はじまりは今~♪

『がるるまきの本日は修行?』
ばっくれ主婦アスリート。そこいらの主婦がどこまでできるか?
アホな日常から修行まで。

第66回富士登山競走、やっと8合目を越えました。

2013-07-30 | 富士登山競走
五合目を2時間15分台、これもかつてなかったタイム。

去年は2時間17分台
一昨年は2時間18分台。(その前3回は五合目を越えられなかった)

去年よりたった2分速いだけなのだけれど、この競走においては「たった2分」でなく「2分も」なのです。
事実、この2分で八合目を抜けられたのだから。

この時点で山頂まで行ける。まだ身体にも余裕があった。この状態(疲れ具合)なら五合目から八合目は試走と同じタイムで行ける。馬返しから山頂まで登った試走では1時間38分で八合目まで行っている。
少し垂れたとしても1時間40分あれば八合目に着ける。

そうすると関門まで5分。山頂まで35分ある。行ける。必ず行ける。

そう思って進み始めた。

佐藤小屋を越えてから左に登っていく道は細くなりランナーがかたまって渋滞した。
ここは想定済み。去年も一昨年もそうだったし。のろのろと歩くがこのまま流れに乗っていてはいけない。


なんとか隙間をぬって前へ前へと進む。

6合目に着きスバルラインからの合流箇所を越えると、登山客も混じって道は広いのにより渋滞となった。
しかもアナウンスでは「登山の方を優先してください。」
そんなこと言われても・・・(^_^;)
一応頭には入れるが、実際にはとにかく前へ前へ。でもランナー渋滞より当然酷いし遅いわけで
進めなかった。
焦れば焦るほど、砂礫に足がズザザザザ~ッと埋まるように滑る。
後ろに残った足が滑るとものすごく消耗するのです・・・

それでも必死で進んだ。もう少し上に行くとジグザグになり、端だけが坂道でそれ以外は階段のようになっているが、その段差は激しく大きくて、超えるのがキツイ。
でも端は登山の方で入る隙間もなく遅いし。
がんばって段差を越えて登る。膝に手を置き、よいしょ、よいしょと。
この辺でかJOY隊長をパス。隊長は体調が悪いみたい。私がこんなすんなり前へ出られるわけがない。
ちわママちゃんとも離れていたかな。

やっと7合目の小屋を越え、路面は岩地帯に入る。

岩地帯も人でいっぱい。
なるべく人のいないルート(登りにくいところなわけだけど)を選び、四つん這いになり
とにかく前へ前へと登る。
私は岩場はすぐに四つん這いになり、這うように登ります。
それでも越えられないところがあるのでまた停滞するのだが、手を先にだし身体をググッと持ち上げる。
前の人に何度も指を踏まれるが仕方ない。私も踏んでいるかもしれないし。

混んでいるところは何とか先に肩をいれ、前に出るように。
マナーは悪かったかな?でもこうしないと進めない。ちょっとの隙でどんどん前へ越される。
みんな同じ気持ちなんだ。
少しでも前へ行かないと時間がない。

赤い鳥居の鳥居館を越えあと40分だったっけ?(忘れた)
時計を見たが八合目まであとどのくらいかかるのかわからなかった。
わかったところで一生懸命進んでいるからこれ以上どうしようもないが。

小屋の前の平坦なところは少しでも走って進む。

そして上を見上げ、一息吐き、また登っていく。
人のいないルートをクライミングのようにガシガシと。

赤い鳥居を越えて木の鳥居を越えて八合目関門に着くのだが、木の鳥居はなかなかつかなかった。

時計を見たら、あと20分で八合目関門の11時。
下から見える「トモエ館」のすぐ下が関門の本八合目。
まだまだ遠かった。

でも止まらなければ必ず行ける。絶対行くんだ。ただそれだけ。

だんだん周りで応援してくれている人の声も「まだ関門を越えられる、間に合うよ」との声になる。
その声にかなり迫ってきているのを感じた。
もっと余裕なハズだったのになぜ??
ギリギり?

