蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

蛾遊庵 ぶろぐ・ギャラリー 「伊豆北川(ほっかわ)風景」

2006-04-08 18:15:27 | 美術エッセイ
 4月8日(土) 曇り、時々小雨あり、終日風強し。

 今朝の、日経、朝刊プラス1の紙面を見て驚いた。おや?この風景どこかで見たことがあるな。そうだ、私が、もう10年位も前に描いた場所だ。何だか嬉しく懐かしくなった。


 私は此処こそ、蜜柑山にトンネル、海に岬、典型的な伊豆風景の一つだと思う。このポイントを探すのに随分苦労した。旧道の狭い場所である。上の写真のカメラマンも同じ苦労をしたのだろうか?。伊豆の蜜柑山もご他聞にもれずの後継者不足から、今は荒れるにまかされているようだ。こうして日本の懐かしい風景が壊れていくのだ。

<油彩 F100号> 白波が見える海岸には、アメリカが見えるというのが、うたい文句の露天風呂があって、絵を描いた疲れを癒したものだった。

ー車で散歩ー「慈雲寺の大糸桜」を見る。

2006-04-06 22:59:16 | 田舎暮らし賛歌
 4月6日(木) 穏やかで暖かい好天気である。その天気に誘われて、ちょっと車ででかけてみた。偶然、塩山市の郊外、大菩薩峠の麓近く慈雲寺の前を通りかかった。大変な人出である。ここの大糸桜が名高いとか。寄ってみた。見事だった。

<慈雲寺門前、手前石像は樋口一葉、5千円札記念とか、この地は父母の故郷。一葉の父は、若き日この寺で学問に励んだとお住職が教えてくれた。>

 <境内の山梨県天然記念物の大糸桜>

 <大糸桜を仰ぎ見る>

「迷惑な話じゃないですか!」―冬山登山遭難者―

2006-04-05 23:04:44 | 日常雑感
 4月5日(木)

 わが山家の隠居の庭先からも、南アルプス、地蔵、観音、薬師の鳳凰三山の高嶺が見える。この山里は花の便りも聞くというのに、遥かな山並みの稜線は根雪で真っ白だ。そんな稜線を独り行くのはいい気分かもしれない。

 だが、今日もまた、「北アルプス・白馬岳で男性登山者三人が不明」の遭難ニュースを聞く。

 天候が悪いため、ヘリ出動できず。地元警察、山岳救助隊は、徒歩で車がを乗り捨ててあるところから捜索に入るとあった。
 何と、はた迷惑な話だ。 暇とお金を持て余してかの、いい歳こいての冬山登山、他人の趣味に付き合わされるとは。二重遭難の危険だって絶えずあるのに。

 好きで危ないと分かっていながら、いやそれは間抜けな他人事で、自分らならそんなヘマは、やるわきゃないとばかりに、勝手に入っていった輩を、関係も無いあかの他人が、危険を犯して、何故助けにいかにゃかならない義理があるのか?。

 そんなもの春までほっとけ、山の神が「よく来た、愛い奴」とばかりに冷凍保存してくれるだろう。それとも、鷹か山のカラスの餌食にでもなるがいい、というのは暴論だろうか?。

 それでも行きたい方は、遺書を警察にでも預けるか、乗ってきた車に置手紙していくべきだ。これこそ自己責任で始末せよ、とは言ってもみたところで、死んでしまった輩に責任のとらせようもあるじゃなしである。

「私、勝手にこの雪山に登ります。であるゆえ、万一戻りませんときも、決して捜索・救助は不要です。勝手に死にますのでどうかよろしく。」
  
 と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか?。

「そろたそろたよ、出揃うた!」―民主党代表選、戯れ歌ひと節嘆き節―

2006-04-05 22:46:35 | 時事所感
 4月5日(水)先ほどまで雨、夜遅く月、星出る。

 あさってめざしての民主党代表選、いよいよゴングが鳴った。
 白のコーナー、デストロイヤーと異名も高き、オザワ・イチロー 63ポンド。
対するは赤のコーナー、すっからかんのカーン・ナオトー、59ポンド。

