合気道ひとりごと

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315≫ 受けのあり方-2

2017-03-10 18:32:18 | 日記
 先生の頭をたたいて褒められるのは剣道の稽古以外ではあまり見かけないでしょう。これはなかなか面白い風景ですが、そもそも(古流)剣術では師匠または上位者が打太刀(負ける側)をつとめ、稽古者が仕太刀(勝つ側)となるのが普通ですから、現代剣道もその伝統に従っているといってもよいのかもしれません。

 この、上位者が稽古者の能力を引き出す仕組みから、わたしたちは合気道の受けのあり方を学ぶ必要があります。演武会などにおいては上位者が若手の受けを気持ちよさそうに四方八方に投げ飛ばします。演武会だからこれはこれで構いませんが、稽古においてもそれで良いとは限りません。これだと受けは取りの気に入るような動きしかしなくなります。それでは取りの技量向上には結びつきません。

 ただ、取りの技量向上に結び付く受けの動きというのは言うほど簡単ではありません。受けが取りの動きとその意味を理解していることが必要だからです。取りの動きが理にかなわない場合は受けがそのことを指摘したり軌道を修正してやったりすることもあり得ます。それにつけても、単に動きが軽やかだからと初心者ができるような仕事ではありません。

 わたしは合気道の稽古の一番の眼目は『間』を身につけることだと思っています。これは一義的に取りのことですが、受けはそれ以上に間がわかっていることが前提となります。それは取りが(できるだけ)相手の突き蹴りを避けることができ、なおかつ絶対にこちらの攻撃が有効な距離と方向のことです。

 でもこれは、みんながみんな(指導者も含めて)できることではないかもしれません。ですからおいおい身につけていただくとして、せめて、当たったら痛いだろうなと思ってもらえる正面打ちや突きを受けは繰り出してほしいものです。取りの眼前で空を切るような正面打ちやおそるおそる突きを出すようでは間の稽古にはなりません。

 もうひとつは、受けの動きは取りの動きと完全に同調してはいけないということです。同調してしまうとそれはダンスになってしまいます。受けが半拍遅れることによって取りは多少の抵抗を感じ取れます。これによって取りは適切な力のベクトル(強さと方向)を感じ取れるはずです。この微妙な感覚こそが合気道の妙でもあります。

 それぞれ、各技法において具体的にどういうことかは後の項で詳らかにします。
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