劇団誠と仲間たちの冒険

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獣人カズヤ(6)

2016年10月19日 06時06分30秒 | ゴシゴシゴシック~鍋山和弥作品集~
カズヤ「・・・・そうかよ・・・・」
 これを聞いて、ライアドスは、不敵な笑みを浮かべる・・・・。
ライアドス「・・・・お前に恨みも何もないが、邪魔するなら容赦はしない・・・逃げるなら今のうちだぞ・・・・」
 これを聞いて、カズヤは瞳を閉じる・・・・。
カズヤ(・・・・逃げる・・・今の俺にとっちゃ一番良い選択肢なのか・・・・?)
 こんなことを考えながら、カズヤは、レイの『私も罪無き者を手にかけてないかと言えば、嘘になるけど、あなただって、相手のこともよく知らずに、罪無き者に手をかけてる。確かに、あなたのご両親は、罪の無い人だったのかもしれないけど、ご両親を殺したのが、たまたま人間だったってだけで、人間にも罪の無い人は絶対にいる・・・・』ってセリフとミリアの『とにかく手当てしないと!!ルイスぅ~!まだ包帯あったっけ!?』、『危なくなったら、助け合お』とミリアの涙を思い出す・・・・。
ライアドス「・・・・どうするのだ、お前・・・・」
 これを聞いて、カズヤは、悩んだ末、心の中で舌打ちしてしまう・・・・。
カズヤ「・・・・悪いが、この子の命はやれないねぇ~・・・・」
ライアドス「・・・・そうか・・・・」
 こう言いながら、ライアドスは、自らの剣を抜く・・・・。
ライアドス「・・・・逃げるチャンスはやったからな・・・恨むなよ・・・・」
カズヤ「・・・・こんな戦いの中に置き去りにするほど、冷たくなれきりはしないってことだ・・・・」
 こんなカズヤの発言を聞いて、ライアドスは、痛い所を突かれてしまったというような心境になってしまった・・・・。
ライアドス(・・・・俺は・・・・)
カズヤ(・・・・貴様の言う通りかもな・・・白き剣士・・・・)
ライアドス「構わん!!!!三人共!!討伐せよ!!!!」
 このセリフを聞き、ルイスは剣を構え、ミリアは懐からナイフと大量の札を取り出した・・・・。
カズヤ(・・・・善人か悪人かは、人間か獣人かではなく、個別に交流しなければならない・・・・)
ライアドス「かかれええええぇぇぇぇ!!!!」
 このライアドスの号令と共に、歩兵部隊員が一斉にルイスらの方に駆け出す・・・・。
歩兵部隊員達「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!!」
カズヤ(・・・・結局・・・俺がやってきたことは・・・・)
 襲い来る歩兵部隊員をルイスは、得意の真空斬りで、間合いの外にいる相手であろうと間合いの中の相手であろうと、空気の刃で一振りで複数の歩兵部隊員を斬る・・・・。
カズヤ(・・・・獣人は人間に害をなすものと決めつけていた、あのグレア帝国の兵士といっしょだったんだ・・・・)
ルイス「!!二人抜かれた!!!!」
ミリア「大丈夫よ!!!!」
 こう言いながら、二枚の札、つまりは一人につき一枚の札を投げつけ、その札が、その歩兵部隊員達に触れた瞬間、爆発した・・・・。
カズヤ(・・・・人間を悪と決めつけ、殺し続けていたことは・・・・)
カズヤ「!?今のは!??」
ミリア「起爆符よ!!相手に触れると爆発するように気を込めてある!」
 そう、ミリアの戦闘スタイルは、遠距離の相手には起爆符で、近距離の相手にはナイフで戦うというもの。ミリアの起爆符は、符術と呼ばれる戦闘方法で、符術は本当は、起爆符以外にもあるのだが、ミリアは、まだまだ未熟なため、使用できるのは起爆符だけになっている・・・・。
ミリア「大丈夫♪♪私だって♪これくらい戦える♪♪」
カズヤ「・・・・ありがとう・・・・」
ミリア「いいから気にしないで♪♪」
 これを聞いて、カズヤは、感激しながらも、自分が獣人であることがバレたらと思うと、恐かった・・・・。こうして、複数の敵を相手にルイスもミリアも善戦していたが、ミリアはともかく、ルイスの方は、真空斬りは強引な力技であるため、連発しすぎて、剣を振る筋肉はブルブルと痙攣し始め、スタミナも切れかかっていた・・・・。