とにかく必死に登り八合目関門を越えたのは2分前の10時58分だった。

関門までの最後の階段を登るとき、応援の声が聞こえたので顔を上げるとELBさんだった。
もうとっくに山頂ゴールして降りて着ての応援だ。
激励に苦しい顔だけど答える。嬉しかった。

しかし、頭の中では時間の計算。
あと32分・・・だいぶヨレヨレになったこの状態では38分はかかるだろう。
間に合わないじゃん?
ここまで1時間43分かかったのか。やはり渋滞でペースが落ちていたんだ・・・

でも行けるかも。いや行くんだ。

アミノバイタルを食べてペースを上げようとしたが・・・気持ち悪くなって食べられなかった。
急にムカムカ、そして心臓は動機が激しい。
高度障害?心拍数は164、なのに異常に心臓がバクバク打っている気がした。
たぶん、酸素が薄いので必死で送り出しているのね。大丈夫かな私。貧血には厳しい。

とにかく吐いてそして大きく呼吸をするように心がけた。

ちょっと不安になりペースが落ちた。それでも前の人を抜かそうとするが、足を一歩あげるとヨタヨタとバランスを崩すことも多くなった。でなかなか抜かせない。
路面はまた砂利砂利の砂礫(だったと思う)

9合目の木の鳥居に15分残して着かないと山頂は間に合わない。
必死で進むがヨレヨレしている。

この辺でだったか、後ろからすごい声の女性が近づいてきた。


ゼーハーゼーハーとすごい声で。私も必死になりペースをなんとか上げるが
後ろに追いついたその女性が「まきちゃん」と。(うめくような声だった)
ちわママちゃんだった。

越えられたんだね!8合目。よかった。

そこからは二人で一緒にすごい声で息を吐き、壁のような岩場を掴みながら
腰を折り四つん這いに近い状態で必死で登る。

きっと前後の人は私たちの声が恐怖だったに違いない。

もう間に合わないのはわかった。でもとにかく進むよ、がんばって。
がんばってゴールしよう。ちわママちゃんと気持ちは一緒だった。
11時30分を越えた。ダメだった。でもゴールへ。

ちわママちゃんが抜かして先に行き、なんとか着いていこうと必死。
そして最後の階段をヨレヨレ登ってちわママちゃんに続きゴール。

3分ほどだと思ったけれど5分オーバーだった。

でもがんばったよ。

ちわママちゃんと抱き合いうわーと涙がボロボロ。必死でがんばってここまで来られたことが嬉しくて
でも間に合わなかったことは悔しくて。


でも8合目は超えられた。何がなんだかわからない。けれど涙が止まらない。

ちわママちゃんと抱き合ってワーワー泣いていた。

このゴールの直前からゴール後の写真はyuzittoさんが撮ってくれました。
山頂へ大会の応援&見学に登っていたそうです。ものすごく嬉しい写真です。ありがとうございます。

今年の富士登山競走は終わりました。

山頂まで6回目にして初めて来られました。時間は5分オーバー。
間に合わなかったのは悔しいけれど、精一杯がんばった結果です。

ひとしきり泣いて落ち着いたみたい。
一緒に小屋でビールで乾杯だと思ったら、気持ち悪くなりそうだったのでコーラで乾杯した。
私たちよくがんばったよね。


笑っているのか泣いているのかわからない顔しているし


HIDEKIとまこっちゃんとも会えた。間に合わなかったけれど、山頂まで来られたことを喜んでくれたよ。


ちわママちゃんありがとう。
一緒だから最後まで頑張れたよ。私たち、怖かっただろうね、すごい声で。貞子のようだったよね。
ダブル貞子w


さ~だ~こ~ww

スカイモンキー君ともね♪

そして興奮状態のまま、しゃべくりまくりながら下山。
ちわママちゃんとは去年の12月の「御岳トレイルラン」のゴール後お話してお友達になったんだ。
その後、ちょびっとブログで会話して、若潮マラソンのスタートでばったり会った。
伊豆ジャーニーでも途中でばったり会い、弱っている私を励ましてくれてとても元気をもらった。

そして今回もまたスタート地点でばったりだった。
会えてよかった。最後、あらぬ力を振り絞ってゴールできたのもちわママちゃんと一緒にがんばれたから。
ありがとう。これからも辛い時にきっと思い出して頑張れるね。