 チョコマカお坊ちゃんファイーターが、宿敵イエスマン・タケベーのどてっぱらめがけての強烈ミサイルぶちこんで、親分ブッシュ・ポチイチローともども、リングから吹っ飛ばすつもりが、ガサネタ・ミサイル火薬がちょん切れらで、あえなく返り討ちもいいところ、詫び状書かされ消し跳んだ。

 そこでニンマリ、這いいでたるは漁夫の利を得た狐狸、狐狸二匹。
吾が吾がと、踊り明かさん、狸ばやしだ!、ショウジョウジ。

 さてもさてものお立会い、この勝負いかにかつかんと思えども、どっちもどっちサッチモがサックス一吹き、五十歩百歩の違いなし。

 どっちがどっち勝ったところで、右と左へズボンのオナラ!。
 勝っても負けても挙党体制、よくも言ったり、嘘も百篇、死人の足をズール、ズル。
 

 所詮、庶民大衆、国家国民はお題目、投票箱までの誘い水。
 一票戴きゃ、後は野となれゴミとなれ、もう用はない三里塚。
 議院で居眠り、手だけ上げてりゃ○千万。
 黙っていてもの鳩ぽっぽ、おなかいっぱい満腹だ。
 三日やったら辞められない。
 お馬鹿でお人よしの庶民、国民見下ろして、永田町の赤絨毯、極楽、天国、竜宮城!。
 党名なんて○○喰らえ!、赤でも白でもコケコッコウーのもうケッコウー。

 と、思うこの頃、さて皆さんは、いかがお思いでしょうか?。

NHKスペシャルドキュメント「北朝鮮」を視る。-竜頭蛇尾だった!。

2006-04-05 15:38:41 | 日常雑感
 4月5日(水) 雨。朝、8度 昼10度、花冷えの一日。

 4月2日(日)から3夜連続で、NHKスペシャルドキュメント「北朝鮮」を視た。 

 先ず、4月2日(日) 第1回「個人崇拝への道」
 これは、面白かった。大国の意向により傀儡政権の指導者がいかに恣意的にかつ巧妙に創られていくか。逆に、まだ若干、33、4歳の当時無名に近い金日成が、大国ソ連の政治的な思惑で、偶然、自身に巡ってきたチャンスを逃さず、一見には言われるままに従うかに見せつつ、巧妙にその裏を掻くように、傀儡の衣を脱ぎ捨て、蛹が毒蛾に変身するように、自分のものにしていくしたたかさが見ものだった。やはり一種の乱世の梟雄であったことは確かだ。

 ここで思ったのは、金日成の台頭当時と同じ年齢でも、どこかの苦労知らずの偏差値エリートお坊ちゃま議員のようにガサネタ振りかざしての満座の中でのスッテンコロリン、ハイ、サヨウナラ!とはえらい違いである。

 閑話休題、そして、怖いのは、当時の朝鮮民衆がいかに政治的に仕組まれたプロパガンダに無力であったかということである。
 しかしこれは、他人事ではない。我々も日々この種のプロパガンダに篭絡されて今日は小泉、明日は小沢と振り回されているのではないか?。

 いい気持ちで、浮かれて、拍手喝采していたら、何か夢見心地にされた暁、「気が付きゃホームならぬ地獄でごろ寝」の、食うや食わずの苛政地獄の檻の中である。

 この経過みていると、どこかのブログでみた、ナムナムのカリスマ大会長様のなりあがりぶりとそっくりだ。個人崇拝させる奴もする奴も気が知れないと思うのだが。

 4月3日(月) 題2回「金正日総書記・隠された“世襲”
 親子で、この現代に国家国民を私物化する、される、ことのやるせなさだ!
 ▽ 謎の指導者台頭の秘密
 これも実に巧妙である。金正日も只者ではない。主人の草履を懐で温めたという木下藤吉郎そっくりの実の父親への忠誠ぶり!
 ▽ 拉致は誰の指示か:これは新たな中身なしだった。

