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CAC映画評:アビエイター

70年代から始まったマーチン・スコセッシ監督とロバート・デニーロのコンビは、「タクシードライバー」(1976) 、「ニューヨーク・ニューヨーク」(1977) 、「レイジンブ・ブル」(1980)、「キング・オブ・コメディ」(1983)と数多くの作品を生み出してきた。特に、「"Are you still looking at me?"お前、俺を見てんのか?」という名台詞に代表される「タクシードライバー」でのデニーロの存在感は、茫漠たる現代のイコンのような輝きを帯びる。脚本家ポール・シュレイダー氏によれば、「タクシードライバー」のデニーロは、 「常に誰かの皮膚の下にいるようだ」と語っている。伝説的であり、また謎に満ちた俳優と言われるデニーロの次に、スコセッシ監督が選んだのは、レオナルド・ディカプリオである。「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2001)から離陸した二人の航空遊泳は、新しい「アビエイター」(2004)によってどう変えられただろうか?それではCommeauCinema.comの映画評を紹介しよう。
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よい出来の映画だが、スコセッシ映画の中ではいまいち...
「アビエイター」には二つの観点があるように、批評の仕方も二つある。一つ目の観点で「アビエイター」を見ると、30年代のハリウッド黄金期の絢爛豪華なフレスコ画は眩いほどの再構成がなされ、(装飾的なコスチュームや享楽的な夜の通り)、印象的な配役は、みな今日のスターで、過去のスターたちに敬意を払いに押し寄せる。(ケイト・ベッキンセイルはエヴァ・ガードナーを、ケイト・ブランシェットはキャサリン・ヘプバーンを素晴らしく演じ、おなじみのジュード・ロウはエロール・フリンを演じる。ここでジョン・C・ライリー、アレック・ボールドウィンについて書かないが、歌手グウェン・ステファニーはジーン・ハーロウを演じる。)そして、明らかに、レオナルド・ディカプリオは、彼のアビエイター兼映画製作者の億万長者の役に完全にはまっている。あなたは、完全に、「地獄の天使」(1930)が公開した時代を再現したシーンを体験するだろう。間違いなく最も美しい映画シーンと言える、ヒューズやヘップバーンの夜や空の散歩を映した年代記である。
映画の中で女性が低いネックラインを実演した「ならず者」(1946)が検閲を逃れることができたシーンに、あなたは微笑むことだろう。ハワード・ヒューズの20年間の人生をカバーすることで、映画と航空機に情熱を注いだ若い億万長者を描いた「アビエイター」は、優れたエンターテイメントであることが示され、それはハリウッドがあの時代に作り出していたものである。この観点から、「アビエイター」は、その契約を守り、あなたに一秒たりとも失望はさせない。
「アビエイター」のもう一つの観方(及び批評の仕方)は、それをどうあるべきだったかという受け取り方にある。この「アビエイター」は決して飛び立つことはない(映画は、およそ3時間に及び、少し長すぎる)。そして、偉大なスコセッシ映画の高度まで到達しない。「カジノ」以来、私たちが彼の天才ぶりを時々見つける程度で、アメリカ人映画監督は息切れしてしまう。
空の征服者という美しいメタファーで示される神を目指した男の「生命よりも広大な」人生。それは映画のなかで、伝統的かつ学術的な手法で非常によく語られ、変質的なヒューズの歪んだ姿で正確に描いていることは間違いない。スコセッシ監督は、シーンの演出(la mise en scène)でそれを間に合わせようとしていたと言われている。しかし、「アビエイター」では、優れた技術者が、カメラの裏で監督と一緒にいたという形跡は全く見当たらない。シーンの演出の大胆さは全くなく、映画の力強さを強調する映像美のシーンでさえ、彼はその存在を避けている。唯一の失敗した試み:ヒューズの投影室のシークエンスで、映画は、ディカプリオの裸体を全面に投影し、映画と肉体の融合を見せる(スコセッシによれば、映画への情熱の美しい描写)。そして、この映画の本当の問題は、それが肉体にしか見えないことである。
二人の映画監督は、お互いの存在をスクリーン上に際立たせるために、アルターエゴ(他我)が必要だった。ソコセッシは、30年前にそれをロバート・デニーロのなかに見つけた。このデュオは、20世紀末の最も重要な映画を私たちに提起した。今では、デニーロは、もはや彼の登場人物の諷刺画に過ぎず、監督が新しい血を探していたことは理解できる。
しかし、最期に、「タクシードライバー」の映画監督の野望は、第7芸術の中の彼の旅路を偉大な映画の歴史家が語るような映画で達成された。この視点からは、映画は成功している。ただ問題は、彼はこれを50年前に作るべきだったということだろう!この「アビエイター」は決して墜落しない、その理由は、彼が正しい高度をとっているからではなく、少なくとも、今のスコセッシ監督は、そこを旋回しろと言って、決まったコースを回るような自動操縦を使って交信をしているからだ・・・
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参考
1. CommeauCinema.com Review: Aviator
2. 公式サイト: Aviator
2. Article: You Still Looking at Me?
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よい出来の映画だが、スコセッシ映画の中ではいまいち...