5分届かなかったけれど、このゴールはきっと忘れられないゴールだと思う。
あきらめないでよかった。ここまで来られてよかった。
応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした! (ヤス)
2013-07-31 10:34:07
私もやっと今回五合目コースにエントリーすることができました!
2時間12分台で何とか完走できましたが、山頂コースは、あの後2時間以上あの火山灰の絶壁を登るんですね。。。
山頂コースのエントリーは、練習方法もよく考えて検討します。
皆生トライアスロンの可能性もあるので、両方はかなりきついです(^_^;)
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大変良く頑張りました。 (ちわまま)
2013-07-31 18:36:20
まきちゃ~ん♪私達・・・寸足らず・・・もとい!分足らずペアー結成よ?!
あぁ~もぉ~やだぁ~・・・読んでまた泣いちゃったジャン!
私達、何もしなかったら年々老いて行く年齢に反して、絶対によく頑張ったヨ。精一杯頑張ったサ。滅茶苦茶に頑張ったです。
冷静に思い出すと、ちょっと恥ずかしい場面も多々あるだけどね。
スタートから本当ッ、休まる時がないんだもん。後ろから時間に追いかけられてるような大会でさ、
本当にまきちゃんとお友達になれた事にも、喝を入れてくれて引っ張ってくれた事に感謝してます。益々大好きになってしまったデスよ。ありがとぉ♪
でも悔しい・・・。あの苦しい想いは「2度と嫌!ごめんだ!」と思いつつも完走Tシャツを欲しがってる自分がいる。来年どーする?どーしよう?
その前に「チーム・過呼吸貞子」結成かな
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Unknown (のりぞー)
2013-08-01 00:50:37
まきさんにとっては何重苦となる富士登山競走
頂上到達おめでとうございます!!

ラン始めてから、その過酷さが少しはわかるようになったので思わず感情移入しちゃいました!!
本当にお疲れさまでした!!
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ヤスさん (まき)
2013-08-01 21:36:12
わ~い、お久しぶりです!!
なんとなんと神戸から参戦していましたか!
お会いしたかったな~。

私が初めて出た時はまだ五合目からと言う資格制度がなかったのですよ。で、できた時には1年前のの五合目コースで2時間24分だったので、山頂にエントリーできたんです。
その後、貧血でタイムはぐんぐん落ち2時間47分とかだったので、五合目の記録が3年有効だったので助かったんですよ。

ヤスさんもせlっかく資格とったんだから、どうせならエントリーしちゃえばいいのに~
あ、でも皆生あると厳しいですよね。2年後まで有効ですから大丈夫(^^)/
返信する
ちわママちゃん (まき)
2013-08-01 21:39:31
ようやく1週間だね。
いまだリアル貞子を思い出して興奮したりするのよ~。
すごかったよね。
何回、思い出しても振り返っても、すごかった(≧▽≦)
すべてがっ。

でもさ、不思議、今まで大会自体を楽しかったと振り返ることはなかったのに(練習の過程は楽しかったりしたけれど)今回は、大会自体も苦しいけれど、楽しかったって思う。

不思議だよね~

で、また。。。。。。ヤル???

さ~だ~こ~っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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のりぞーさん (まき)
2013-08-01 21:42:32
そうなのよ、ホント私には三重苦、いやもっとか。
そんな苦手なところばかりの苦しい大会です。
速く、登り、空気が薄い

ダメなところばかりです。

ゆっくり長く、下り
と言う得意部門は一切なし(^_^;)

そんな大会なのになぜやるんだろう??
やっぱり完走できないから。
完走できないのが悔しくてなんですよね。
完走しないとやめられないのかな~

どぼじよう~(≧▽≦)
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おめでとうございます! (ELB)
2013-08-08 00:07:50
八合目で応援した時に、関門突破する姿を見て嬉しかったです。
大会前は、八合目今年もダメかもと言っていたからね。
後5分ですね。大きな5分。小さな5分。今回の経験を活かし、来年その5分を消して下さい!きっと完走出来ると思います。
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elbさん (まき)
2013-08-09 22:18:58
ありがとうございます!
完走ではないけれど、八合目を超えられたのは本当に嬉しいです。
本当にもう一生無理ではないかと思ったから。
しかも八合目関門が迫り、下向いて必死、声が聞こえて顔をあげ我に帰った感じでした。
嬉しかったです!

だんだん来年こそら時間内にと思うようになって来ました。

またいろいろアドバイスくださいね!
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