「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

俳句の手習い (1)

2016年07月09日 20時18分37秒 | Weblog
 
 勤務先のデイサービスで、 元教師の利用者さんから、 俳句の手習いを受けました。
 
 僕は俳句など 全くやったことがないのですが、
 
 初心者向けの練習法を 教えてくれました。
 
 既存の著名な俳句・ 五七五のあとに続けて、
 
 七七 (または七五など) の言葉を 考えて作るというものです。
 
 例えば、 正岡子規の
 
 「団栗の 共に掃かるる 落ち葉かな」 という句があります。
 
 利用者さんが例として、 次の七七を続けてみせてくれました。
 
 「拾いし幼子 今は人妻」
 
 なかなか面白いですね。
 
 練習なので、 俳句の細かい決まりなどには 余り拘らなくていいということです。
 
 利用者さんが 幾つかお題を出してくれて、 持ち帰って作ってみることにしました。
 
 以下、 「   」 が有名人の俳句、
 
  (   ) は 利用者さんが見本で書いてくれたものです。
 
 「いくたびも 雪の深さをたずねけり」
 
   (病床の君 声はずむとき)
 
 「仏壇の 菓子うつくしき冬至かな」
 
   (あかるい陽ざし なごむ心)
 
 「うまそうな 雪がふうわりふわりかな」
 
   (何ともいえぬ 天のおめぐみ)
 
 「冬川や ほとけの花の流れ去る」
 
   (目にしむ朱(あか)の 乱れ散る)
 
 「赤とんぼ 葉末にすがり前のめり」
 
   (なんとうかつな 若気のいたり)
 
 「啄木鳥(きつつき)や 落葉をいそぐ牧の木々」
 
   (ていねいに コツコツかわいい子の住み処)
 
 「海に出て 木枯らし帰るところなし」
 
   (何という広さ 豪快な世界)
 
 「春の海 ひねもすのたりのたりかな」
 
   (君と二人で はるか沖みる)
 
 「旅に病んで 夢は枯野をかけめぐる」
 
   (いつ我は この世辞去する)
 
 次に 僕が考えた句を書いてみます。
 
 (次の記事に続く)
 


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