「アビエイター」には二つの観点があるように、批評の仕方も二つある。一つ目の観点で「アビエイター」を見ると、30年代のハリウッド黄金期の絢爛豪華なフレスコ画は眩いほどの再構成がなされ、(装飾的なコスチュームや享楽的な夜の通り)、印象的な配役は、みな今日のスターで、過去のスターたちに敬意を払いに押し寄せる。(ケイト・ベッキンセイルはエヴァ・ガードナーを、ケイト・ブランシェットはキャサリン・ヘプバーンを素晴らしく演じ、おなじみのジュード・ロウはエロール・フリンを演じる。ここでジョン・C・ライリー、アレック・ボールドウィンについて書かないが、歌手グウェン・ステファニーはジーン・ハーロウを演じる。)そして、明らかに、レオナルド・ディカプリオは、彼のアビエイター兼映画製作者の億万長者の役に完全にはまっている。あなたは、完全に、「地獄の天使」(1930)が公開した時代を再現したシーンを体験するだろう。間違いなく最も美しい映画シーンと言える、ヒューズやヘップバーンの夜や空の散歩を映した年代記である。
映画の中で女性が低いネックラインを実演した「ならず者」(1946)が検閲を逃れることができたシーンに、あなたは微笑むことだろう。ハワード・ヒューズの20年間の人生をカバーすることで、映画と航空機に情熱を注いだ若い億万長者を描いた「アビエイター」は、優れたエンターテイメントであることが示され、それはハリウッドがあの時代に作り出していたものである。この観点から、「アビエイター」は、その契約を守り、あなたに一秒たりとも失望はさせない。
「アビエイター」のもう一つの観方(及び批評の仕方)は、それをどうあるべきだったかという受け取り方にある。この「アビエイター」は決して飛び立つことはない(映画は、およそ3時間に及び、少し長すぎる)。そして、偉大なスコセッシ映画の高度まで到達しない。「カジノ」以来、私たちが彼の天才ぶりを時々見つける程度で、アメリカ人映画監督は息切れしてしまう。
空の征服者という美しいメタファーで示される神を目指した男の「生命よりも広大な」人生。それは映画のなかで、伝統的かつ学術的な手法で非常によく語られ、変質的なヒューズの歪んだ姿で正確に描いていることは間違いない。スコセッシ監督は、シーンの演出(la mise en scène)でそれを間に合わせようとしていたと言われている。しかし、「アビエイター」では、優れた技術者が、カメラの裏で監督と一緒にいたという形跡は全く見当たらない。シーンの演出の大胆さは全くなく、映画の力強さを強調する映像美のシーンでさえ、彼はその存在を避けている。唯一の失敗した試み:ヒューズの投影室のシークエンスで、映画は、ディカプリオの裸体を全面に投影し、映画と肉体の融合を見せる(スコセッシによれば、映画への情熱の美しい描写)。そして、この映画の本当の問題は、それが肉体にしか見えないことである。
二人の映画監督は、お互いの存在をスクリーン上に際立たせるために、アルターエゴ(他我)が必要だった。ソコセッシは、30年前にそれをロバート・デニーロのなかに見つけた。このデュオは、20世紀末の最も重要な映画を私たちに提起した。今では、デニーロは、もはや彼の登場人物の諷刺画に過ぎず、監督が新しい血を探していたことは理解できる。
しかし、最期に、「タクシードライバー」の映画監督の野望は、第7芸術の中の彼の旅路を偉大な映画の歴史家が語るような映画で達成された。この視点からは、映画は成功している。ただ問題は、彼はこれを50年前に作るべきだったということだろう!この「アビエイター」は決して墜落しない、その理由は、彼が正しい高度をとっているからではなく、少なくとも、今のスコセッシ監督は、そこを旋回しろと言って、決まったコースを回るような自動操縦を使って交信をしているからだ・・・
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参考
1. CommeauCinema.com Review: Aviator
2. 公式サイト: Aviator
2. Article: You Still Looking at Me?
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思いついたことをだらだらと書き綴っただけの
エントリで恐縮なのですが......。
ハワード・ヒューズのことを殆ど知らずに
観に行ってしまったので、DVDが出たら
改めて再鑑賞してみようと思っております。
こちらからもTBさせて頂きますね。
TBありがとうございます。
現在ブログの方向性を模索中なのですか?
これからも拝見させていただきます。
ブログの記事を一つに絞るかどうか。また、映画批評記事の難易度とか、長さとか、色々模索してます。読む人がいないのでは、訳してもしょうがない気がしたものですから。
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