和歌の山へ（１３）

初めから読む方はこちらから…和歌の山へ（１）

マルキョウでラーメン食って腹も満ちた。次に向かう目的地は銭湯なのだが、
どこをどう間違ったのが、風俗街に来てしまった。風呂は風呂でもそっちの風呂かよと。
決勝で稲垣がすんなり逃げてたら入湯してたかもしれんが、残念ながら来なかったのでスルー。
そんな風俗街を抜け、少し歩いたところ、予想外の建物が目に飛び込んできた。


…スマートボール？あの大阪新世界で打ち倒してきたあのスマートボールか？
ドキドキしながら店に入ると、そこにはスマートボールが４０台ほどズラリと。
店内のＢＧＭはド演歌。店内の風景は新世界のソレとほぼ同じ。
これは夢か幻か。予想外の再会に興奮。こういうイレギュラーがあるから旅打ちはやめられん。


こんな台や、


こんな台まで。嗚呼お久ゅうございます。


メダル２００円なのは全国共通か。ポンポンと玉を弾きゴロゴロと払い戻しの玉が転がる。
「兄ちゃん、そんな打ち方じゃ入らんで、バンバン打ちぃ」
「こういうのは１発１発打ってたって入らん、玉を喧嘩させるんや」
大阪の新地で出会ったおっさんの言葉が頭の中で蘇る。元気かなあのおっさん。
そう思いながら天国の扉（ボーナスステージ）を開かせたり、玉を飲みこまれたり。


店の中も外観も昭和のまま残っている、まさに奇跡のスマートボール屋。
和歌山市に寄られる際は是非。ソープ街の近くにあるよ。

～続く～