ルイス「・・・・くそっ・・・・!!」
ライアドス「・・・・限界のようだな・・・・」
 これを聞いて、ルイスは、悔しさのあまり、心の中で舌打ちをしてしまう・・・・。
ルイス「私がどうなろうと!!王女に手出しはさせん!!!!」
 こう言いながら、ルイスは、自らの剣を構え直す・・・・。
ライアドス「・・・・忠誠心は立派なものだ・・・が、体までは付いてはいくまい・・・・」
 こんなライアドスの発言を聞いて、ルイスは、悔しそうのに歯を喰いしばる・・・・。
ミリア「・・・・ルイス・・・・」
 こんなルイス、ミリアの様子を見て、カズヤは、ある決意をし、ルイスの方に向かって、ゆっくり歩いて行く・・・・。
ライアドス「・・・・繰り返すようだが、邪魔するなら容赦はしない・・・・」
カズヤ「・・・・ああっ・・・それは、さっきも聞いた・・・・」
ライアドス「・・・・そうか・・・・」
 こんなカズヤの様子を見て、ライアドスは、カズヤの方へ剣を構え直す・・・・。
ルイス「・・・・カズヤ・・・さん・・・・」
 そのまま、カズヤは、ルイスを背に、ライアドスの前に立ち塞がる・・・・。
ライアドス「・・・・武器も持たずに何ができる・・・・?」
 これを聞いても、カズヤは無言のままであった・・・・。
ライアドス「・・・・いいだろう・・・・」
 こう言いながら、ライアドスは、剣を握りしめる・・・・。
ライアドス「・・・・そこまで死にたければ・・・・」
 こう言いながら、ライアドスは、カズヤの方へ駆け出すために、足を踏ん張り、腰を低くする・・・・。
ライアドス「死ぬがいい!!!!」
 こう言いながら、ライアドスは、カズヤの方へ駆け出しながら、剣を振りかぶる・・・・。
カズヤ「・・・・ミリア、ルイス・・・・」
ルイス「?へっ!?」
ミリア「!?何!!?」
カズヤ「・・・・俺は・・・お前達に会えて・・・よかった・・・・」
 次の瞬間、ライアドスは、カズヤに向かって、横一文字に斬撃を放つが、その斬撃は、いつに間にか獣人化された、カズヤの右腕には通用しなかった・・・・。
ライアドス「・・・・な・・・に・・・・?」
ミリア「・・・・へっ・・・・?」
ルイス「・・・・鎧型の・・・獣人・・・・??」
カズヤ「・・・・俺の名はカズヤ・・・通称・・・・」
 こう言いながら、カズヤは、左腕の突きで、ライアドスの腹を貫く・・・・。
ライアドス「・・・・ガハッ・・・・!!」
 腹を貫かれたことにより、ライアドスは、口から血を吐く・・・・。
カズヤ「・・・・黒い・・・悪魔・・・・」
 ライアドスは、完全に絶命した・・・・。
歩兵部隊員①「・・・・うそ・・・だろ・・・・?」
歩兵部隊員②「・・・・黒い・・・悪魔・・・・」
歩兵部隊員③「狼狽えるな!!!!ライアドス様は殺られたが!!数的優位には変わりないぞ!!!」
 この後、周囲の歩兵部隊員は、ガヤガヤする・・・・。
カズヤ「黒い悪魔とは!俺のことだ!!殺れるものなら!殺ってみろ!!」
歩兵部隊員③「殺るぞぉ〜〜!!!!」
 これを聞いて、他の歩兵部隊員達は気合いを入れ直す・・・・。
歩兵部隊員達「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
カズヤ「くたばれぇ〜!!!!」
 こんな状況の中、ルイスは瞳を閉じる・・・・。
ルイス(・・・・休んでる場合じゃ・・・ないな・・・・)
 この後、カズヤは全身を鎧型獣人の姿に変え、ルイスは、剣を構え直す・・・・。
カズヤ(・・・・さよなら・・・ミリア、ルイス・・・・)
 こうして歩兵部隊員は、鎧型獣人であるカズヤの両手の爪とルイスの真空斬りの前に、次々と倒れていっていた・・・・。
カズヤ(・・・・お前達と過ごした時間・・・悪くなかったぜ・・・・)
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