、欲張らずにまとめてある良い本です。各疾患のチェックする項目に?と思うところもありますが、普遍性を求めた結果でしょう。本当に良い本です。
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