日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

ビール

2009-11-08 09:00:00 | (K)のブログ
 最近(でもないか)、ノンアルコールビールとかビールテイスト飲料とかという商品が人気らしい。アルコールが1%未満しかはいっておらず、未成年者でも飲めるようだ。いま売れているキリンの「フリー」という商品は、アルコールが0.00%で、どんなに飲んでも酔わない。
 「これから運転しなければいけないんだけれどビールが飲みたい」という人や、「医者からアルコールをとめられているけれどビールが飲みたい」という人が飲むのだと、勝手に推測しているのだけれど、どうだろうか。

 でも、酔わないビールを飲んで美味しいのだろうか? 運転中などで酔えない状況のときに、ノンアルコールビールを飲みたいという心境になるのだろうか? 個人的にはまったく飲みたいと思わない。
 イオ編集部のメンバーは仕事中、各々が好きなときに好きな飲み物を飲んでいる。コーヒーだったり、ジュースだったり、オロナミンCだったり…。アルコールが入っていないのだから、キリンの「フリー」を飲んでもまったく問題はないのだろうが、飲んでいる部員はいまのところいない。目の前で「フリー」を飲んでプハァ~としていたら、ちょっとびっくりするだろうけど、職場が和んでいいと思う。もっと言えば、残業中なら本当のアルコールを飲んでも、個人的にはまったくOKだ。

 東京に来て、初めてホッピーという飲み物を知った。一時期、姿を見せなかったが、この数年、また復活し、ホッピーを置く飲み屋が多くなった。けっこう好きで、ホッピーが置いてあれば必ずホッピーを飲む。生ビールよりも安いし。ビールテイスト飲料はビールの味をした飲み物ということなので、ホッピーや発泡酒、第3のビールというのも、アルコールが1%未満ではないが、広くとらえればビールテイスト飲料ということになるらしい。発泡酒が開発されてから、家で本物のビールをほとんど飲まなくなった。ちょっと、わびしい。

 今年、朝鮮にいたときは、平壌焼酎もよく飲んだが、祖国のビールもよく飲んだ。一番飲んだのが「ポンファメッチュ」で、これがこくがあり美味い。しかもハイネケンの5分の1くらいの値段だったと思う。あとは、大同江メッチュで、ガスメッチュと呼ばれる生ビールもあるし、瓶ビールもある。瓶にはフク(黒)メッチュもあった。どれも美味しかった。
 朝鮮のビールは日本のものよりもアルコールが強く濃いので、冷えてなくても美味しいし、実際に朝鮮の人たちは冷えていないビールを飲んだりするのだが、やはりこちらは冷えたのを飲みたい。しかし、店で注文するとあまり冷えていないのを出されたりする。もうひとつ違うのは、注ぐときに朝鮮ではあまり泡をたてない。
 ひとつ言えるのは、朝鮮ではアルコールが0%のビールなんか絶対に作らないだろうということだ。

 ともかく、ノンアルコールビールは、酔いたいために酒を飲む、いかに安く酔えるか、という基本から外れた邪道なものだと思う。(k)

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