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【論考】地域の観光振興における「観光資源の品質保証」スキームの役割

2017-05-19 | 論考

 

【論考】地域の観光振興における「観光資源の品質保証」スキームの役割

わが国観光産業、とりわけインバウンド(訪日外国人客、以下「訪日客」)市場が数少ない成長市場として期待を集めるなか、2016年の訪日客数は2,404万人と、政府が当面の目標としていた2,000万人を突破した。今後は2020年の五輪イヤーに備え、受け入れ態勢の整備を加速することが課題である。
 
目下の受け入れ態勢をみると、定番の観光地では訪日客の集中による宿泊施設の不足が依然として続いており、地方圏への誘導による訪日客の分散が課題となっている。政府も、地方圏を周遊する観光ルートの造成や、固有資源を活用した観光商品化といった各地の取り組みに対して支援策を講じている。
 
しかしながら、これらの取り組みは、必ずしも訪日客サイドに届いていない。背景には、インバウンド市場の拡大につれて増えたリピーターの個人客(FIT:Free Independent Traveler)の存在がある。FITが地方に足を向ける傾向はみられるものの、団体客のようにあらかじめ旅程を確定せず、旅行先で口コミ情報等を収集し、都度意思決定する。地方の従来型の情報発信は、このような旅行スタイルを取るFITとの接点(コンタクト・ポイント)の設定が総じてうまくいっていない。
 
こうした状況を打破するには、地方における従来型のプロモーションを見直し、内容や仕組みを変更する必要がある。その際、口コミ中心のSNSとの差別化を図りつつ、わが国のセールスポイントである安全安心をアピールする戦略を採ることが望ましく、観光資源についての「品質保証」を伴う情報提供・発信に取り組むことが有効である。
 
 

     

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