画燈樹

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矢車草の悲しくも嬉しかった思い出

2017-05-25 21:04:16 | Weblog


私は5月と矢車草が大好きです。
なぜなら・・・

 小学校4年生の時のことです。
その当時、検便が全校で実施されていました。
(戦後のため子供達のお腹の中には回虫がいました。)

検便を提出する日を、私は3日間持って行かず とうとう先生に問われて "忘れました"
と、言ってしまいました。

先生に取りに帰るように言われて トボトボと家に帰りました。
実は忘れたのではなくて、つい嘘をついてしまったのです。

 
 母は縁側の突き当たりのお風呂場の焚き口で 白い日本手拭いを頭にかぶり、灰をかき出して掃除をしていました。

縁側の上から泣く泣く学校での話をして「お母ちゃんのでいいし持って行く」 と頼みましたが叱られて、仕方なく
庭に出て 猫のみーちゃんのウンチを探しました。
母にみつかりそれこそ きつく叱られました。

そのとき庭に咲いていた矢車草を切って 新聞紙にくるみ
学校に持って行くように と母にさとされました。

検便を持たず花束を持って行く 小さな私の心はつぶれそうでした。

 学校にもどり、先生に何と言ったか 先生が何とおっしゃつたかは覚えていません。 
きっと叱られはしなかったとおもいます。

先生はすぐに矢車草を教壇の机の上に飾って下さいました。 とっても嬉しかったです。
私は目が悪かったので、いつも先生の机の真ん前に座っていました。

その時、矢車草の花弁がひとつづつ じょうごの様な花びらからなっている事を知りました。

私が穏やかな気持ちで矢車草を見ていたという事は、先生は優しかったに違いありません。

その時の母の白い日本手拭いと矢車草は忘れられない物となりました。

 今思うと 私が矢車草の花をかかえて学校に行く後ろ姿を見送った母の気持ちはどうだったでしょうか。


この事以来、矢車草が大好きになりました。

そして矢車草の咲く五月も大好きです。


 でも その五月も もうすぐ終わってしまいそうです。

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