ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

岐阜・石川・富山3県の旅①

2017年09月14日 | 旅行
3泊4日で、岐阜・石川・富山3県の秘湯に泊まりながら、史跡や町並みを巡ることにし、早朝5時に、車で旅立つことにした。
 まず、国道17号線バイパスに出て、戸田橋を越え、環八を経由してから、東名高速に乗ったが、平日の早朝なので、さしたる渋滞もなく、1時間ほどでインターから入ることができた。その後も、順調に走り、御殿場ジャンクションからは、新東名高速に乗り換えた。途中のサービスエリアで休憩を挟みながら走り続けて、豊田ジャンクションから東海環状自動車道へ入って北上し、さらに、東海北陸自動車道へと入っていった。
 北行を続け、郡上八幡インターでは、11時前に下りることができた。そのまま、郡上八幡城へと向かったが、その入口からは、急勾配・急カーブの細い山道を上ることになり、運転に苦労した。それでも、なんとか郡上八幡城本丸近くの駐車場へとたどり着くことができた。
 この城は、江戸時代中期には、金森氏3万9千石の居城だったが、宝暦年間に宝暦騒動(郡上一揆)が起こり、領主が改易されたという歴史がある。まず、木造で復興された天守閣を見学したが、その内部にも宝暦騒動(郡上一揆)の展示があった。
 この一揆は、江戸時代中期の宝暦年間に郡上藩で起きた大規模な百姓一揆で、その結果、郡上藩主金森氏が改易され、幕閣中枢部の老中、若年寄の失脚を招いたが、一揆の中心人物4名が獄門、次の10名が死罪、その他遠島1名、重追放6名、所払い33名など一揆側も大量処分を受けたのだ。これに関して、郡上八幡城跡には郡上義民顕彰碑、年貢徴収法改正反対の結束を固めた南宮神社、庄屋、組頭が郡上藩側から呼び出された笠松陣屋跡、一揆の中心人物前谷村定次郎や歩岐島村四郎左衛門などの顕彰碑、一揆の中心人物の首が獄門にされた穀見刑場の跡などの関係地が、郡上市内に散在していることがわかった。
 天守閣最上階からの眺望はとても良く、郡上八幡の城下町を見渡すことができるが、ここでそんな大一揆が起ったのかと考えると感無量の心地がする。
 その後は、車で再び山道を下ったが、途中のホテルの前に、郡上義民顕彰碑があったので見学したが、一揆に参加した農民の傘連判状を刻したもので、とても興味深かった。さらに山道を降りて、「郡上八幡博覧館」にも立ち寄ってみたが、郡上の物産と歴史が展示してあり、郡上踊りの実演と解説もあってとても気に入った。
 見学を終えるとすでに正午を過ぎて、腹も減っていたので、近くにある蕎麦屋「平甚」で昼食をとったが、腰のある蕎麦がすこぶる美味で、食後には、すぐ近くの「宗祇水」にも立ち寄って満足した。
 それからは、しばらく国道156号線を北上し、白鳥町にある「白山文化博物館」を見学したが、白山信仰に関するものと宝暦騒動(郡上一揆)に関する展示が興味深く、とりわけ、さっき見た郡上義民顕彰碑の元になった傘連判状の実物に興味をそそられた。
 見学後は、さらに北上を続け、御母衣ダムを過ぎ、合掌造りで有名な白川村の荻町集落へと到着した。
 ここは、59棟の合掌造り家屋が残る白川郷の山村集落で、この形式の民家は、白川郷(岐阜県)から五箇山(富山県)にかけて分布していて、大きな切妻屋根が特徴で、手を合わせた姿をしているのでこの名が付いたとのことだ。現在残る建物は、江戸時代末期から明治時代末期に建てられたもので、昔は数十人の家族が住んでいて、養蚕をしていたという。1976年(昭和51)に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、1995年(平成7)には、五箇山の相倉、菅沼と共に、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、世界遺産(文化遺産)に登録されたのだ。
 有料駐車場に車を入れ、吊り橋を渡って、集落内へと入っていったが、平日にもかかわらず、観光客が多く、特に外国人が目立つのだった。こういう独特の民家が多数残されているのは、全く稀有のことで、とても面白く、カメラの被写体としても申し分ないので、いろいろと撮影して回った。
 1時間弱見てからは、再び車に乗って、西へ向かい、白山白川郷ホワイトロード(旧 白山スーパー林道)へと入った。とても見晴らしの良い道なのだが、急勾配・急カーブが連続し、運転は慎重にならざるを得なかった。しかし、ふくべの大滝や見晴台などにも立ち寄って、自然の素晴らしさを満喫して通り抜けた。
 その後は、岩間温泉「山崎旅館」の案内板の所から、山道へと入っていったが、これがなかなかの難路で、舗装はされているものの、カーブがきつく、道幅も狭く、谷底が深く、ガードレールもない所もあって、さらに慎重な運転が求められた。しかも、そんな道が15分ほど続いて、やっと目指す岩間温泉「山崎旅館」が見えて、ホッとした。続く


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