 第三夜、4月4日(火) 第3回「核をめぐる戦りつ」核兵器開発はこうして進められた
 ▽一触即発瀬戸際外交。これも新味なし。過去の交渉経過の寄せ集め。
 ただ、中で一場面、一時、北が南に向かって火の海にするぞと脅かす場面、すさまじい。これは正真正銘のギャング国家、ブッシュ大統領閣下の名言「ならず者国家」そのものである。
 こんな国家がすぐそばにあるというのに、「9条大事、9条命」と、ただただ半世紀祝詞をあげていればことたれりとする方々は、これを視ても、まだ枕を高くして毎晩スヤスヤお寝すみになれるのだろうかと思うのだが。

 以上、三夜、眠い目こすりこすり、期待して視た割には、何だか竜頭蛇尾の感が拭えない。
 私が、もっと知りたいのは、今日はどんなんで、明日はどうなるだろうかである。それには、ちっとも応えてくれていなかった。
 過去の整理なら材料さえあれば誰にでもできることえはないか。
 必要なのは現状の分析、今後の向こうの動向と、それに対する国民の心構えというか、日本が、世界がいかに対応していくべきかの判断材料を提供してくれることではないのか。

 そういう訳で、とにかく、NHKが「皆様のNHK」を豪語するなら、対アメリカ、対中国、対ロシア、対南北朝鮮と定点観測の番組をもっともっと放送していくべきではないのか?。

 と、思うこの頃、さて皆様いかがお思いでしょうか?。


純愛は歳を問わず!-「けったいな連れ合い」高橋順子著―を読む。

2006-04-04 00:29:58 | 読書感想(ぜひ読んで見て下さい!)
4月3日(月) 晴れ。朝、気温8度、終日、風強し、季節の鬩ぎ合いか。
 
 昨晩、先日、近くの図書館で偶然目に留めた「けったいな連れ合い」高橋順子著―を読み終わった。

 この本に惹かれたのは、昨年12月18日付けでUPした、“車谷長吉「雲雀の巣を壊した日」を読む”の 中で、『十二年前の秋、結婚をした時から、嫁はんには「私はあなたほど因業な人は見たことがない。俳号を長吉から因業に替えなさい。」といわれていたが、嫁はんの俳号は泣魚(きゅうぎょ)で、かえりみれば十年前に、会社を馘首(クビ)になってから、この女を泣かせ続けてきた。よくぞ逃げて行かなかったものだ。と感謝せずにはいられない。』と、あり、文中、この女とあるのが東大仏文科卒、詩人の高橋順子氏だったからである。

 このような秀才麗人(?)と、坊主頭の偏屈小説家である車谷長吉氏の組み合わせの妙に私は"下司の勘ぐり" で深い興味を抱いていたのだ。
 一体、よりによってこんな偏屈人間と、しかも、お二人とも今更の感のある年齢(?)になって、一緒になった高橋順子ってどんな人間なんだ?という単純な疑問と興味である。 

 そんなわけで、最初は、何気に気軽に楽しく読み始めた。
 しかし、最終章の『Ⅴ ドラマ 時の雨』を読むうち、目頭が熱くなった。感動した。何故なんだろう?。そうだ、これはこそは、近頃には珍しい”純愛”だと思ったからだ。

 読むうちに、私の心象には、はるかな昔見た映画、木下恵介監督の「野菊のごとき君なりき」の正夫と民子のイメージがオバーラップしていた。そして、純愛に年齢は関係ないなと、深呼吸するように思った。

