「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

見捨てられることに対する 不安が強い--境界性パーソナリティ障害はこうして診断する

2009年10月07日 20時29分46秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 アメリカ精神医学界の診断基準 「DSM-Ⅳ」 は、

 操作的な診断基準と呼ばれています。

 チェック項目の いくつ以上が該当すれば、

 その診断を下すと 便宜的に決めたものです。

 本来、 疾病の診断は、

 原因とその病理を特定した上で なされるのが理想的ですが、

 DSMでは それは抜きにして、 症状によって 統計学的に診断をします。

 精神医学では 原因や病理が 客観的に分かりにくく、

 症状のみで診断した方が 初心者にも容易だということがあります。

 境界性パーソナリティ障害の診断項目を 以下にピックアップします。


①見捨てられることに対する 不安が強い

 この不安は 親しくなった瞬間から始まり、 親密さが増すほど 強くなります。

 相手の機嫌を 取ろうとしたりして、

 それが逆に 相手を苛立たせることにもなります。

 そうすると 不安定になったり、 逆ギレして攻撃したり、

 衝動的な行動に向かったりします。

 拒否されてもいないのに、 先読みしてそう思い込み、

 過剰な反応をしてしまいます。

 それで 相手が本当に 背を向けてしまうと、

 やっぱり思った通りだと 結論付けるのです。

 さらに 自分の傷を思い知らせようとして、 困らせる行為をしたりします。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕


 心子の場合は、 見捨てられそうに感じると、

 傷つく前に 自分から僕を見捨てるように、

 離れていくことを繰り返していました。

 また、 僕がいつまでも 心子を愛し続けるはずがなく、

 他の誰かと一緒になると 口にすることもありました。

 見捨てられ感は 根本的で強烈な感情で、

 BPDの中核的なものだと 言う人もいますが、 幾つかの所見があるようです。

(次の日記に続く)
 
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