現場知略

株式会社自動車情報センター、白柳孝夫の取材メモです。

薬の切れ目が怖い

2009年10月05日 12時33分30秒 | 米国市場

急速に回復していた米国市場が9月は、大幅減となった。

http://www.autoinfoc.com/hanbai/sekaihanbai/h-sekaihanbai-8.html

http://www.autoinfoc.com/hanbai/sekaihanbai/h-sekaihanbai-7.html

廃車インセンティブ制度が8月26日に終了したのが要因だ。

The CAR Allowance Rebate System (CARS)

しかし、ここまで現金に影響が出るとは・・・・

欧州では、2000年以前に廃車インセンティブを実行している。

私の知っている限りではフランス、スペインは導入した。

(今回の経済危機でも再び導入しているが)

その当時の欧州のアフターマーケットに関するレポートを読むと。

・整備市場・補修部品市場は低迷する(補修需要が大きい旧式車が減る)

・スクラップ・インセンティブで売れるのは低価格車

・政府援助が終わると、車が売れなくなる。

まさに、米国も売れなくなった。
日本では現在、低燃費車・低排出ガス車に対するインセンティブと、スクラップ・インセンティブを2本立てで実施している。

これが何時まで続くかは民主党政権次第である。
が・・・インセンティブは無限に続けることは出来ない。
インセンティブは麻薬のようなものである。
薬が切れたら、どうするか?

薬が効いているうちに、考えておかねばならない。