 『…私たちは多くのひとたちと同じように、お互いのことをあまりしらないうちに結婚の約束をしてしまいました。多くのひとたちとちがっていた点は、わたしたちがすでに若くはなかった、ということです。わたしたちは顔を合わせるとしゃべりつづけました。どんな幼年時代をおくったのか、どんな友達がいるのか、好きなもの、きらいなものは何か、何を信じているのか、飽くことなく聞き入りました。お互いに知らずに過ごした四十何年間かを、いそいで共有の記憶にしてしまいたかったのです。』

 なんと好い情景だろうか?。映画でも、民子が屈んで足元の野菊を一茎手折り、正夫にそれを見せながら言う。「わたし、野菊の花が大好き。正夫さんは?」「僕も野菊の花、大好きさ。そうだ、たみさんは野菊のようなひとだね」と、いう名場面があった。

 こんな会話の場面も出てくる。
『…
 長吉:西片町の公園に木のテーブルがあるんや。あそこで缶ビールを飲もうよ。    順子さんがお酒飲める人でよかった。
 順子:あたし、お酒飲めない人とは結婚できないわ。かなり虎なのよ。 

 私たちは古い町並みの残っている東京千駄木の路地の奥に、昭和初年代の建築だという見捨てられたような借家をみつけ、そこを新居としました。長吉の簡単な引越しが済んだ一週間後、私も一人暮らしで使い古した家財道具をそこに運びました。

「あなたの部屋に行ってみてください」
と連れ合いになる男が言う
わたしの部屋はまだ空っぽの青畳 空っぽの
棚の上に
赤まんまどっさりの瓶
「神社の脇の土手で摘んだ」
似過ぎているものをもっていることを
喜ばずに惧れた
知らなくてもいいものを
知ってしまうことがあるだろう そのときは
野の花がわたしたちを見ていてくれますように
…』

 この間、車谷長吉氏の自信作が芥川賞の有力候補作になりながら、あの忌まわしい地下鉄サリン事件の発生により、偶然、事件とイメージがラップするところから、落選し、この失意が原因となって強度の強迫神経症になった夫を必死に支える妻との、夫婦としての苦闘もあるのだ。

 今、熟年離婚が盛んに世を賑わしている。来年、四月からは、厚生年金の受給権が離婚しても2分割され、独りになっても生活の上での経済的基盤が保障されることなり、であれば、ろくに会話もない夫婦生活を続けるよりは、もう一度私の人生幸せ求めてやり直し…という風潮らしい。

 寂しく哀しい風情ではないか?。人生の晩年こそ、お互いに、仕事生活・子育て生活の中で見失っていたものを、取り返し、語らいと労りの心で支えあう関係を再構築する“人生の実りのとき”ではないかと思うのである。

 車谷長吉・高橋順子夫妻は毎週月曜日、夕食後に二人だけの「駄木句会」を催され、それが何年も続いているという。何と羨ましくも瑞々しい夫婦純愛のあり方ではないか?。

 と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか?。、

―追 記― 春宵夫婦句会から二句

    殉情の男ぬかづく春の土   長吉

 高橋:○。この人はね、神社仏閣にお参りすると、本当に深々とお辞儀するんですよ。一緒にお参りしてて、私が頭をあげても隣を見るとまだお辞儀してるの。本人の姿勢がよく表れてますね。

    花ひとつ朽ちし虚(ウロ)より咲き出でぬ  順子

 車谷:○。これはなかなか不気味なものなんだ。花見に行くと、桜の老樹に虚があいていて、そこに花がぽつんと咲いていることがよくあるね。

春の道普請!―地域のつながりの大切さー

2006-04-02 18:59:53 | 田舎暮らし賛歌
4月2日(日) 午前中は小雨、午後本降りとなる。気温8度、日中も上がらず、肌寒し。

 朝、6時半、防災無線からのお知らせだ。耳を澄ますと、「本日の道普請、小雨決行。それぞれ指定の集合場所に午前8時、集合してください。」とのことである。
 私は、新入りの組員である。遅れてはいけない。緊張する。昨日の夕方、隣家の先輩組員さん(先輩といっても私たちより、1年早く越してきただけではあるが、年齢は私の息子と同じぐらいである。)が、親切に集合場所と、得物として竹箒か、鎌かスコップのどれかを持参するよう教えに来てくれた。

