「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

抵抗と対立に対処する (2)

2017年05月10日 21時28分07秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
3. 探索
 
 鍵となる言い回しは 次のようなものです。
 
・ 「気に障っているのは、 ○○のどんなところですか?」
 
 有益なものが得られるまで、 尋ね続けましょう。
 
 より様々な質問で探りたい場合は、 自己主張的な傾聴の質問をしてみてください。
https://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65612699.html
 
4. ぼやかし (アサーティブな同意)
 
 相手の言うことに、 「部分的に同意する」 ことです。
 
 これは人を落ち着かせ、 口論を止めさせてくれます。
 
 重要なのは、 話の中の 受け入れられる部分を探し、 認めることです。
 
 残りの部分は無視してください。
 
 「いつも」 や 「決して」など、 誇張の言葉を修正することです。
 
・ 相手 「君はいつも 小さいことで腹を立てる」
 
 あなた 「そうね。 自分が苛々しているのが 分かるときがあるわ」
 
・ 相手 「あなたは必要なときに 助けてくれたことがない」
 
 あなた 「そうだね。 充分サポートできなかったことが 何回かあったね」
 
5. アサーティブな延期
 
 この技法は、 関係が熱くなり、 怒りそうなときに、
 
 じっと待つ余裕を与えてくれます。
 
 その間に、 落ち着いて、 慎重に考えることができます。
 
 例えば、 「あなたが沢山のことを話してくれたので、
 
 何か言う前に じっくり考えたいのです」  といったことがあります。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より [星和書店の許可のうえ掲載]
 


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