ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

佐渡島の旅(2)

2006年04月15日 | 旅行
翌朝は、早起きして6時半頃からカメラ片手に散歩へ出かけた。まだひんやりとはするが、そんなに寒いわけではない。海岸線を歩きながら小木港まで行ってみた。ここからは、直江津への航路があり、カーフェリーが通っている。まだ、朝のこととて、人気は少ないが、商店街は店を開ける準備を始めているところもある。そんな街並みを歩いていくと、ツバメの飛び交うのが頻繁にみられた。よく見ると、商店の軒先に巣がいくつもあって、街の人々に中にとけ込んでいるようにも思えた。1時間ほど街をぶらついて、宿へと戻っていったが、なんだか懐かしい気がした。
 帰ると、朝風呂に入って、汗を流したが、とても清々しい。リフレッシュして部屋での朝食を済ませ、出立の準備を整えた。
 8時半過ぎには宿を出て、南端の沢崎の方へと向かったが、途中昔ながらの街並みが残る宿根木に立ち寄っていくことにした。まず、9時の開館とほぼ同時に「佐渡国小木民俗博物館」へ入ってみた。ここは、廃校になった木造校舎を利用したもので、とても懐かしい感じのする建物だ。それに併設して、千石船展示館があったので、まずそちらから見学したが、1858年(安政5)に宿根木で建造された「幸栄丸」を実物大に復元し、「白山丸」として展示してあって、とても興味深かった。この宿根木は、日本海航路の千石船寄港地となっており、江戸時代から明治時代までたいへん栄えたことを知った。
 民俗資料館の方は、3万点余りの民俗資料が所狭しと展示されていて、興味を引かれるような面白い物も数多くあり、新館も含めて、予想外に時間を取られてしまった。
 見学後は、長い階段を下って、町並み保存地区へも足を踏み入れてみたが、まるで時間が止まったようなレトロな建物空間があって、驚いた。その中で、公開されている「清九郎」「金子屋」では内部も見学したが、往時の繁栄を伺わせる立派な建物に感心した。
 しかし、町並み散策も含めて、かなり時間を費やしてしまったので、沢崎へと急ぐことになった。
 その後、佐渡島最南端にある沢崎鼻灯台に立ち寄り、写真を撮ってから、海岸線に沿って北上し、台ヶ鼻灯台、佐渡長手岬灯台と巡った。長手岬は、学生時代にキャンプしたところで、とても懐かしく感じた。
 それからも北上を続け、「ワイドブルーあいかわ」に併設する食堂で昼食を取ってから、尖閣湾の揚島遊園へと至った。ここにある佐渡大埼台は、園内にあるので、入園料500円が必要だったが、絶景が展開し、水族館もあり、その2階は、「君の名は」のロケ写真&民具資料館となっていて、とても興味深かった。ただ、風が強いのには閉口した。
 見学後も北上を続け、入埼灯台、関岬灯台と写真を撮っていった。そして、佐渡島最北の集落“願”へと至った。ここには賽の河原があり、内田康夫の推理小説「佐渡伝説殺人事件」にも描かれ、テレビのロケ地ともなっていて、以前から立ち寄ってみたかったのだ。防潮堤の所に車を駐め、片道15分ほど歩いて行ってきたが、最果てのもの悲しさと信仰心の耕作したような不思議な空間で、何度もシャッターを切った。
 その御、大野亀に立ち寄ってから、弾埼灯台へと至ったが、ここは映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地として有名で、菜の花畑越しにみた灯台も絵になっていた。ここでも、周囲を巡りながら写真を撮りまくった。また、隣接する「フィルドパークはじき野」に立ち寄って、「喜びも悲しみも幾年月」の像もカメラに収めた。
 
 弾埼灯台と「喜びも悲しみも幾年月」の像


 それからは、両津目指して南下していった。途中、宮ノ埼灯台に立ち寄ったんだけど、これで佐渡島にある11の沿岸灯台すべてを巡ったことになり、今回の旅の目的の一つを達成した。
 それからも、海岸沿いに南下して、両津の街へと至り、佐渡島一周を果たし、満足して、今日のの宿、住吉温泉「寿月館」へ入った。
 部屋で一服すると、すぐに浴場へと向かったが、泉質の良いのには驚かされた。8軒の宿で協同使用の源泉だが、すぐ近くにあるとのことで、少し濁った掛け流しの湯がとても心地よかったのだ。佐渡島一周の旅の疲れを癒し、良い気分となった。
 浴後、しばらく部屋で休んでいたら、広間での夕食となったが、加茂湖名産のカキ鍋、佐渡特産の刺身(イカ、甘エビ)、アジ塩焼き2尾、イカ塩辛、煮付(コンニャク、ゴボウ、ニンジン、シイタケ、麩)、蕎麦などが食卓に並べられ、1泊2食付7,500円(込込)にしては豪華だった。お酒も冷やで2合頼んで、美味しく頂いた。
 食後は、部屋に戻り、明日のコースを思案したり、テレビを見ている内に眠くなり、床に就いた。
続く


最新の画像もっと見る

コメントを投稿