 7時45分、空模様が怪しい。ビニールの雨着に軽登山靴のいでたち、柄の長い刈払い鎌を手に家を出た。
10分ほどの、二車線道路のカーブの幅員が広くなった集合場所には、すでに十数人が集まっていた。間もなく5、6拾人にふくれあがったところで、やおら、自治会長から挨拶と、今日の作業の担当割が指示された。
これから10時までを目安としての作業開始である。

 歩車道の境目に溜まった落ち葉を掻き集めて両側の山林へ戻したり、側溝の蓋を上げて中の落ち葉や泥を掻きだして行く。
 地区内の主要道路、そう大した延長ではないが、この地域では昔から当然のこととして続いてきた春秋2回の共同作業なのある。
 わいわいがやがや、離れて暮らす子や孫の消息を尋ねあったり、おしゃべりしながら、30分に5分は小休止しながらの作業は、結構楽しいものである。

 終わって、我が組長さんのところで、お茶をいただくことになった。
大きなガレージの中には、バーベキュウーコンロに薪が燃され、コの字に並べられた座卓の上には漬物や何やかや賑やかである。

 この4月から交代した新組長さんが、最初に、新しく越してきた新入り家族さんを紹介した。これで我が組も12軒になった。もはや、新入りの数が、旧住民を凌駕する勢いである。今後、団塊の世代が一斉にリタイアーすることになったらもっと増えるかもしれないとふと思った。

 そのあと、今年度の主な行事予定の説明があった。さっそく次週は、鎮守様の境内に集まってのソフトバレー大会、終わってのお花見ということだ。そして解散となった。

 東京に居たときはこんな作業は、したこともない。みんな当然の行政の仕事とわりきってきた。その分、ご近所との付き合いも碌になかった。

 先日、東京近郷に住む旧友に、花見に来ないかと誘ったら、日帰りならいいが、家を空けての旅行は止めた方がいいと、新聞配達の人からいわれたとのこと。

 この辺では。殺人強盗、はおろかコソドロの話しさえきくことは滅多にない。子供たちものんびと道草しつつ、登下校している。

 これも皆、近所の日頃からの連帯感の賜物なのだろうか。いつまでも大切にしたいものだ。

 と、思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか?。


蛾遊庵山人ー山家の拙句ー

2006-04-02 00:01:47 | フォート・拙句(俳句)
 4月1日(土) 晴れ。暖、朝、薄っすらとだった雑木林の緑が、夕方はだいぶ濃さを増した。



今年も、庭先の小薮にたらの芽がかおを出した。もう少しだ、天麩羅には…と、思う。

   「 庭先に たらの芽を摘む 山家かな 」
  
   「 摘まれても また一年の 芽吹きかな 」 
 
   「 山住の 身となりて知る たらの芽や 」
 


 そして、ふと足元を見たら菫が咲いていた。

   「 訪う人の 無き山家にも 咲く菫 」

   「 踏まれずや 径(こみち)の菫 春を告ぐ 」


さらば「前原民主党!」-こんなに早くその日が来るとは…―

2006-04-01 00:40:16 | 時事所感

 3月31日(金)晴れ。風強し、朝、屋外の金魚鉢に薄氷張る。

 午後7時のNHKニュースで、民主党前原代表以下現執行部が総退陣すること、合わせてガサネタお騒がわせ永田大チョンボ議員も辞職と報じた。
 
 このブログで去る、3月3日(金)「さらば前原民主党!」の記事をアップしたが、それがこんなに早く現実のものとなろうとは、真夏の夜の夢ならぬ春の夢だ。

 まあ、民主党のためには、いささか遅いが「おめでとうさん!」である。

 そしてTVの画面で、早速次期代表と目される、小沢、管の両氏のアップを視た。小沢氏はお風邪のようで白マスクの無表情。管氏は、思わずこぼす得たりや応のニンマリ、ニヤリの嫌らしさ。

