ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

北海道旅行(7)

2005年09月22日 | 旅行
早起きして、宿を抜け出し、近くで日の出をカメラに収めてから、車で野付埼灯台へと向かった。野付半島は、湾曲した砂州になっていて、先端までは結構距離がある。15kmほど走って、一般車が入れる一番奥の駐車場に停めて、後は歩くことになった。10分弱のんびりと歩くと灯台の下へと至るんだけど、周辺は真っ平らな草原で、そこにポツンと立っているって感じなんだ。草藪には、大量の蚊がいて、襲撃を受け、ずいぶん刺されてしまったので、かゆくって仕方がない。それでも、いろいろな角度から灯台を撮って、波打ち際へも出てみた。ここから見る国後島はなかなか大きくって、北方領土の近さを実感するんだ。これもカメラに収めてから、宿へと戻っていった。

 野付埼灯台

 散策の汗を流すために、朝風呂に入ったんだけど、熱めの湯が心地よくって、上がってきてからの朝餉も食が進んだ。
8時半には、荷物をまとめて宿を立ち、今までの岬と灯台巡りの旅を終え、国道272号線で内陸部へと向かった。秘湯巡りをしようと、まず「中標津保養所温泉旅館」に立ち寄ろうとしたんだけど、入口がわからずに周囲をぐるっと一周することになってしまった。ようやく見つけて、500円を払って入浴したんだけど、これもまた良い温泉で、毎分600リットルの湧出量があるとのことで、湯量は豊富だ。大浴場には、大小2つの浴槽があるんだけど、掛け流しになっていて、とても心地よい浴感だ。露天風呂もあって、充分に温泉を堪能した。
 その後は、北にある開陽台に行って、根釧台地を展望してみることにした。小高い丘の上に円筒形の展望台があるんだけど、格子状になった防風林と牧場の広がりがよくわかり、野付半島から国後島まで、眺望できてすばにらしい。ただ、天気が曇りで肌寒く、スカッとしていなかったのが残念だけど...。
それからは西へ進んで、養老牛温泉へと至り、「ホテル養老牛」で日帰り入浴した。ここも良い温泉で、源泉掛け流しになっていて、渓流沿いの露天風呂が心地よかった。
入浴後は、その奥へダートの林道を入っていき、「カラマツの湯」へも立ち寄っていくことにした。ここは、深い森林の渓谷沿いにあり、男女別脱衣場と露天風呂が一つあるだけで、無料だけど混浴だ。ほんとうに、ヒグマでも出てきそうな大自然の中の立地なのだけど、結構知られるようになったのか、ライターの先客が数人いた。いずれも露天風呂巡りをしているような人たちで、挨拶を交わしながら、情報交換をした。
 その後は、来た道を戻ってから、北25号を西進し、国道243号線へ出て、屈斜路湖を目指したのだ。すでに、12時を過ぎていたので、弟子屈町内で昼食を取り、湖畔へと至った。まず、屈斜路湖を一望してみようと、津別峠の展望台へと上がっていったんだけど、途中から霧がかかってきて、峠上では完全に視界がなくなってしまった。仕方がないので、展望台からの撮影をあきらめ、峠道の途中から湖をカメラに収めただけで、下ってきてしまった。
 
津別峠下から屈斜路湖を望む


 湖畔には、ナノハナのような黄色い花が一面に咲いているのだが、この時期にナノハナでは季節はずれだと思い、ちょっとひっかかった。それでも、あまりにきれいに広がっているので、遠景の山々と共にシャッターを切っておいた。
 その後、和琴半島へと至り、無料の露天風呂へ入ろうと思ったんだけど、天候が悪く寒々とし、風邪を引きそうだったので断念した。しかし、せっかく来たんだから、半島は一周しようと、防寒を施して、歩き出した。森林の中を湖岸沿いの遊歩道を進んだのだが、季節はずれですれ違う人もなく、不気味なくらいの静寂だ。それでも、先端のオヤコツ地獄まで行くと、展望デッキのようなものがあって、湖が見晴らせるのだ。ここからの眺望はすばらしく、眼下に噴出口があって、水蒸気が出ているのも面白い。しばし、景色を眺めながら、写真を撮っていた。それから、ぐるっと回って1時間ほどの散策となったが、ちょうどよい運動量といったところか...。
 散策後、屈斜路湖を離れて、阿寒湖へと向かうことにした。弟子屈町まで戻り、国道241号線を西へ走ったんだけど、峠では霧が深く、双岳台、双湖台という展望地は通過せざるを得なかったのは残念!
 阿寒湖畔の温泉街へ着いて、今日の宿「温泉民宿 桐」を探したんだけど、土産物屋の並びにそれを発見した。1階は、民芸品店「桐里」になっていたんだ。2階の部屋に通されてから、浴室へと向かったんだけど、男女別に分かれているものの、浴槽は2人入ればいっぱいという感じだった。でも、トドマツで造られた浴室と浴槽はぬくもりがあって心地よく、源泉も掛け流しになっていて、溢れていた。気持ちよく旅の汗を流して、部屋で休んでいたら、しばらくして階下での夕食となった。1泊2食付き7,500円(込込)の低料金にもかかわらず、毛ガニが一匹出たんだ。これ、東京で買ったら2千円くらいするんじゃないかな?久しぶりに毛ガニを食べたんで、美味しかったけど毛がとげのようになっていて、むくときに痛いんだよね...。それに、ラムシャブ、サケのチャンチャン焼、豚角煮、ワカサギ天ぷら、イカ塩辛などが出てきて、とても豪華だったんだ。お酒も頼んで、満腹となった。
 食後は、満足して部屋に戻り、ゴロリと横になって、テレビを見ていたら、眠くなってきてしまった。その夜も、とてもいい眠りに就くことが出来た。感謝!感謝!
続く


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