 これでは、元の木阿弥木偶の坊、だいだら法師(ボッチ)のホウホケキョ!である。
もう、このへんで万年野党なんてヤーメタとばかりに、まるごと丸めてそっくり二束三文、小泉大宰相閣下にお買い上げいただいたらいかがなものか?。
 チルドレンと言うには少しトウのが立ちすぎで、ブラザーズとでもポチのように呼んでもらったらと、ご提案する次第はいかが?。

 この一件について、読売は次のように報じている。

『 前原執行部が総退陣、永田氏も辞職願…7日に代表選

 
 民主党の前原誠司代表(43)は31日、永田寿康衆院議員(衆院比例代表南関東ブロック、党員資格停止中)が引き起こした「偽メール」問題の責任をとり代表を辞任した。

 前原氏の後任は4月7日の両院議員総会で党所属国会議員の投票により選出される。 一方、議員辞職を拒んでいた永田氏は党の説得を受け入れ、31日午後、河野衆院議長に議員辞職願を提出した。4月4日の衆院本会議で辞職が許可される。

 前原氏は31日昼、党本部で開かれた党臨時役員会で辞任する意向を表明し、その後、国会内で開かれた両院議員総会で前原氏の辞任と鳩山幹事長ら党執行部の総退陣が了承された。両院議員総会で、鳩山氏は代表選挙を7日の両院議員総会で行う方針を示し、了承された。

 前原氏は31日夕、党本部で記者会見し、辞任の理由について「問題を打開し、野党第一党の責任を果たし、国民の信頼を取り戻し、政権交代を腹の底から訴えるには、人心一新が必要だと考えた」などと語った。

 前原氏の後任について、党内に「危機克服にはベテラン議員への一本化を図るべきだ」との意見があるため、小沢一郎・前副代表、菅直人・元代表、鳩山氏らを軸に動きが活発化しそうだ。

 また、次期代表の任期は現状のままだと前原氏の残り任期の9月までとなるため、「つなぎ役」として渡部恒三国会対策委員長の起用を求める声もある。

 これに関連し民主党は31日、「偽メール」問題に関する党検証チームの調査報告書を公表した。この中では、永田氏が元記者、西沢孝氏から提供を受けた「偽メール」を本物と思い込んで検証を怠り、事実と違う情報を当時の野田佳彦国会対策委員長に伝えて誤信させたと断定した。

 野田氏が「新たな証拠」を入手するため1000万円程度は党で用意できるとの考えを永田氏に伝えていたことも明らかになった。

 同日夜、国会内で記者会見した永田氏は、「これ以上の混乱を避ける意味で、この判断(辞職)が正しいと理解した。もっと早い段階で辞職していれば日本の受けたダメージを小さくすることができたと言われれば、確かにそうかも知れない」と述べた。
                  (読売新聞) - 3月31日21時14分更新 』

 先日、何かで野田氏は今後に期待ありとの記事をみたが、上記の記事を見る限り、これもどうやら抹消削除したほうがよさそうだ。
 自分の足も使わず、他人の褌あてにして、安易にガサネタ、どこから湧くいて出るのか、1000万円もの大金はたこうという魂胆の情けなさ。

 と、思うこの頃さて皆様はいかがお思いでしょうか?

 ここで駄句少々、

  「 若武者の バカを晒して 散る嵐 」

  「 水ぬるむ 小泉に群る メダカかな 」  

  「 偽メール 春の嵐を 告げて消え 」 
                      
                  -蛾遊庵山人―